こんにちは。ヨーロッパが好きなめいげつです。

僕は今までに北ヨーロッパや中東欧を中心に20ヶ国約60都市を回りました。

その移動には、おそらく利用できる全ての交通機関を使ったと思います。陸路、空路、海路全て。

各交通手段の特徴やメリット、利用する際の注意点などを紹介していきます。

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都市と都市の間の移動編

長距離バス(コーチ)

ヨーロッパ旅行の交通手段なら長距離バスが便利です。今までのヨーロッパ旅行で、数ある交通手段のなかで僕はバスを最も多く使いました。

長距離バスは、「コーチ(coach)」とも呼ばれます。

都市間の移動にバスをおすすめする理由は、

  • 運賃がお手頃な上にある程度快適
  • バスターミナルは中心街からさほど遠くないことが多い
  • 出発時間の20~40分前くらいにバスターミナルにいれば良い

まずは運賃の安さ。後述しますが、FlixBus(フリックバス)というバス会社なら数百kmの距離でも数千円で済んでしまいます。

しかし、この運賃でもかなり快適。席の広さは日本のバスと同じくらいで、空調もちゃんとついています。Wi-Fiもトイレも完備で、長時間にわたる旅でも快適に過ごせます。

ブダペスト~ウィーン間のとある風景
ブダペスト~ウィーン間のとある風景。バスの車窓から変わりゆく風景を眺めるのも一興です

速くて安い移動手段と言えば飛行機(LCCを使えば数千円クラス)。しかし、飛行機に乗るには町の中心からずっと離れたに空港に、少なくとも1時間半~2時間前に着いておかなければなりません。

それを考えると、たとえ1時間のフライトでもトータルで3~4時間、もしくはそれ以上かかることにもなります。

特にLCCのばあい、空港じたいが辺鄙なところにあったり、そうでなくても空港の敷地の端まで歩かなければならないケースが多々あります。

たとえばEasyJetの発着するロンドン・ルートン空港は、ロンドンの外のルートンという別の町にあります。

フィンランドのヘルシンキ空港でも、手荷物検査からLCCのゲートまでかなり歩きました。

ですがバスの場合はこんな問題もありません。つまり、

  • バス停は空港ほど中心地から離れていないころが多い
  • 集合時間も、出発時間の20~40分前くらいにバス停にいればOK

バスに乗ってからは長旅になりますが、前述のようにWi-Fiがついている場合が多く現地の観光情報や歴史を調べたりできます。お手洗いもついているのでいざという時も安心です。

電車とバスでは、価格が同じなら電車の方に軍配が上がるものの、たいていはバスのほうが安く、カバーする都市が多い印象。

フィンランドのバスの車窓からの風景
バスの車窓からの風景。フィンランド東部にて

ヨーロッパにはいくつかバス会社がありますが、一番の人気はやはり先ほど少しお話ししたFlixBus(フリックバス)でしょう。

FlixBusはドイツのバス会社で、ドイツなど西・南・中央ヨーロッパを中心に、大陸ヨーロッパ(北欧以外)の主たる都市を網羅するネットワークを構成しています。

観光で訪れるような都市は、だいたいいこのFlixBusで行けると言ってもおそらく過言ではありません。

FlixBusのネットワーク
FlixBusで行ける都市。地図に表示されているのはごく一部
from https://global.flixbus.com/bus-routes

Flixbusの魅力はその安さ。たとえば、

  • ブダペスト~ウィーン間(およそ250km)
  • プラハ~ミュンヘン間(380km)

この距離を2500~3000円程度の運賃で移動できるのでとても安いです。ルートによりますが、夜行バスもありますよ。

それにもう一つ。FlixBusにはスマホにインストールして使えるアプリがあり、これがとても便利。ログインして購入したQRコード付き切符が表示され、バスに搭乗する時にスタッフに見せればOK。

エストニアのタリン~タルトゥ間の風景の写真
エストニアのタリン~タルトゥ間の風景。

もちろん、FlixBus以外にもバス会社はあります。例えば、

など、国や地域によって最適なバス会社があります。

これだけバス会社が多いと一つ一つ探すのは手間なので、僕はヨーロッパ旅行でバスを探すときはいつもOmio(前はGoEuroという名前でした)というサイトを利用しています。

Omioは、以前はGoEuroという名前でした。その名前で知っている人も多いと思います。

Omioでは出発地と目的地を利用すれば複数のバス会社や鉄道を比較できるので、時間がよくて一番安いものを選んでいます。

夜行バス

バスに揺られながら一夜を過ごし、翌朝に目的地に到着する、夜行バスという手段もあります。

貧乏旅行を経験した人なら、国内でも夜行バス乗ったことがある方も少なくないかと。僕もヨーロッパでは2回ほど利用しました。

FlixBusを含め、バス会社ならたいてい夜行バスも運行しているはずです。僕はバルト三国ではLux Expressで、ポーランドではPolskiBus(現在はFlixBusに買収)で夜行バスの旅をしました。

ただ、夜行バスの旅は、正直あまりおすすめしません。

ヨーロッパに限らないことですが、バスの座席で寝てもあまり疲れがとれないから。

それで朝の時間に目的地に着くとなると、疲れのとれない状態でその日一日を過ごさねばなりません。午前中なのでホテルにチェックインもできませんし。

もちろんフロントに荷物を預けられる場合もありますが、それでもきっちり寝た場合に比べて観光を楽しめない感じは否めません。

よほど予算が足りないとかでもない限り、夜行バスは控えた方が賢明です。どちらかというと、しっかりベッドのある寝台列車の方が良いでしょう。

飛行機

フィンエアーの窓から見た景色
フィンランド航空の飛行機で

飛行機は、海外旅行の主要な交通手段ですね。ヨーロッパ外から入欧するだけでなく、ヨーロッパ域内での移動にももちろん使えます。

僕がヨーロッパ旅行をする時はたいてい、

  1. まず飛行機で最初の目的地に到着
  2. あとはもっぱら陸路で近隣の都市を移動しまくる
  3. 飛行機で帰国

という動きをします。

もちろん、パリ→ロンドン→ベルリンのように離れた都市間を移動するときにも飛行機が使えます。というかそういう人の方が多いでしょうね。

プラハ空港の案内表示
プラハ空港にて

飛行機は交通手段と比較すると高いです。が、ヨーロッパではLCCもかなり普及しています。

代表的なところだと、

これらのキャリアでは数千円程度で飛行機に乗れてしまいます(千円以下のフライトもあるという噂)。

僕はヘルシンキからヴェネツィアへのフライトでノルウェー・エアシャトルを利用しました。運賃も6000円程度とけっこう安かったです。他にも何度かお世話になりました。

LCCは、運賃が安いだけに条件がかなり厳しいことが多いです。荷物の大きさや重さの制限がきつかったり、預け荷物の料金が高かったり。ゲートが離れているのもそういった条件のひとつ。

ノルウェー・エアシャトルの飛行機。クロアチアのスプリットにて
ノルウェー・エアシャトルの飛行機。クロアチアのスプリットにて

またこれだけ多くの航空会社があるので、複数の航空会社を比較できるサイトが便利ですね。代表的なのは、

……ですね。上の3つは海外発、下の2つは日本のサービスです。

僕が飛行機を探す時は、毎回スカイスキャナーで調べています。ここで格安のチケットが見つかればラッキーだし、見つからなくても航空券の目安が大体わかるのでおすすめです。

スカイスキャナーのいいところは、月で検索して、最安値の日程を調べられること。また、行き先が決まってなくても検索ができ、一番安い場所を表示してくれたりもします。

日本語にも対応していますので、とりあえずスカイスキャナーでいいかと。

KayakとMomondoも類似のサービスですが、スカイスキャナーの方が安い便が見つかりやすい印象です。

余談ですが、僕が今まで利用したヨーロッパの航空会社で、機内食が一番美味しかったのはエーゲ航空

シンプルなペンネアラビアータでしたが意外と美味しかったです。さすが南欧。

ヘルシンキ空港にて
ヘルシンキ・ヴァンター空港にて

電車

ブリュッセル北駅

僕がヨーロッパ旅行でよく使うのはバスですが、電車の旅もロマンがあって良いですよね。

陸路での移動ではたいてい電車かバスで悩みますが、たまに電車のほうが安かったり、行きたい都市にバスでは行けない場合は電車を使います。

あとは移動が長距離になるときも電車を使います(バスだと時間がかかりすぎる)。

チェコのプルゼニ(ピルゼン)駅
チェコのプルゼニ(ピルゼン)駅

電車旅は、バス旅よりも格段に快適です。基本的に席は広いし、ほとんど揺れたりしないし。

それにバスよりもスピードが速いぶん景色の変化に富むので、車窓からの景色を眺めるのも楽しいです。

机のある席をゲット出来たら最高ですよね。軽く軽食をとったり、パソコンを開いて作業したりも。

マルクスブルク城の写真
ライン川に沿った電車旅で。こんなふうに車窓からお城が見えたりする
ドイツで乗った電車の車内
電車の車内。ドイツ・バーデンヴュルテンブルク州にて

電車で旅をする場合は、それぞれの国のフラッグシップ的な鉄道会社を使うことが多いですね。たとえば、

こういった鉄道は国内での移動がメインですが、国境をまたいだ移動も可能です。

たとえばドイツのDeutsche BahnやオーストリアのÖBB、ベルギーのSNCB/NMBSは国内だけでなく、周辺国の国境に近い都市までカバーしています。さすが陸続きの国々ですね。

ちなみにドイツ鉄道(Deutcshe Bahn)にはスマホ用のアプリがあるんですが、これがめちゃくちゃ便利なんです。

ネットで購入したチケットを確認&提示するのはもちろん、アプリ上でチケットを買えるし、探すのもすごくやりやすい。バイエルンチケットのような地域チケットもアプリ上で買えますよ。

ストックホルム中央駅
ストックホルム中央駅

寝台列車

寝台列車の旅。ロマンのある響きです。

ここでの寝台列車は何も特別なサービスがあったり、機内に豪華なレストラン付き列車があるわけでもなく、ただ個室にベッドがあるタイプのものです。

僕は特別な理由がない限り、夜行バスよりも寝台列車の旅をおすすめしています。理由はしごく簡単で、寝台列車の方が快適だから。

もちろん、それだけ割高なのは事実です。ホテルで一夜過ごすのと、寝台列車で一夜を過ごしつつ移動するのとどちらが良いか、ご自身の予算やその他もろもろの要素を鑑みて決めてください。

フェリー

タリンク・シリヤラインのフェリー。ヘルシンキにて
タリンク・シリヤラインのフェリー。ヘルシンキにて

ヨーロッパは国々が地続きで並んでいるので、複数の国にまたがる旅の場合は陸路での移動がメインです。

フランス、スペイン、ドイツ、イタリアといったヨーロッパめぼしい国々はほとんど陸で繋がっていますし、そこから東欧などの地域にも陸路か空路で行けちゃいます。

なので、正直に言うと海路の出番はあまりありません。時間かかるし、運賃も安くない場合が多いので。

僕も、今までのヨーロッパ旅行で利用した交通手段のうち、海路はほんの数回だけです。

運賃が割高なことのほかに、船内のサービスや物価が高いのが船旅の欠点。フェリーの上って観光地並みに物価が高いんですよね。

まあこれは船に限った話ではなく、長距離列車でも当てはまります。ただフェリーって乗っている時間がけっこう長い場合が多くて、ついつい退屈しがち&腹を空かせがちです。

需要もそこそこあり、かつ競争もないので必然と高くなってしまいます。

となると海路を使う場合というのは必然的に、

  • 陸路や空路が使えないか、運賃が高いとき
  • 海路という交通手段じたいに魅力を感じるとき

になるでしょうね。

まずは「陸路や空路が使えないか、運賃が高いとき」。たとえば僕が利用したことのあるヘルシンキ~ストックホルム間や、ヘルシンキ~タリン間があげられます。

これらの都市の間には海が広がっていますので、まず陸路はありえません(いちおう陸で繋がってはいますが、前者ではスカンジナビア北方へ、後者ではロシアへ大回りする羽目に)。

このばあい空路も、距離に対してと割高なことが多いです。ヘルシンキ~ストックホルムはまだしも、タリン行きは便数が少なくて高い場合が多いように思えます(※個人の感想です)。この点が1つ。

(ちなみにヘルシンキ~タリン間は、フェリー会社や運航時間によっては激安で往復できたりします)

船上からのタリンの眺め
船上から遠くに見えるタリンの市街

2つ目の点が「海路という交通手段じたいに魅力を感じるとき」。船の旅ってけっこう楽しいです。とくに最初は。何度もやってると飽きるけど。

僕が初めてフェリーで旅をしたのはヘルシンキ⇔エストニアのタリン。フェリーの旅は初めて、タリンに行くのも初めてでとてもワクワクしました。

あとはギリシャにいた時。アテネのピレウス港からサントリーニ島への移動にフェリーを使いました。というのも、ちょうど良い時間の飛行機が見つからなかったから。

少しお高くつきましたが、美しいエーゲ海を縦断するクルーズは大いに楽しめましたよ。エーゲ海って色がものすごく綺麗で、バルト海とは全然違いました。

ギリシャ・パロス島にフェリー寄港した時に船上から港を撮った写真。
フェリーが寄港したギリシャ・パロス島。船上から

ナイトクルーズ

ストックホルムの夜の港
ストックホルムにて

一夜を過ごしつつ移動する方法には、夜行バスと寝台列車のほかにナイトクルーズもあります。

寝台列車と同様、ナイトクルーズでは基本的に個室を予約し、そのベッドで夜を過ごすことになります。睡眠時の快適さという点では、寝台列車と同じくらい。

ただフェリーというのは列車よりもサイズが大きいので、それに伴っ寝台列車よりも船内のサービスが充実している場合が多いです。レストランはもちろん免税店があったり、バーやクラブがある場合も。

それに、広いので船内を探検するのも楽しいです。

僕がナイトクルーズを利用したのは2回ほど。ストックホルム~トゥルクとヘルシンキ~オーランド諸島で。

個室にはベッドあり、テーブルあり、シャワーとトイレもついていました。寝台列車では(特に等級の低い個室では)しょっちゅう、トイレが個室の外にあるので、部屋から出ずに用を足せるのがGood。

ただし、安いからといって窓のない個室を選ぶと死ぬほど退屈なので、選ぶなら窓付きの個室にしましょう(ちょっと高いけど)。

夕暮れのバルト海
夕暮れのバルト海

都市の中での移動編

ここまでは都市と都市との間の移動、あるいは国境をまたいだ移動についての話をしました。

ここからは、1つの都市の中での移動について簡潔にお話しします。参考程度に読んでみて下さいね。

徒歩

ニュルンベルクのとある通り

まずは最もベーシックな移動手段、徒歩です。町の中を移動する場合、おそらく徒歩が最もよく使う手段でしょう。

ヨーロッパの旧市街はよほどの大都市でなければ、旧市街などの観光地がコンパクトにまとまっている場合も多いです。

それに徒歩だと必然的にゆっくりとした移動を強いられるので、町の様子をよく観察できますね。それに比べたら他の移動手段は、(テレビなどでいう)高速再生やスキップをしているようなものです。

ただ都市によっては、徒歩が唯一の移動手段である場合もあります。

たとえばイタリアのヴェネツィアでは、旧市街への自動車や自転車などの乗り入れが禁じられていて、徒歩以外の手段が不可能です(そもそも階段や橋が多すぎて自転車なんかがあると余計大変)。

徒歩は観光地を隅々まで堪能できる分体力を使うので、旅行前の数週~数か月間は己の体力を鍛えておく必要がありますね。

バス、トラム

ブラチスラヴァのトラム

都市で暮らす市民の足・バスとトラム。トラムとは路面電車のこと。市内の決まった場所をつなぐ、効率のいい移動手段です。

ある程度以上大きい都市のばあい、観光地を巡るのにバスやトラムの利用は必須になるかと。

とくにヨーロッパに初めて来た人には、トラムの利用をおすすめしています。

というのも路面電車じたい日本ではかなり少なくて、トラムに乗ること自体が楽しいから(ソースは僕です)。

ニュルンベルクのトラム駅

市内のバスやトラムを利用する場合にネックになるのが、「チケットをどこで購入するのか」という問題です。現地の勝手を知らない観光客にはそもそも売り場の場所が分かりにくいし、運転手からは直接買えない場合が多いです。

こういう時は、一日乗車券のようなものを観光案内所などで入手しましょう

都市によっては、市内の交通機関乗り放題で、かつ観光施設入り放題or割引してくれるチケットもあったりします(ケルンカードやニュルンベルクカードのような)。

これさえあれば、チケットの購入などの面倒なことを気にせずに、その辺を通りかかったバスやトラムに気軽にホイっと乗車できます。

こういった観光客向けカードに何が含まれているのか、事前に情報収集をしっかりしていきましょうね。

ちなみにニュルンベルクカードについては↓の記事で少し詳しく書きましたのでそちらもどうぞ。

ヘルシンキのトラムとバス

メトロ

プラハのとある地下鉄の駅
プラハのとある地下鉄の駅

都市で暮らす市民の足その2・メトロ。基本的に地下鉄ですが、思い切り地上にでているメトロも多々あります(日本の東京メトロもそうですよね)。

都市内の移動に使える公共交通機関のなかでは、おそらくメトロが一番使いやすいです。

というのも、

  • チケットを買う場所が決まっていて、券売機が基本的に分かりやすい場所にある
  • バス停などに比べてメトロの駅は分かりやすい
  • 路線図がネットでダウンロードできる

……から。チケットを買う場所が分かりやすいのはかなり大きいですね。バス停などに券売機が設置されていることもありますが、正直ないことの方が多いです。

その点メトロなら、とりあえず駅にいけば券売機が見つかるので、あとは必要なチケットの種類を見極められればいいわけです。

メトロの駅の場所も、バス停などに比べ分かりやすいですね。バス停は、目立たない標識が立っているだけのことも多いので。地図にもメトロ駅の場所は分かりやすくマークされています。

路線図がネットでダウンロードできるのも大きいです。単純にメトロの駅を把握できるのもそうですが、メトロの駅の位置を参考にして、観光地の場所を詳しく把握するのにも役に立ちます。

僕はヨーロッパに限らず、新しい都市へ行くときは必ずメトロ等の路線図を携帯にダウンロードしていきます。「町の名前 metro map」のように検索すればすぐに出てきますよ。

ヨーロッパでメトロを利用する際の注意点

ブダペストのとある地下鉄の駅
ブダペストのとある地下鉄の駅

ヨーロッパでメトロを利用するときは、以下の点に注意してください。

  • 区間ではなくエリアと時間で料金が決まっている
  • 改札がなくチケットなしでも乗れてしまう
  • チケットの打刻(バリデーション)が必要な場合がある

ヨーロッパの交通機関ではチケットの有効時間とエリアが決まっていることが多いです。たとえば「購入後20分間、市内の特定エリアのメトロを乗り回せる」という感じ。

エリアの設定は都市ごとに違うので、事前に確認するようにしてください。

ヨーロッパの鉄道やメトロでは改札がなく、チケットを買わなくても乗車できてしまう仕組みになっています(信用乗車方式とか、チケットキャンセラー方式と呼ばれるそう)。

その代わりに時々抜き打ちチェックがあり、鉄道職員が乗客全員のチケットを確認しに来ます。その時に無賃乗車が発覚すると、高額な罰金が発生します。ちゃんとチケットは買いましょう。

ストックホルムやワルシャワなど改札がある都市もありますが、個人的には改札がない場合のほうが多い印象です。

改札があるメトロの駅。ワルシャワにて
改札があるメトロの駅。ワルシャワにて

チケットの打刻(バリデーション)が必要な場合はさらに要注意。

チケットの購入後、駅や車内に設置されている機械にチケットを挿入し、「打刻」をしなきゃいけない場合があります。この打刻した時刻から何分間、チケットが有効になるのです。

この「打刻」を忘れたまま交通機関を利用しているのがばれると、高額罰金を払わされる可能性が高いので注意!

チケットを買って安心して、打刻機で打刻するのを忘れた、なんてことがないようにしてください。この辺りも事前調査が必要ですね。

ちなみに一日乗車券や観光客向けのカードでは、メトロも利用できる可能性が高いです。よく調べてみて下さいね。

ウィーン地下鉄の刻印機
ウィーン地下鉄の打刻機。矢印の先の穴にチケットを挿し込んで打刻する

フェリー、ゴンドラ

ヘルシンキからスオメンリンナへ行くフェリー

ヨーロッパの都市と都市の移動で海路があまり使わないなら、一つの都市の中で海路が必要になるケースはあまりありません。

一番よくあるケースは、ヴェネツィアやアムステルダム、ベルギーのブルッヘ(ブリュージュ)など運河で有名な都市でのゴンドラやボート。

しかしこれはどちらかというと、観光客向けの「ツアー」です。1つの場所から別の場所へ移動する手段というよりは、町を回ってもとの場所に戻ってくる感じ。

移動手段としては、川を使って市内の別の場所へ行ったり、港町なら沖合の島に行ったり、(ほとんどないけど)対岸まで川を船で渡る、といった形になります。

ヴェネチアのヴァポレット

ヴェネツィアの水上バス・ヴァポレット(Vaporetto)は最初のものの例。運河の町ヴェネツィアならではの交通機関で、バスの代わりに市内の移動に役立ちます。

ヴェネチアのゴンドラとヴァポレットの駅
ゴンドラで遊覧中。右にあるのがヴァポレットの駅

2番目の例は、たとえばヘルシンキから沖合のスオメンリンナという島に渡るフェリーがそう。

対岸まで川を船で渡るケースは……川にはたいてい橋がかかっているのでほとんど見かけませんね。

キームゼー湖のフェリー
ドイツ南部・キームゼー湖にあるヘレンキームゼー城にはフェリーで行きます

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パスは必要?(ユーレイルパス、ジャーマンレイルウェイパスなど)

ヨーロッパでは、ユーレイルパス(Eurail Pass)という便利なチケットがあります。

これは特定の期間のうち何日か、パスでカバーされた国の交通機関を乗り回せるというスグレモノ。

また国ごとに、国内の交通機関を乗り回せるチケットもあります。ドイツのジャーマンレイルウェイパスが代表的ですね。

さてこういったチケットについては、僕は今のところ使ったことはありません。その理由として、

  1. バスで代替可能なルートが多い
  2. 電車を利用しても元が取れないことが多い

まず1つ目の理由として、ヨーロッパではそもそも格安バスの路線がものすごく多いということ。

どこぞの小さな田舎ならともかく、ある程度以上有名な観光地なら、格安バスでカバーできます。

電車は格安バスに比べると運賃が割高な傾向があるので、バジェットトラベラーなら大体のケースでバスで代替することでしょう。

格安バスで有名なのは、この記事でも紹介したFlixBusですね。大陸ヨーロッパ(とくに西欧と南欧)の観光地ならほとんどカバーしていると言っても過言ではないと思います。

もう一つの理由は、電車を利用しても元が取れないことが多いということ。これはあくまで個人の経験談です。

一日をすべて電車移動に費やす日を複数回設けるのでない限り、パスを使わずに電車を一回一回自分で予約したほうが安い場合が多かったです。

ドイツのプフォルツハイムの駅の電光掲示板

ただ、単発の地域チケットや、特定の都市内で使える観光客向けのカードは利用価値が十分あるかと思います。

前者の例で代表的なのは、ドイツのバイエルンチケットやバーデン・ヴュルテンブルクチケット。それぞれバイエルン州やバーデン・ヴュルテンブルク州内の交通機関が、一日乗り放題になるもの。

ユーレイルパスなどと似たようなコンセプトですが、とにかく価格が安いのが魅力。

バイエルンチケットは1人25ユーロで、その後5人まで1人あたり8ユーロで追加できます。バーデン・ヴュルテンブルクチケットなら24ユーロで、1人あたり6ユーロで5人まで追加可能。

僕はこのバイエルンチケットを使い、一日でバンベルク→バイロイト→ニュルンベルクと移動しました。日帰り旅行をしたいときや、僕のように移動中どこかに立ち寄りたいときには大変お得です。

バイロイト旧市街のとある通り
バイロイト市街

特定の都市内で使える観光客向けのカード」というのは、例えばローマならローマ市内、ニュルンベルクならニュルンベルク市内の交通機関が乗り回せ、観光地への入場料も無料あるいは割引になるもの。

こういったカードは基本的に買いである場合が多いので、積極的に使っていきましょう。僕もローマ、ケルン、ニュルンベルク、ドゥブロヴニクといった都市で活用しました。

ニュルンベルクカードの写真
観光客向けカードの中で、最強レベルでお得なニュルンベルクカード

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、ヨーロッパでの移動手段についてのお話をしました。、大事なポイントをまとめると、

  • バス(特にFlixBus)は安くて快適。おそらくヨーロッパでの中心的な移動手段になる
  • 電車はバスょり高いもののさらに快適。バスがなくても電車の路線ならある場合も
  • 飛行機は長距離移動に最適。LCCを使えば低コスト
  • フェリー等海路は割高で時間がかかり、飛行機で代用することが多い

市内の交通機関を使う場合は、訪れる都市ごとに以下の点を事前に確認しましょう。

  • バス、トラム、メトロのチケット購入場所・方法
  • チケットの打刻(バリデーション)の有無
  • チケットの有効時間やエリア
  • 罰金の金額(一応見ておいて、ルール違反しないよう自分をビビらせましょう)
  • メトロの路線図のダウンロード
  • 一日乗車券や観光客向けのカードの有無や、何が含まれているか

以上、この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。