中欧・オーストリアの首都ウィーン。モーツァルトなど過去の偉大な作曲家たちが活躍した「音楽の都」。
また、オーストリア=ハンガリー帝国を築き上げたハプスブルク家の本拠地という華やかなイメージを持つ人も多いでしょう。
僕はウィーンを2度ほど訪れました。その時の街歩きの様子を、写真でお送りします。
ウィーンという町の雰囲気を見てみたい方や、ウィーンの観光スポットを知りたい方には参考になるかと思います。
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賑やかなウィーン旧市街
ジンガー通り。ホテルやブティック、政府機関などが立ち並ぶウィーンのメインストリート。
世界的に有名なウィーンのメインストリートだけあって、ものすごい賑わいようでした。
ウィーン旧市街を東西に走っていて、途中で次の目抜き通りたるグラーベン通りにつながります。
グラーベン通り。上のジンガー通り以上にの賑わいを見せています。おそらくウィーンで一番の大通り。
この通り沿いには、高級ブランドやレストラン、ホテルなどが並んでいます。ウィーンの一番の見どころの一つなのは間違いなし。
他の通りと比べてみても、グラーベン通りは格が違います。ただでさえ高級感のあるウィーンのなかでも格別の高級感です。
旧ハプスブルク帝国の代表都市にはほかにブダペストとプラハがありますが、やはりハプスブルクのお膝元というだけあってウィーンのほうが高級感を強く感じます。
グラーベン通りを歩いていると、途中こんなモニュメントが。ペスト記念柱といって、ペストの終息を記念して建てられたのだそうです。
近くでみるとその精巧さに驚嘆するんですけど、少し距離を置いてみてみるとけっこう気味が悪いんですよねこれ。
こちらもグラーベン通りの近く。ウィーンでは、馬車が走っているのをよく見かけます。
ウィーン旧市街は古い建物ばかりかと思いきや、
こんなモダンな建物(写真左)もちらほら見かけます。
世界遺産の歴史地区を街歩き
圧倒的存在感のシュテファン大聖堂
ウィーン歴史地区の中心に鎮座するのが、このシュテファン大聖堂。14世紀にゴシック様式で建てられたカトリック教会です。
高級が漂うにぎやかな市街の真ん中にこういうどっしりとした教会がたたずんでいるのは、それはそれで異様でもあります。
近くで見るとその大きさや作りの精巧さがよく分かります。
ゴシック様式の建築によくある、天に上るような船上の高い様子は、中に入っても良く分かりますね。中は薄暗い。
このシュテファン大聖堂の近くにあるのが、
ここモーツァルトハウス。「トルコ行進曲」などで知られる作曲家モーツァルトが暮らしていた建物のなかで、現存する唯一のものが博物館になっています。
日本語のオーディオガイドもあり。僕らはあまり時間がなかったので、オーディオガイドをもらって突風の如く館内を通り抜けました。
旧市街を歩いていたら、観光客の少ないとある街角にこんな教会を見つけました。
何となく中に入って見ると、それはそれはすごい装飾が施された教会でした。
後で調べてみたら、イエズス会の教会だそうで。そんなに大きい教会じゃなかったけど、町中でふと見つけた教会でもこんな装飾がしてあるのは、さすがかつての大帝国の首都ですね。
だまし絵の天井画のオーストリア国立図書館
ウィーンの旧市街の南部には、これまた美しい図書館があるそうで、底にも行きました。
ホーフブルク宮殿の裏手にある、オーストリア国立図書館です。ごてごてと飾られたわけではないものの貴族的雰囲気のある外観。
中は凄いです。ここは「プルンクザール」と呼ばれる大広間で、壁と天井から書架に至るまでみごとな絵画や装飾がなされていて、息を呑む美しさです。
とくに天井にはだまし絵も描かれていて、
本当に天使(?)たちが降りてきているみたい。
ザッハトルテで有名なホテル・ザッハー。混んでる&高そうだったので、外観だけ拝んでそのまま通り過ぎました。
まあザッハトルテは有名なので、デザートを出している店ならどこでも出しているだろうという魂胆(実際別の場所で頂きました)。それに、ザッハトルテに強い思い入れがあるわけでもなかったので。
ウィーン国立歌劇場。ウィーンいえば音楽の街。クラシック音楽と並んで、貴族階級の楽しみで会ったんでしょう。
劇場じたいが造られたのは19世紀後半だということなので意外と新しいめ。
シェーンブルン宮殿観光に時間を使いまくったので時間がなかったのと、「オペラはあんまり分かんない」というありがちな思い込み(事実なんだけど)で、とくにオペラ鑑賞はしませんでした。
が、後で調べると数ユーロでとれるチケットもあるのだとか。だったら見とけばよかったなー……
ホーフブルク宮殿
ハプスブルク家のお膝元ウィーンで、シェーンブルン宮殿と並んで欠かせない観光地と言えば、やはりホーフブルク宮殿でしょう。
ウィーン旧市街の南側にある大きな王宮です。あのマリー・アントワネットが生まれたのもここだそう。
今では大統領の官邸や、オーストリア国立博物館などいくつかの施設が入っているみたい。先ほど紹介したオーストリア国立図書館も宮殿の一部だそうです。
新宮殿。大きい広場に面した、この両腕を広げて抱きかかえるような感じ。規模がものすごい。
ミヒャエラープラッツ(Michaelerplatz)というロータリーにあるこちらの建物には、スペイン乗馬学校が入っているそう。
僕は何も知らずにこのあたりを通り、「すげえ」と思いながら何も知らずに写真を撮ったんですが、これもホーフブルク宮殿の一部なんですね。
僕の「すげえ」は正しかったわけですね。
ホーフブルク宮殿にはいくつか観光施設が入っていますが、シェーンブルン宮殿観光に時間を使い過ぎたので今回は外側を見るだけで終了です。次は中まで入ってみたい。
ホーフブルク宮殿の周辺にも、いくつかめぼしい観光スポットが。
こちらは宮殿のように見えますが、博物館が入っています。
実は全く同じ見た目の2つの建物が庭園を挟んで向かい合うように立っていて、それぞれ美術史博物館と自然史博物館が入っています。写真にうつっているのはどっちだか分かりません。
ブルク劇場。「すげえ」と写真をとっただけで通り過ぎたものの、ドイツ語圏でもかなり権威の高い劇場だとか。
ベルヴェデーレ宮殿
僕がウィーンでシェーンブルン宮殿の次に時間を使ったのがベルヴェデーレ宮殿。
ベルヴェデーレ宮殿は、ウィーン旧市街の中心から南にはずれたところにあります。
ロビーは白一色でした。この近くにクロークルームがあったので、荷物を預けて宮殿内部を観光。
白を基調とした壁に、金色の装飾が散りばめられるように施されています。このシンプルだけど貴族的な雰囲気、スロバキアのブラチスラヴァ城の内部に似ている気が。
まあどちらもハプスブルク家が建てたものらしいから、さもありなんかな。あちらはもう少しスペースが多かった印象がありますが(たぶん観光客が少なかったのもある)。
シンプルだと思ったら、こんなごてごてな部屋もあったりして。
ベルヴェデーレ宮殿は美術館になっていて、多くの階が展示されています。
あの有名なダヴィドの『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』もありましたよ。馬に跨ったナポレオンの格好いい姿が描かれたあの絵です。
後で調べてみたら、このベルヴェデーレ宮殿ではウィーン会議の宴会が行われたとか。
ということはあの「会議は踊る、されど進まず」の舞台だったわけですね! なるほど、この場所で会議が踊っていたわけだ。知らず知らずのうちに歴史の舞台に居られてちょっと感激。
フィグルミュラーで名物シュニッツェルをいただく
オーストリアの名物料理と言えばシュニッツェルですね。ウィーンの旧市街には、このヴィーナー・シュニッツェルで有名なお店があります。
それがFiglmüller(フィグルミュラー)というお店。ランチの時間帯に行ったら並んでいましたが、それでも入ることができました。
シュニッツェルとは、まあカツレツのこと。薄く広げたようなお肉がカリカリに上げてあって、レモンをかけるととても美味しい。ドリンクには、オーストリアの国民的飲み物アルムドゥドラーをチョイス。
アルムドゥドラー(Almdudler)は、ハーブを使ったレモネードのような飲み物だそうで。それでもハーブっぽさはそんなになくて、すっきりした飲み口が美味しいです。
ここのシュニッツェルは本当に美味しくて、数年たった今でもその味を食間が思い出せます(いっしょに飲んだアルムドゥドラーもよく思い出せます)。
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シェーンブルン宮殿はマスト
ウィーンに来たなら、絶対に外せない観光スポットがあります。
それがシェーンブルン宮殿! 大学入試で世界史を選択した方なら全員知っているでしょう。ハプスブルク家の宮殿です。
シェーンブルン宮殿はウィーンの中心からは離れているので、地下鉄で活きましょう。4番線に乗れば最寄りのシェーンブルン駅に行けますよ。
シェーンブルン宮殿入り口の前にはバスやら車屋らが停まっていました。
憧れのハプスブルクの宮殿へ
来た! これが世界史の教科書やら資料集やら(あとテレビとか)で何度も見たシェーンブルン宮殿か……! と感動でしばらくたち尽くした私。
こんな風に、写真で何度も見たとか、テレビでしか見たことのなかった場所に実際に行けることが、旅の醍醐味ですよね。
やはりオーストリアの一大観光地だけあって、人の数はすごかったです。
あ、「憧れのハプスブルクの宮殿」とか書いたけれど、別にハプスブルク家の生活に憧れたりはしてないですよ。単に世界史で勉強してから行きたいなーと思ってたくらいのことで。
さて、この後「憧れの」シェーンブルン宮殿の中を見学するわけですが、あいにく宮殿内部は写真撮影禁止! なんとも残念。
モーツァルトがマリア・テレジアの前で演奏した部屋とか、アジア趣味が見られる部屋なんかを見学しました。部屋にある家具や調度品がいちいち豪華なので、目が回りそうでした。
この後は、写真に撮れるエリアを紹介していきますね。
緑の庭園とオランジェリー
シェーンブルン宮殿の東側には、数々の植物が育てられている庭園があります。
その庭園をぐるりと囲むように、緑のトンネルも造られています。
こんなふう。なんだか別の世界につながっていそうで、つい入ってみたくなりますよね。
たまにこういう窓のような穴があるので、外を覗き見るのが楽しいです。
ダリに見える黄色い建物がシェーンブルン宮殿ですよ。
庭園の周り、北側と南側を走るトンネルが合流するあたりに展望デッキ(金属製の簡素なものでしたが)があって、そこから庭園を一望できます。
こちらはオランジェリー。オランジェリーとは、暖かい地方の観葉植物なんかを育てるための建物。現代の温室のようなものでしょうね。
中にはあまり植物なかったけど。
シェーンブルン宮殿の庭園には、こんな風に迷路のようになっている場所もありました。
シェーンブルン宮殿裏手のグロリエッテ
され、シェーンブルン宮殿の裏手です。シェーンブルン宮殿といえば表の姿ばかりが有名なので、あまり裏の顔を見ることってないですよね。
グロリエッテという建物。グロリエッテというのは、庭園のなかで他の場所よりも高い所に建てられる建物をいうんだそうです。
「グロ」という音を聞くと日本人は思わず軽々してしまいますが、グロさなんて1ミリもありませんので。
グロリエッテの中にはカフェがあります。
グロリエッテには両側から階段がついていて、上に登ることもできます。
グロリエッテの上からの眺め。シェーンブルン宮殿はおろか、向こうのウィーン旧市街まで見えます。
写真の少し右側にピュっと突き出た部分は、あのシュテファン大聖堂ですよ。
ウィーンの交通機関について
ウィーンの交通機関、とくにメトロを利用するにあたって、注意したいことを書いておきます。
ウィーンでは地下鉄の切符は刻印が必要!
そう、ウィーンでは地下鉄の切符を購入した後、きちんと打刻をしなればいけないこと。
このような刻印機に切符を挿入して、時刻を記録しないと使えないのです。
ウィーンをはじめヨーロッパの交通機関のチケットは有効時間が決まっていることが多いので、いついつから利用開始しますよ、というのを記録しないといけないわけですね。
ただ、国によっては「購入時点から〇〇分」という方式をとっている場合もあります。ウィーンのように自分で打刻するタイプのものは、チェコのプラハで見かけましたので、打刻方式は中央ヨーロッパで多いのかも知れません。
ちなみに余談ですが、電車のドアには取っ手がついていました。隣国のドイツでも同様に取っ手がついているのを見かけましたね。
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ウィーン観光に便利なサイト
いかがでしたでしょうか。今回は、中欧オーストリアの首都ウィーンの街歩きのようすを写真でお届けしました。
最後に、ウィーン観光の際に便利なサイトを並べておきます。
- オーストリア政府観光局公式サイト
- ウィーン市観光客のウェブサイト
- Omioでヨーロッパ中の鉄道やバスを検索する
- Booking.com
- ホテルズドットコム
- アゴダ
- エクスペディア
- JTBで航空券、ホテル、パッケージツアーを探す
- HIS(エイチアイエス)で航空券、ホテル、パッケージツアーを探す
- 海外旅行保険付きのクレジットカード【楽天カード】
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