こんにちは。めいげつです。

日本は周囲を海に囲まれた島国。それが日本人の文化(特に食文化)、はたまた歴史にも大きく影響を及ぼしてきました。

しかし世界には、海からとっても遠い国があるのです。地理的な距離だけでなく、心理的にも(あるいは政治的にも)。そんな海から「遠い」国のお話です。

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二重内陸国は世界でも2ヶ国だけ

二重内陸国(doubly landlocked country)は、内陸国(landlocked country)に周囲を囲まれた国をいいます。

内陸国のうち、国境を接するすべての国が内陸国である国。海に出るために最低2回国境を通過しなければならない。

二重内陸国とは – コトバンク

内陸国は当然、海に接していない国のことですね。

二重内陸国は周りが全て内陸国なので、隣国にいってもそこに海はありません。

二重内陸国から陸路で海に出たいときは、国境を2回も越える必要があるのです(1回目は自分の国と隣国の国境、2回目はその隣国と自国以外の国境)。

まあ飛行機を使えばひとっ飛びですがね。

しかし島国で暮らしている身としてはかなりイメージがしにくい話。海が国内に存在しないってだけでかなり遠い国の話のように思えるのに。

現在世界に存在している二重内陸国は、ウズベキスタン共和国とリヒテンシュタイン公国の2ヶ国のみです。

ウズベキスタンは中央アジア、リヒテンシュタインは中央ヨーロッパにあります。

二重内陸国の定義をみると、アフリカあたりにもありそうな気がしますが、アフリカは面積の大きい国が多いのでそうはいかないようです(ちなみにアフリカには二重じゃない内陸国が15ヶ国あります)。

ちなみに二重内陸国を含め、(二重じゃない)内陸国は世界に44ヶ国あります。数ではアフリカとヨーロッパに多いですね。

旅をする上で海に面した国とそうでない内陸国の違いは、かなり意識します。特に料理の面で。

チェコ・プラハのグヤーシュ
グヤーシュ。チェコ(内陸国)のプラハにて

同じ国でも、海が近い地域とそうでない地域では当然、食文化に違いが出てきます。

雑にまとめると、海に近ければ海の魚がわりあい多く出るし、遠いと肉食や川魚中心になってきます。

今は物流もかなり発達しているしで、内陸国でもお寿司など海の魚を使った料理は食べられますが、価格が高いことが多いですね。もしくは川魚の料理で我慢するか(これはこれで美味しいけど)。

ソーセージとラオホビール。シュレンケルラ(Schlenkerla)にて
ドイツの海に面していないバイエルン州バンベルクにて

……と二重じゃないただの内陸国に話がそれてしまったので、本題の二重内陸国に戻りましょう。

ウズベキスタン

ウズベキスタンの国旗の画像
OpenClipart-Vectors / Pixabay

2つある二重内陸国のうち1つ・ウズベキスタン共和国(Oʻzbekiston Respublikasi)は、中央アジアにある国です。首都はタシケント。東西に長い国で、タシケントは東にあります。

公用語はテュルク系のウズベク語。カザフ語やキルギス語、トルコ語やアゼルバイジャン語と近い関係にあります(同じ「~スタン」でもタジキスタンのタジク語とは系統が違います)。

ウズベキスタンは旧ソヴィエト連邦(旧ソ連)の構成国で、今でもロシア語がかなり通じます(英語よりも通じますよ)。

人口は約3212万人で、なんと面積が6倍のカザフスタン(面積272万4,900km2、人口約1807万人)をおさえて中央アジア最大(ちなみにウズベキスタンの面積は44万7400平方km)。

カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンに囲まれていますが、すべて内陸国です。ちなみにカザフスタンは世界最大の内陸国。

ウズベキスタンの西にはアラル海という水域があるものの、海とは見なされていないそう(船で外の海との間を行き来できないため)。

ウズベキスタンでは、首都のタシケント、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァといった都市が観光客に人気が高いですね。タシケント以外の3都市は世界遺産にもなっています。

ウズベキスタン・サマルカンドのレギスタン広場
ウズベキスタン・サマルカンドのレギスタン広場

ちなみに僕は2018年の秋にウズベキスタンを訪れ、一週間の旅程でタシケントとサマルカンド、ブハラの3都市を回りました。

ブハラのとある場所
ブハラhにて

正直ウズベキスタンで旅をしていて「ここは二重内陸国だ」ということを特別意識することはありません。内陸国というのはまあある程度意識しますが。

しかし海をにおわせる要素はないですし(当たり前)、現地で魚を使った料理を食べることは一切ありませんでした。

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リヒテンシュタイン

リヒテンシュタインの旗
OpenClipart-Vectors / Pixabay

もう1つの二重内陸国はリヒテンシュタイン公国(Fürstentum Liechtenstein)。

中央ヨーロッパにある国で、西をスイスに、東をオーストリアに挟まれる形になっています。

首都はファドゥーツ(Vaduz)。面積は160平方kmの極小国家で、人口はわずか3万4000人ほどと、日本だと都市ですらなく町サイズ。ヨーロッパには、こういったミニ国家がいくつかありますね。

通貨はお隣スイスと同じスイスフランを使っており、国防は実質スイスに依存しています。国内には空港もありません。

公用語はドイツ語。一人あたり GDPは139,100ドルで、なんと日本の3倍以上の裕福な国です。EUには加盟してませんが、シェンゲン協定には批准しているため国境審査はありません。

面積が小さく世界トップレベルで豊かな点ではルクセンブルクと似ているように思えますが、

  • リヒテンシュタインでは外国人の割合はそんなに多くない(ルクセンブルクでは3分の1を占める)
  • 公用語はドイツ語1つだけ(ルクセンブルクは3つ)

という点で大きく違いますね。

ルクセンブルクは中東の小さな産油国並みに外国人の割合が多く、隣国のフランスやベルギーから国境を越えて通勤(!)する人もいるみたい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は二重内陸国についてのお話でした。

二重内陸国は、周りをすべて内陸国に囲まれた国。海へ行くのに、陸路では国境を2回越えないといけません。

世界には44の内陸国がありますが、二重内陸国は世界に2ヶ国だけ。

それが中央アジアのウズベキスタンと、中央ヨーロッパのリヒテンシュタイン。そのうちウズベキスタンは、僕も訪れたことがあります(リヒテンシュタインはまだ)。

島国に日本に暮らす私たちにとっては、遠い遠い世界のように感じる話でした。