チェコ西部にある都市プルゼニ(ピルゼン)。人口第4位の工業都市で、ピルスナービールが世界で初めて作られた場所としても知られており、世界中からビール愛好者が訪れます。

今回はプルゼニでの滞在を楽しむ観光スポットと、新鮮なピルスナー・ウルケルを味わえるビアホールをご紹介。このラガービールの聖地でご滞在の際は、ぜひご活用ください。

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◇プルゼニ(ピルゼン)とは

プルゼニは、チェコ西部にある都市。人口約16万3000人で、チェコ国内では首都プラハ、東部にある都市ブルノとオストラヴァに次いで4番目に大きな工業都市です。

チェコの公用語チェコ語ではプルゼニ(Plzeň)、ドイツ語や英語ではピルゼン(Pilsen)といいます。13世紀ごろの設立以降、プラハと現ドイツのニュルンベルクやレーゲンスブルクといった大都市の間にある利点を生かして発展しました。

この町で1842年に黄金色のラガービールが作られ、町の名前をとってピルスナー(Pilsner)と呼ばれるようになったのです。

ビールと聞けば多くの人がこの黄金色のすっきりした喉越しのものを想像するように、現在生産されるビールの多くをこのピルスナースタイルが占めています。

複雑に入り組んだ迷路のようなプラハ旧市街に対して、プルゼニ旧市街は碁盤の目のように整然とした街並みが特徴です。

プルゼニのとある街角
プルゼニ旧市街のとある通り

プルゼニの観光名所

共和国広場(Náměstí Republiky)

プルゼニの共和国広場

共和国広場(Náměstí Republiky)は、プルゼニ旧市街の中心にある長方形の広場。

中央に聖バルトロムニェイ大聖堂があり、それを囲むようにカラフルな建物が並んでいます。パブがある他スーパー、観光客向けのインフォメーション、人形博物館がある、プルゼニ観光の中心となる場所です。

プラハの旧市街広場ほどの規模はないものの、人もそれほど多くなく、カラフルな建物が整然と囲むんでいる広場はまたいいものです。

ちなみにピルスナービールが生まれる直前に、当時あまりに質の悪かったビールをこの広場の排水溝に流してしまった言い伝えもあるようです。

聖バルトロムニェイ大聖堂(Katedrála svatého Bartoloměje)

プルゼニの聖バルトロメイ大聖堂

聖バルトロムニェイ大聖堂(Katedrála svatého Bartoloměje)は、共和国広場の中心にあるゴシック様式の教会。プルゼニの町ができた13~14世紀ごろに建てられたと言われています。重厚感のある教会が広々として広場の中心に立っている姿にとても圧倒されます。

天気のいい日には、ぜひ尖塔にも昇ってみましょう。高さおよそ102メートルの尖塔の展望台からは、プルゼニの旧市街から、その先の地平線まで見渡すことが出来ます。

大シナゴーグ(Velká synagoga)

プルゼニの大シナゴーグ

赤い王冠を頂いたような1対の尖塔が目印の大シナゴーグ(Velká synagoga)は、四角形のプルゼニ旧市街の外側の大通り沿いにあります。シナゴーグとはユダヤ教の教会です。

広々とした広場の中心に悠然と立つ大聖堂に対し、こちらは交通量の多い道路沿いに他の建物と方を並べて立っています。1893年竣工、チェコ国内では最大、ヨーロッパでもブダペストに次いで2番目に大きなシナゴーグです。

プルゼンスキー・プラズドロイ醸造所(Plzeňský Prazdroj, a. s.)

ピルスナーウルケル醸造所の門

プルゼンスキー・プラズドロイ醸造所(Plzeňský Prazdroj, a. s.)は、プルゼニ旧市街のはずれ、共和国広場のあるあたりから徒歩10分程度の場所にある醸造所

ここで1842年、バイエルンから招聘された醸造師ヨーゼフ・グロルによって、現在流通するビールの大半を占めるスタイル・黄金のピルスナービール「ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)」が世界で初めて作られた

ツアーに参加すれば醸造設備を見られるほか、地下にある貯蔵庫や発酵室も見ることができます。ツアー料金は1人あたり250チェココルナです。

醸造博物館(Pivovarské muzeum)

プルゼニの醸造所博物館(Brewery museum)

醸造博物館(Pivovarské muzeum)はプルゼニ旧市街の北東部、共和国広場から徒歩4分ほどの場所にある博物館。

古代メソポタミアから現在のチェコ(特にプルゼニ)に至るまでのビール醸造の歴史を学べるほか、中世や近世の時代に醸造で使われたさまざまな道具も展示されています。

受付で入場料90チェココルナを払うと入場券に加えて、市街に4つあるピルスナー・ウルケル直営パブで小サイズのビールと交換できるバウチャーがもらえます。

プルゼニの歴史的地下空間

プルゼニの地下通路d絵ビールの保存に使われた樽

プルゼニは実は、チェコでも特に発達した地下空間が見られる町です。ビールや食料の貯蔵に使われた他、町の防衛にも使われていました。

「プルゼニの歴史的地下空間ツアー(料金120チェココルナ)」に参加すれば、街中に広がる地下通路の一部をガイドさんと一緒に歩いて回ることが出来ます。発掘時に見つかった出土品の数々も興味深いですよ。

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プルゼニのビアホール

Na Spilce

無濾過のガンブリヌス300ml。Na Spilceにて

Na Spilce(ナ・スピルツェ)はプルゼンスキー・プラズドロイ醸造所の施設内にあるビアホール。550もの席を擁する、チェコ国内でも最大級のサイズを誇ります。

醸造所内にあるだけにフレッシュなビールを頂けるほか、伝統的なチェコ料理も楽しめます。醸造所ツアーのついでにどうぞ。

Šenk Na Parkánu

無濾過のピルスナーウルケルの写真

Šenk Na Parkánu(シェンク・ナ・パルカーヌ)は、醸造所博物館のすぐ脇にある細長い形のビアホール。旧市街の中にあるので、散策のついでに立ち寄るのもいいし、醸造所博物館を訪れた後に入るのもいいでしょう。

ここもピルスナー・ウルケル直営パブですが、こちらは無濾過ビールが有名なようで、筆者も通常のピルスナーウルケルに加えて無濾過のものも頂きました。

Lékárna

プルゼニのパブ・レーカールナにて

Lékárna(レーカールナ)は、共和国広場にあるパブ。名前は「薬局」という意味です。

醸造所直営パブではないものの、とても美味しいピルスナー・ウルケルを楽しめます。フードは伝統的というよりは、どちらかというとモダンな料理が多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ピルスナービールの故郷・チェコ西部の都市プルゼニの観光名所とビアホールを紹介いたしました。

建物が整然と並ぶ旧市街では、常に多くの観光客でにぎわうプラハとはまた違った雰囲気を楽しめます。大都会の喧騒を離れて、ピルスナーを生んだ町の歴史に浸ってみませんか。