海外でも国内でも、飛行機に乗る時に少し面倒なのが荷物のルールです。
荷物は重さ何キロまでとか、縦横奥行き何センチとか、液体はプラスチックの密閉できる容器に入れろとかなんとか。
その面倒な荷物の内、ここでは「機内持ち込み荷物」の「ハンドバッグ」について軽く解説します。
これがあるのとないのとでは機内での時間が大いに違いますので、せひ参考にして頂けますと幸いです。
【重要】新型コロナウィルスの流行に伴い、各地で入国制限および入国後の隔離等の対策がとられています。詳細は各国大使館等のページを確認していただくとともに、各国の感染症危険状況については、外務省の海外安全ホームページ等をご確認ください。
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機内持ち込み荷物のほかに、ハンドバッグも座席に持ち込める
旅行や出張などで飛行機に乗るとき、呼び方の違いはあれど受託手荷物と機内持ち込み手荷物の2種類の荷物があることはご存知の方も多いはず。
この2種類の荷物が何なのか軽く一言でいうと、
- 受託手荷物(checked-in baggage)は、空港で預ける比較的大きくて重い荷物
- 機内持ち込み手荷物(carry-on baggage)は、飛行機に自分で持ち込み、座席の上の収納スペースに入れておく比較的軽くて小さい荷物
という感じでしょう。
この記事で主に扱うのは機内持ち込み手荷物のほう。さらにいうと機内持ち込み手荷物のなかでも「ハンドバッグ」とか「パーソナルアイテム(personal items)」とか呼ばれる手荷物です。
そのほとんどは、機内持ち込み手荷物と合わせて何kg以内、という規定が設けられているようです。いくつか規定を見てみましょう(2021年4月時点でのものです)。
エコノミークラスのお客様:
機内持込手荷物|フィンエアー
- 機内持込手荷物1個、最大寸法(長さx幅x高さ) 55cmx40cmx23cm(22インチx16インチx9インチ)
- 小さなハンドバッグ、ラップトップバック、小型のバックパックなどの身の回り品1個:最大外形寸法(長さx幅x高さ)40cmx30cmx15cm(16インチx12インチx6インチ)
- 最大合計重量8 kg(17.5 lb)まで
・機内持ち込み手荷物のほか、下記の品物のうち1個を追加で機内に持ち込むことができます。
機内持ち込み手荷物│ASIANA AIRLINES
– ブリーフケース
–ハンドバッグ
–ノートパソコン
–読み物
–小型免税品
–機内で飲食するベビーミルクまたはベビーフード
–お身体の不自由なお客様の杖や松葉杖
–目の不自由な方を補助する盲導犬
– I字型の折りたたみ式小型ベビーカー◆
LCCでも航空会社によっては、ハンドバッグの座席への持ち込みが可能な場合もあります。
機内持込手荷物(7kgまで無料)
お手荷物 | ジェットスター
- 機内にお持ち込みになる手荷物には以下の制限があります
- キャリーケースなどのお手荷物1個とハンドバッグなどのお手回り品1個の計2個、合計7kgまで
ただし、EasyJetやノルウェー・エアシャトルなど、同じLCCでもハンドバッグのみが持ち込めるプラン(通常の機内持ち込み荷物はダメ)もあるので注意が必要ですね。
ハンドバッグは前の座席の下にしまえるサイズの荷物
「ハンドバッグって機内持ち込み手荷物と何が違うんだよ」という声も聞こえてきます。
いちおう、ハンドバッグは機内持ち込み手荷物の一部です。上で挙げたように、ハンドバッグ+機内持ち込み手荷物の重さの合計値が規定されていることからも分かります。
ハンドバッグとそれ以外の機内持ち込み手荷物を分けるなら、機内持ち込み手荷物はふつう、搭乗中は座席の真上にある収納スペースにしまっておくもの。
それなりに大きい荷物なので、座席に置いてあると邪魔なのは目に見えてます。
それに対して「ハンドバッグ」のほうは真上の収納スペースではなく、自分の前の座席の下に置いておくものです。それこそ片手で持てるサイズのカバンを指します。
僕はこんな風な簡素なものを使っています(特に旅行用に買ったでもなく、単純に家にあったものを使っただけ)。
(これで特に何も問題はないですが、不満があると言えば少し厚みがあるので、願わくばもういくぶん薄いものが欲しいかな……)
ウェストバッグとバックパックに関する流れは、簡単に言うとこんな感じ。
- ウェストバッグをバックパックの中に入れておく
- 荷物検査を通過する
- ゲート付近に着いたら取り出して腰につけ、搭乗したらウェストバッグを残してバックパックを収納する
このウェストバッグをバックパックの中に入れておいて、空港の荷物チェックを通過していざ搭乗! というタイミングで取り出します。
逆にウェストバッグとバックパックを別々に持っていると、(特にLCCの場合は)荷物のチェックに引っかかる可能性がありますので。
ハンドバックに入れる持ち物
さて本題です。搭乗中に自分のすぐ手元においておけるハンドバックには何を入れるべきか?
ハンドバッグに入れるものは、主に下の4種類になるかと。
- 貴重品
- 暇つぶしの本やタブレットなど
- モバイルバッテリーとケーブル
- 筆記用具
- 常備薬やサプリメント
まあ特に説明も必要ないかも知れませんが、いちおう細かく見ていきます。
貴重品
貴重品は肌身離さず、というのが旅の基本ですね。
ここでいう貴重品というのは、
- 財布
- パスポート
- スマートフォン
この3つでしょう。人によってはノートパソコンやタブレットも加えてもいいと思います。
僕はノートパソコンはバックパックの中に入れておく(つまり座席の真上に収納)のですが、人によっては手元にある方が安心かも知れません。
航空会社によってはハンドバッグのことをlaptop bagのように読んでいる場合もある(laptop=ノートパソコン)ので、ノートパソコンが入るサイズのものなら大丈夫かと思います。
いちおうハンドバッグのを含め荷物の大きさは航空会社によって規定が違うので、ちゃんと確認が必要ですが。
また、隣に赤の他人が座っていることが心配な人もいるでしょうが、僕は今のところ盗まれた経験はありません。
スマホなんかを盗むためにわざわざ高い航空券を買って飛行機に乗るような人は考えにくいですし。
心配ならハンドバッグに南京錠をつけておくことも可能ですし、セキュリティポーチなんかを使うのも有効だだと思います。
暇つぶしの本やタブレットなど
近場でなければ、飛行機の旅というのは基本的に長丁場です。
いや近場でも、2~3時間などそれなりに長い時間乗っていることになります。その間の退屈しのぎは、けっこう重要ですよね。
飛行機(や座席プラン)によっては映画を観て暇を潰せますが、欲しい人は自分の好きな本や読みたい本、電子書籍、タブレット類をハンドバッグに入れておきましょう。
僕はKindle端末を持っておらず、スマホにKindleアプリを入れているんですが、
スマホの充電を使い過ぎるのが嫌なので、基本的に文庫本を2冊ほど持って行っています。同様の理由でスマホゲームもやりません。
モバイルバッテリーとケーブル
スマホやタブレットをよく使う人は、念のためにモバイルバッテリーと充電用のケーブルも入れておくと良いでしょう。
僕は前の項目で挙げた理由から、搭乗中はスマホを極力使わないようにしています。
それでも、少しメモやオフラインマップを見ているうちに充電を使ってしまうことがよくあります。
暇つぶしにスマホゲームをする方や、電子書籍を読む方なら尚更でしょう。
そういったときのために、モバイルバッテリーとケーブルをいつでも取り出せる場所に用意しておくのをおすすめします。
特に現地の空港に到着したらその直後からスマホが必要になるかと思いますので、スマホの充電には常に余裕がある状態にしておきましょう。
もちろん、出かける前にモバイルバッテリーをちゃんと充電しておいてくださいね。
生理用品
夕方以降には出発する長いフライトでは歯ブラシセットは欠かせませんし、人によっては櫛やヘアブラシ、洗顔料などが欲しいかも。
鼻炎持ちの僕は、季節によってはティッシュが欠かせません。必ずハンドバッグにポケットティッシュを数パック入れています。
女性の生理用品も必須ですね。僕は男性なのでここはあまり詳しく書けませんが。
生理用品は液体のものもあるので、もはやこうした液体モノをまとめたフリーザーバッグごとハンドバッグに入れておいてもいいかもしれません。
筆記用具
飛行機に乗っていると、たまに座席での書類の記入が必要なこともあります。そんな時に自分の筆記用具があればスムーズに事が運びます。
もちろん、客室乗務員さんに言えばボールペン等を貸してくれるとは思いますよ。
でも、乗務員も人数はそんなに多くないのですぐ来てくれるか分かりませんし、そもそもボールペンのストックがそう何本もあるとも限りません。
自分の他にペンを借りたい人がいるかも知れませんし、だいいち借りたら返さなきゃいけません。
そういう場合も考慮して自分のものを持っていたほうがスムーズです。
大してスペースをとるものでもないので1~2本、入れておきましょう。下書きしたいならエンピツも。
メガネとメガネケース
メガネが必要な方はメガネもハンドバッグに入れて座席に持ち込みましょう。
もちろん搭乗中に読書をするのもそうですが、注意書きを読んだり(読んでない人の方が多いけど)、書類に記入したりなど、案外メガネが必要な場面はあります。搭乗中ずっと寝て過ごすのでもない限り。
寝ている間にメガネを破損するケースもあるようなので、ケースにまめに入れておく必要がありますね。メガネを持ち歩く人にとっては言うまでもないことだと思いますが、念のため。
常備薬やサプリメント
日頃服用している薬がある場合は、それも手元に置いておきましょう。
欧米方面などの国際線では特に、フライトが10時間以上にもなる長丁場。飛行時間が長ければ長いほど、とうぜん食後などに薬を飲む回数が出てきます。
飲み薬でも塗り薬でも、さほどスペースをとらないのであればハンドバッグに入れておくのが吉です。
あとはサプリメントですね。栄養バランスが気になる(機内食なら心配ないと思うけど)とか、特別とらなきゃいけない栄養素がある場合は入れておきましょう。
ボトル状ではなく、チャック付きの袋に入ったものなら大して嵩張らないのでおすすめです。
↑こういうやつです。
搭乗券
今どきはとても便利になったもので、スマホに航空会社のアプリを入れておけばスマホだけで搭乗手続きが済ませられます。
ただしスマホで搭乗手続きをした場合でも、紙の搭乗券が渡されることが多いですね。
「スマホの電源が切れてしまった」時などのために、念のため搭乗券はすぐ取り出せる位置=ハンドバッグの中に入れておくのが良いでしょう。
睡眠グッズ(アイマスク、ネックピロー等)
ヨーロッパやアメリカ方面に行く場合は、飛行機の旅はゆうに10時間を超えてきます。
さすがにその時間を映画や本だけで過ごすわけにもいかないので、おそらくたいがいは寝て過ごすかと思います。
人によってはアイマスク等で遮光しないと眠れないという人もいますし、空気で膨らますタイプの枕があれば、座席で眠るのもある程度は快適になります。
エア枕なら、使わない時は空気を抜いておけばスペースもとらないですし。
こんなふうにセットで売っていたりする。
僕はアイマスクやエア枕があろうがなかろうが、眠れる時は眠れるし、眠れないときは眠れないので特にハンドバッグには入れてないんですが。
眠りたいタイミングでパッと取り出せると便利なので、必要な人はハンドバッグに入れておくといいと思います。
ブランケットなど
人によっては機内が寒い場合があるので、体温調節のためにブランケットが必要になるかもしれません。
飛行機は、とくに国際線なら最低でも3時間は乗っている必要があり、けっこうな長丁場です。その間冷房で震えながら過ごすのは、どう考えても快適なフライトからはかけ離れていると言わざるを得ません。いわんやそれ以上のロングフライトをや。
もちろんブランケット等はハンドバッグには入らないと思うので、座席に座る直前にカバンから取り出しておきましょう。
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まとめ
以上、飛行機の席に持ち込むハンドバックに入れる物についてお話ししました。
特に国際線の場合、飛行機の旅は長期戦です。暇つぶし用の本や、睡眠グッズなど、手元に置いておいてすぐに取り出せるようにしておけば便利。
座席上の収納スペースに入れたままだと、必要になるたびに立ち上がって取りにいかねばなりません(窓際の席だと隣の人にどいてもらわないといけないし)。
その点ハンドバッグに色々なものをまとめておけば、そういった手間も省けますよ。
また、当ブログではほかにも、旅行に関するコラムを公開していますのでそちらもどうぞ。
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