こんにちは。めいげつです。

ギリシャ南の沖合い、エーゲ海に浮かぶ島、サントリーニ島。白亜の建物と青いドームのコントラストが織り成す絶景は、常に世界中の観光客やインスタグラマー達を魅力し続けています。

このページでは、ギリシャ観光の目玉ともいえるサントリーニ島の街歩きの様子を写真でお届けするとともに、サントリーニ島観光の注意点をお伝えします!

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ティラやイアの街並みが美しい

ピレウス港からフェリーで来島

サントリーニ島は、エーゲ海に浮かぶギリシャ領の島。ギリシャの島々の中でも中心~南に位置します。

ギリシャ本土のピレウスという港町からフェリーが出ているほか、アテネ等の空港から飛行機でアクセスすることも可能です。

フェリーから見たエーゲ海

ピレウスからエーゲ海クルーズ。エーゲ海は本当に海の色が違いますね。

フェリーから見たエーゲ海

すごいな、この青色は……

僕がクルーズをしたことのあるバルト海とはエラい違いです(バルト海って水が黒っぽいので)。

ギリシャ・パロス島にフェリー寄港した時に船上から港を撮った写真。

フェリーは途中、パロス島という島に寄港しました。

こちらも白い家々が綺麗で、「ああ、ギリシャの島に来たんだな」とうっとりしていましたが、今回は時間に余裕もないのでお預け。

本当はミコノス島なんかも行きたかったんだけどなあ。

そして7時間の航海を経て、サントリーニ島の港に到着しました。

その後は港でギロピタとドルマデスを食べてランチとし、タクシーでホテルへ向かいました(この辺ちょっと失敗したなーと思うのですが、詳しくは後ほど)。

港~ホテルの写真とかは撮っていないので、サントリーニ島の中心街であるティラの街歩きの様子をお伝えします。

賑やかな白亜の町ティラ

僕たちが泊まったのは、サントリーニ島ほぼ中央・Vothonasという地区にあるカリスペリスホテル(Ξενοδοχείο Καλησπέρης)。

バジェットトラベラーである僕らが選んだホテルなので、もちろん宿泊費はお手頃でした。

特に食事などはついていませんが、白い壁の建物で宿泊できる楽しさがあります。テラス&プール付き。

ただ、ティラまでかなり距離(3キロ半くらい)があるので、正直このチョイスがベストだったかは分かりませんが。

サントリーニ島のティラ市街

ティラの中心地です。お土産屋さんやレストランが並ぶ通りなんですが、そのわりには道が狭いです。狭すぎます。

それでいて人が結構いるので、かなりスペースがなく感じます。

サントリーニ島の大聖堂

メトロポリタン大聖堂。ギリシャ正教の教会です。

しかしサントリーニ島では、教会も真っ白なんですね! 白亜の教会だなんて、素敵じゃありませんか。しかもまるで宮殿みたいな趣き。

この辺りは、広くて眺めもいいので、一番のにぎわいをみせてくれます。

サントリーニ島のティラ市街

が、少し路地に入るとこんな感じだったりする。

サントリーニ島の聖洗礼者ヨハネ教会

洗礼者ヨハネ大聖堂。まわりの景観に合わせた色になっていて、とてもいい雰囲気ですね。

崖の上のサントリーニ島の市街

白い家々が並ぶ市街と、荒涼たる坂道が、はっきりとしたコントラストをなしていますね。

島の北端の絶景ポイント・イア

サントリーニ島にはティラの他に、イア(Oia)という別の景勝地があります。

ティラはお土産屋さんなんかが多くとてもにぎやかで、バスターミナルもあるので、何となく商業の中心という印象を受けました。

一方でイアは、もうすこしゆったりとしたというか、優雅な雰囲気が漂う場所です。

サントリーニ島のイアの中心地
バスターミナル周辺

サントリーニ島

そう、これ。この壁が白くて、上に青いドームを頂くこういう建物。サントリーニ島に来たということを強く感じさせてくれます。

サントリーニ島の白い家々

坂道に沿って並ぶ家々。ここで暮らすのは、けっこうしんどそうです。

崖の上のサントリーニ島の市街

ふと後ろを振り返ってみる。岩肌に沿って白い家々が立っていますね。

サントリーニ島が三日月形をしているということが、よくわかります。

崖の上のサントリーニ島のイアの市街

なんだか別の世界に来たみたいです。

サントリーニ島の夜のイア市街

夜になるとライトアップされて、これはまた一段と綺麗です。

ちなみに夕日も撮ったのですが、その写真は記事の後半で!

夜のサントリーニ島市街

青い光がところどころに見られるのも素敵ですね!

……と楽しんでいたのも束の間、バスターミナルに戻ったのは夜遅く。もうバスは走っておらず、タクシーだけが利用できる状態。

それでいてホテル院戻る途中の観光客が何人もいたので、結構待つ羽目になりました。

フェリーの港は崖の下。空港のほうが市街へのアクセスは簡単

サントリーニ島へフェリーでアクセスするときは、基本的にアティニオス港に到着することになります。

当然ですが、船が発着する港は標高がかなり低く、可能な限り水面に近いところにありますよね。フェリーで来島する方は、この点に注意が必要なのです。

サントリーニ島は、火山であるこの島の天辺周辺、海抜400メートルほどの高さに町が密集するような形になっています。

崖の上のサントリーニ島の市街

こんなふう。急な坂道に囲まれ、標高の高い所に町が作られていているのが分かるでしょう。

そして写真を見て頂ければ分かるように、海面と市街の間にゆるやかな坂などなく、基本的に急な坂を上ることになります。まあ「崖」は言い過ぎですが。

高さがあるうえに距離もかなりあるので、正直歩いていくのは不可能かと思います。

港にはレストランなどもあってフェリーから降りると軽食をとりたくなりますが、フェリー到着から時間がたつにつれてタクシーの数も減っていきます。僕は昼食をとって時間を潰したためタクシーを探すのに苦労しました。

なのでフェリーを降りた後は、できるだけすぐにタクシーを捕まえましょう。でなければ車やバイク等をレンタルしましょう(港にはレンタカーを取り扱う店もあります)。

ちなみに市街へのアクセスは、サントリーニ空港からの方がよっぽど容易です。

なぜなら、サントリーニ空港は市街地とほぼ同じ標高にあり(つまり坂の上)、定期的にバスも走っているから。

特にフェリーを利用する理由が無かったり、飛行機のほうが安い場合は飛行機にすることをおすすめします。

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アップダウンの激しい地形に注意

崖の上のサントリーニ島の市街
ティラ市街方面の景色

先ほど港から市街に上がるのが大変という話をしましたが、市街地に上がった後も油断はできません。

サントリーニ島は火山活動でできたカルデラ地形が特徴的な島。そして起伏が非常に激しい場所でもあります。

特にイアやフィラの街は坂の上に作られているので、アップダウンがさらに激しい。

もちろんエスカレータのような文明の利器は望むべくもありません。海の上に造られ車などが乗りいれ不可能なイタリアのヴェネツィア同様、階段を上り下りすることになります。

サントリーニ島のイア市街
イアの北側にて

幸いサントリーニ島には道路が整備されているため、バスやタクシーといった交通機関を利用することはできます。たとえば空港から市外へのアクセスなど。

サントリーニ島のティラ市街

ただし、こうした交通機関も、ティラやイアのような市街の中心には入ってきません。

こうした中心街を観光する場合は、足腰に自信がないと歩いて回るのは正直厳しいです。上り坂や下り坂がかなりあることを考えると、大変さはヴェネツィア以上かもしれません。

そして港の項目でも少し触れた通り、そもそもサントリーニ島の町はすべて海抜400メートル程の高さにあります。

フェリーで到着した人やビーチを楽しんだ人は、まずその高さまで登る必要があります。

サントリーニ島のロバタクシー

こうした地理的な理由からか、サントリーニ島ではロバさんタクシーをよく見かけるんですよね。上り下りは大変なので、ロバの背中に乗ってらくらくと上り下りできます(僕は利用しませんでしたが)。

危険なほどロバさんがたくさんいるというほどではないですが、彼らの通行は邪魔しないようにしましょう。

水道水は飲まないほうが良い

これはヨーロッパあるあるですね。

一部水道水は飲んでも良いと言っているサイトがありますし、ホテル等によっては管理を徹底していて、水道水を飲んでも大丈夫な場所もあるかもしれません。

が、個人的には飲まないことをおすすめします。ヨーロッパの他の国でもあることですが、水道水には多量のカルキ(石灰)が含まれていることが多く、お腹の調子を崩しかねません。水道管そのものの質が悪いこともあり得ます。

サントリーニ島のホテルで僕も試しに水道水を口に含んでみたのですが、とても飲用とは口が裂けても言えない酷い味がしました。それに水道水を出していると、うすい泥水のような色になったことさえあります。

これは安宿だったからかもしれませんが、実際に旅した僕としては飲んでも健康は保証できません。一方で、シャワーの水は平気でした。

正直にスーパーでペットボトル入りの水を買うようにして下さいね。

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絶景スポット・イアは結構遠い

崖の上のサントリーニ島の市街

三日月形をしたサントリーニ島本島(ティラ)の北端にあるイア(Oia)は、サントリーニ島屈指の絶景スポット。

サントリーニ島の白亜の絶景は、このイアと中心街フィラ(Fira)に集中しています。イアは夕日でも有名な場所ですね。

しかしその人気ぶりを反映するかのように、イアのホテルは1泊5万円クラスのものばかり。バジェットトラベルをご所望の場合、これでは大きな痛手です。

1泊1万円以内に抑えたいなら、基本的にフィラ周辺(少ないですが)か、さらに離れた場所に泊まらざるを得ません。

サントリーニ島のイアの中心地

フィラ周辺で泊まれるならまだ良いのですが、それより遠くなってしまうと、イアへのアクセスは少し大変です。イアまでは基本的に歩いて行ける距離ではないですし、サントリーニ島は地形の起伏が多いため非常に大変。

幸運なことにバスが周回していますが、もしイアで夕日を見て夕食をとった後は注意が必要。夜遅くなるとバスが少ないか、なくなる可能性があるので十中八九タクシーを呼ぶことになります。

そしてタクシーが限られると、タクシーが唯一の交通手段になります。観光客は多いので取り合いになること請負です。ホテルがイアから遠い時は、バスがある内にさっさと戻ることをおすすめします。

※アクセスの良さをお金で買うという意味ではありだと思います。実際ストレスも少ないでしょうし、高いホテルは設備が非常に整っていますので。ただしバジェットトラベラーには厳しいでしょうね。

夕暮れ前のイアは絶望的に混雑する

混雑したサントリーニ島のイアの中心地

引き続きサントリーニ島の名所イアの話題です。

先ほども少し触れましたが、イアは夕日が非常に有名な場所です。イア要塞(Oia Castle)などのお誂え向きなインスタ映えスポットは特にそう。

それゆえ、世界中から観光客が集まります。

つまり日が傾く時間から日没しばらくするまでの間、イアは超・激混み状態になります。イアに向かうバスは、ぎゅうぎゅうという程でなくとも、大変混雑します。

崖の上のサントリーニ島の市街
イア要塞から。通路が人で溢れかえっているのが見えますか?

日が沈んだ後の帰り道はもっと酷いです。イア要塞からイアの中心地基本的に一本道なため人で一杯になります。正直、この一本道より行きのバスの方が空いているくらいです。

僕がサントリーニ島に行ったときは6月初旬で観光ハイシーズンの始め。イア城で夕日を見た後の帰り道は、人が多すぎてスペースが全くなかったほどです。

混雑したサントリーニ島のイアの展望台
混雑した絶景スポット・イア要塞

あまりに前に進まないので、途中の本屋さんにしばらく避難してやり過ごしました(Atlantis Bookstoreというお店です。浮世離れしていて中々お洒落な場所ですよ)。

これだけ混雑して人を見るのが嫌になるくらいですが、さもありなんかな、サントリーニ島から見た夕焼けは本当に美しいです。

イア要塞は三日月形をしたサントリーニ本島の北の切っ先にあるので、遮るものがない開放的なロケーションで夕日を見ることができます。

サントリーニ島から見た夕焼け

ある程度標高があるので、海辺で夕日を見るのとはまた違ってくるんですよね。

また目の前に開けた海と夕日のコラボも良いですが、夕焼け色に染まったイアの街の眺めも本当に素晴らしい。

サントリーニ島から見た夕焼けとイア市街

どうしても夕日をいいポジションで観たいという方は、かなり早い時間から場所取りをする必要があります。日没30分前では全然遅いくらいです。

それかもし可能なら、居合わせた他の日本人旅行客と組んだりしてローテーションを回しましょう。僕はそうして、無事夕日とイアの街並みをいい場所から撮れました。

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「死に犬現象」は実在する

横たわる犬の写真
jenfaz / Pixabay

最後はちょっと番外編的なことを。

村上春樹は著書『遠い太鼓』の中で、ギリシャで散見されるというこんな現象について記しています。

それから犬がいる。椅子の足もとで、二匹の茶色い犬がごろんと横になったまま身動き一つしない。生きているのか死んでいるのか、まったくみわけがつかない。これはスペッツェス島に限らず、全ギリシャで日常的に見受けられる現象である。僕はこれを「死に犬現象」と呼んでいるのだが、とにかくギリシャの犬は暑い午後にはみんなこんな風に、ぐったりと石のごとく眠るのである。もう本当に文字どおり、ぴくりとも動かない。

村上春樹『遠い太鼓』より抜粋

いやいや冗談だろうと思われるかもしれませんが、 これがかなり本当なのです。

僕はアテネでは特に気にしておらず見かけませんでしたが、サントリーニ島では度々見かけました。

必ずしも椅子の足もととは限りませんが、ちょっと気にしてみると、イアやフィラの道端に犬が転がっているのが分かります。気にして探してみると楽しいかも知れません。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は僕のサントリーニ旅行での体験をもとに、サントリーニ島を旅行する前に知っておきたかったことをあげてみました(死に犬現象は知っていましたが)。

サントリーニ島を旅行するなら、1つでも知っておいて損はないと思います。

最後の項目は半分くらいネタなのですが、こんな小ネタだったり、町の歴史なども知っておくと(国内外問わず)旅行ってさらに楽しくなるんですよね。

あとは旅行が複数の都市にまたがる場合は、「これだけは全都市でやる」みたいなルーティーンを作るとか。

せっかくの絶景の島なので、ぜひとも余裕ある旅を楽しんでください。