こんにちは。めいげつです。
ヨーロッパのバルカン半島にある国々はマイナーな国が多いですが、その中では傑出しているギリシャの次くらいにメジャーなのは、おそらくクロアチア。
アドリア海に面した、風光明媚な国です。
そのクロアチアでおそらく最も人気の高い観光地が、「アドリア海の真珠」と呼ばれるドゥブロヴニクでしょう。
僕はこの町を数年前に訪れましたので、そのようすを旅の記録としてここにシェアしようと思います。
【重要】新型コロナウィルスの流行に伴い、各地で入国制限および入国後の隔離等の対策がとられています。詳細は各国大使館等のページを確認していただくとともに、各国の感染症危険状況については、外務省の海外安全ホームページ等をご確認ください。
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ドゥブロヴニク基本情報
ドゥブロヴニク(Dubrovnik)は、南クロアチア・ダルマチア地方(アドリア海に面した地域)にある都市。
人口は42,615人で、クロアチア(人口約400万人と少し)では中程度~少し小さめの都市と言えるでしょう。
ドゥブロヴニクはクロアチアに属するもののいわゆる飛び地となっていて、クロアチア本土との間にはボスニア・ヘルツェゴヴィナのネウムという都市が突き出ています。
よって、ザグレブやスプリットなどのクロアチアの他の都市から陸路でアクセスするときは、一度ボスニア・ヘルツェゴヴィナ領を通らねばなりません(僕はバスで行ったのでそうなりました)。
中世の時代にはラグーサ共和国と呼ばれ、海洋貿易で栄えました。ヴェネツィアやピサのような都市国家だったんですね。
19世紀初めにオーストリア=ハンガリー帝国の支配下にはいり、2つの大戦後はユーゴスラビアの領土に。
ユーゴスラビア解体に伴う内戦でドゥブロヴニク旧市街はその一部が破壊されましたが、内戦終結後に復旧がなされました。
ドゥブロヴニクに到着
僕はスプリットからドゥブロヴニクまでバスで移動したので、途中ボスニア・ヘルツェゴヴィナに入り、パスポートのチェック等々を受けました。
そのパスポート関連のもろもろが何だか長引いて、予定の時間よりも2時間近く遅れて着きました。やれやれ。
ドゥブロヴニクのバス停の周辺。屋根がオレンジ色なのは変わりませんが、建物が少し新しい印象です。
この時に泊まった家族経営のゲストハウス。老夫婦が経営していました。
旧市街とはけっこう離れていて、歩いて15分くらいかかる感じでした。
チェックインを済ませると、オーナーさんらしき年配の男性が部屋の説明やらをすべてドイツ語でしてくれました。
……ドイツ語はグーテンタークと数字の1~3しか知らなかったんですが。
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ドゥブロヴニク旧市街へ
宿からドゥブロヴニク旧市街へは少し離れているので、徒歩で向かいます。
道中の景色です。海の色が半端じゃないですね。
僕は太平洋の次にバルト海に見慣れているのですが、エーゲ海を含む地中海って本当に綺麗だと思います。
ドゥブロヴニク旧市街の西側にある城門・ピレ門(Vrata od Pila)にやってきました。上にクロアチア国旗がはためいているのが見えますね。
ここが、ドゥブロヴニク旧市街への入り口です。
ドゥブロヴニクのメイントリート。ピレ門を通ってすぐのところです。
もう、旧市街に入りましたよって感じ。ここに来た時の感動は大きかったですね。門をくぐるとそこは中世の世界でしたという風な、まさにタイムスリップしたような気分です。
その感動は、このメインストリートの突き当りの広場に着くとさらに大きくなります。
ちなみに写真の手前右にあるのは、15世紀に建てられたという歴史のある噴水、オノフリオの大噴水(Velika Onofrijeva fontana)というそうです。建てられたのはなんと500年以上前ですよ。
そんな古い噴水ながらちゃんと維持管理されているようで、実際に水を飲むことができますし、自分のペットボトルに水を注いでいる人もいました。
目抜き通りであるだけあって、お土産屋さんやレストランが軒を連ねていました。
しかし南欧の観光地って、同じ中世の街並みでも北欧や東欧の町とはかなりキャラクターが違いますね。
屋根の色がオレンジ色なのは共通してるものの、建築に使われた石材の違いや、建築様式の違いでもあると思いますが。
旧市街に足を踏み入れたとき以上に感動したのがここ、聖ヴラホ教会(Crkva svetoga Vlaha)のある広場です。
メインストリートを歩いていた時以上に、中世の雰囲気を感じるスポットだと思います。
この辺の建物は、ザ・南欧って感じが出ていますね。リゾート地なんかにありそうな。
こういった黄色っぽい色をした建物ってヨーロッパの内陸部ではあまり見かけないような。
レクター宮殿(写真左)。今は博物館などが入っているほか、ドゥブロヴニク市役所の本庁舎になっているそう。
ドゥブロヴニク旧市街の東にあるプロチャ門(Vrata od Ploča)
ドゥブロヴニク旧市街から少し歩いてところにあるビーチから。逆光で見えづらいけれど、旧市街を囲む城壁のシルエットがわかりますね。
狭い道が雰囲気バツグン
ドゥブロヴニクのような古い町に来た時に楽しいのが、路地裏に入ることです。
治安の問題もあるのでどの町でもできるわけではないですが、幸いドゥブロヴニクの治安はかなり良好なので、細い脇道や裏道の探検もできます。そういう場所に構えているお店もありますので。
特に南欧などのこういう路地って本当に雰囲気バツグンですね。
ここは旧市街の北側の道で、メインストリートと垂直に交わっています。言ってしまえばメインストリートの北側の脇道に入れば、こんな感じの路地に入れるわけです。
ドゥブロヴニク旧市街は北側の標高が少し高くなっているので、この辺りの脇道はみんな階段状になってます。
写真でも、奥の方に目をやるとだんだん下がって行っているのが分かるかと。
せっかくドゥブロヴニクに来たのにメインストリートや広場だけで満足してたらもったいないですよ~。
ここは旧市街の南の方。こういう曲がりくねった狭い道って自分の位置が掴みづらいけど、すごくワクワクしますよね。
うーん、北側だったと思うけど、正直どこだったか思い出せない……
こういう脇道は、家々がメインストリートに対する顔とはまた違った顔を見せるので楽しいですね。
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夜の旧市街も良い
ドゥブロヴニク旧市街は夜の雰囲気もすばらしいですよ。
夜になると、なおさら非日常を感じますね。電灯がついているので中世の姿そのままとはいかないでしょうが、それでもイイ感じです。
雨が降ったので路面がかなり濡れてます。
ザ・ヨーロッパという雰囲気です。それこそファンタジードラマに出てきそうな場所ですよね(ゲームオブスローンズも一部ここで撮影されたらしいし)。
ドゥブロヴニクの城壁を歩き回る
ドゥブロヴニク旧市街は、中世の町らしく周りを城壁に囲まれています。
その城壁は観光客用に開放されていて、入場料を払うかドゥブロヴニクカードを購入すれば、城壁に登って旧市街の周囲をぐるりと一周あすることができます。
ドゥブロヴニクカードは、町の観光案内所で購入できますよ。
ドゥブロヴニクの城壁の入り口は複数ヶ所あるのですが、僕はピレ門のすぐ近くから昇りました。
じつはこの辺り(旧市街の北西の隅に近い場所)は、ドゥブロヴニク旧市街で最も高い建物である、ミンチェッタ要塞がすぐそこに控えています。
そのミンチェッタ要塞のすぐ近くなのだから、ここも当然かなり高さがあって、城壁の上に登るまで階段たくさん登らねばならなかったので疲れました。
しかし当然ながら、上から見るのと下から見るのとでは町の見え方が全然違いますね!
ピレ門のちょうど上の辺りに来ました。このクロアチア国旗は、記事の上の方でピレ門のところで見ていた旗ですね。
少し崩れているところがちらほら。
旧市街を西方からの侵入者から守っていたロブリイェナッツ要塞。
旧市街の南側の城壁から、スルジ山方面。写真奥の山が、ドゥブロヴニク旧市街の絶景の見られるスルジ山です。
城壁は基本あまり広くないですが、一か所こんな風に広いところがあります。この近くには、売店もありました。
かつての海洋国家らしく、船がたくさん留まっていますね。
ここの歩道は特に狭いです。
旧市街の北東の隅っこにある、ドミニク修道院の鐘楼です。
このあたりからはずっと上り坂で、旧市街の北西の角にあるミンチェタ要塞(ドゥブロヴニクで一番高い)に向かってどんどん高さが上がっていきます。
初夏とは言え太陽が照り付けてくるので、けっこう暑かったですよ。
かなりの高さにまで登ってきました。いい眺めです。
城壁の窓から旧市街の写真を撮る
城壁には、旧市街の中や外をのぞける窓がいくつかあります。この窓からのぞくように写真を撮るのも楽しいですよ。
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スルジ山の頂上からドゥブロヴニクを眺める
ドゥブロヴニクに来たら欠かせないのが、スルジ山に登ってドゥブロヴニク旧市街を見下ろすこと。
スルジ山へは徒歩でも行けますが、ロープウェイに乗るのが断然おすすめです。
こちらはピレ門のすぐ外です。
旧市街の外側を、ちょうど輪郭をなぞるように歩いていきます。
ちなみにロープウェイ乗り場は旧市街の北がの門からすぐなので、旧市街からすぐ行けますよ。
ロープウェイからの景色。
スルジ山に登りました。まさに絶景ですね。
一方展望ポイントの裏側には、こうした荒涼たる風景が広がっています。
ドゥブロヴニクでの食事
旧市街では、食事をする場所に困ることはないでしょう。町のあちこちに観光客向けのレストランがあるからです。
どのレストランでも基本的に海産物を使った地中海料理やパスタなどの料理を出していて、どこに入っても大した違いはないかと。
こういったお店では店の外にメニューを置いていることが多いので、その内容や価格を見て比べてみると良いと思います。
ただし観光地という性格上、ある程度の出費は覚悟が必要ですね。
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ドゥブロヴニク観光に必要な日数は?
僕は2泊3日の旅程でドゥブロヴニクに滞在しました。
ドゥブロヴニク旧市街はさほど大きくないものの、正直2泊3日では全く足りないと感じました。
旧市街をざっと散策し、スルジ山に登り、城壁を歩いて一周し、ランチとディナーをとればそれだけで一日が終わります。
僕としてはもう少し細かく町を見て行きたかったので、1日ないし2日ほどプラスして、3泊4日~4泊5日くらいほしいかなと思います。
そうすればもっとゆっくり観光できるし、町にいくつかある教会も見物できるし、また旧市街のもっと細かいところも見ることが出来るでしょう。
まとめ
以上、クロアチア南部・「アドリア海の真珠」と呼ばれる都市ドゥブロヴニクのようする写真でお伝えしました。
ドゥブロヴニクはまさに、「死ぬまでに一度行ってみたかった場所」。その美しさは、やはり比肩しがたいものがあります。
しかも僕の場合、初夏という時期のおかげていっそう楽しめました。
というのも、アドリア海の青、屋根のオレンジ色というただでさえ美しいコントラストに、新緑の瑞々しい緑色が加わるから。
加えて真夏ほどには暑くもない、真夏ほどハイシーズンでもないので人も比較的少ないし(それでも多かったけど)。
新緑の美しさは、ドゥブロヴニクの後に訪れたプリトヴィツェ湖群国立公園でも体感しました。他の旅の記録もご覧下さいね。
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