ヨーロッパの料理と言えば、イタリアやフランスの料理が非常に有名。パスタやピザはもはや世界中で食べられますし、フランス料理は高級料理の代名詞のようなもの。

ですがヨーロッパの料理はそれだけではありません。いわゆる穴場のようなヨーロッパの東や北の国々にも、美味しい料理はたくさんあります。

ここでは北欧と東欧を中心にヨーロッパ20ヶ国60都市を旅した筆者が、「これは日本人に味覚に合うんじゃないか?」と感じた「ちょっとマイナーな」ヨーロッパ料理を10品紹介いたします。

あくまで筆者の感覚での話ですので人によっては合わないかもしれません。その点はご留意くださいませ。「マイナー料理」というのも筆者の偏見です。

※ランキングではありません。全て同じくらいおすすめです!

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おすすめなヨーロッパのマイナー料理10選

ロヒケイット(フィンランド)

フィンランドの代表的な料理、ロヒケイット(サーモンスープ)
Retrieved from k-ruoka.fi

フィンランドのサーモンスープ、ロヒケイット(Lohikeitto)。ロヒはサーモン、ケイットはスープなのでそのまんまサーモンスープです。

僕は留学中にそれなりの種類のヨーロッパ料理を食べましたが、フィンランドのサーモンスープは一番のお気に入りです(決してフィンランド贔屓というわけではなく本当に美味しいんです!)。

パンとの相性が抜群で、うますぎて悶絶するレベルです。

ロヒケイットにはクリームの多いのと少ないバリエーションがありますが、筆者はクリームの多いこってりしたもののほうが断然好きです。

僕が自分で作ったサーモンスープ
※これは僕が作ったサーモンスープです。意外とうまくできました

好きすぎて自分でも作ってしまいました。留学から帰国した後も2回くらい家族に作ってあげました。レシピはネット上にいくつかありますが、筆者はこちらのサイトのものを見て作りました。

ツェペリナイ(リトアニア)

ツェペリナイとチーズの写真ツェペリナイ(左)と右のやつは確かチーズ。カウナスのBernelių užeigaにて
ツェペリナイ(左)と右のやつは確かチーズ。カウナスのBernelių užeigaにて

続いてはリトアニアからです。ツェペリナイ(Cepelinai)はジャガイモで作られた分厚い皮の中にお肉が詰まっている、いわゆるダンプリング(dumpling)の一種。

実はこのツェペリナイ、筆者がヨーロッパで食べた料理の中で一番日本食に近いと思ったのがこれです。

結構ダンプリング系の料理ってヨーロッパ料理でもアジアを感じさせる味わいのものが多い気がします(ロシアのペリメニとかもそう)。ヨーロッパの料理にありがちなハーブが効いてるというわけでもなく、塩味が強すぎるでもなく、至ってちょうどいい味。

ただ結構こってりしているので、大きめのものを2個食べたらかなりお腹にたまります。

シャルティバルシチャイ(リトアニア)

シャルティバルシチャイ(左)。ヴィリニュスのBernelių užeigaにて

続けてリトアニア料理二つ目。リトアニアの冷製ボルシチ、シャルティバルシチャイ(Šaltibarščiai)です。

旅するリトアニア』という本で見かけ、その鮮やかなピンク色の強烈な見た目が目に焼き付いて、「リトアニアに行ったら是非食べてみたい!」と思っていました。

実際に食してみると、その毒々しい色に反してもの凄く食べやすかったです! スメタナだかサワークリームだかが入っているからか、ボルシチによくあるビーツのあの独特な味(僕は苦手です)がいい感じに中和されているようでした。

このリストの料理の中では味のクセが一番強いですが、それでも日本人向けのエキゾチック料理のようなもの。リトアニアに行く機会がありましたら絶対に召し上がっていただきたいです。

シャルティバルシチャイのレシピはネット上にも載っていますが、先ほど紹介した『旅するリトアニア』という本にも載っています。

僕が個人的にリトアニアに興味を持った本なのですが、リトアニアのいろいろな地方を綺麗な写真と共に観ることができるおすすめの本です。

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ちなみにここで挙げたリトアニア料理(ツェペリナイとシャルティバルシチャイ)は、観光客向けのリトアニア伝統料理のレストラン、Bernelių užeigaで食べることができます。首都ヴィリニュスのお店の場所はここ↓

他にも様々なリトアニア伝統料理を楽しめるので、リトアニアを訪れた際にはせひ行ってみたいレストランです。

グヤーシュ(ハンガリー、チェコ)

ハンガリーのグヤーシュスープ
ハンガリーのグヤーシュはさらさらとしたスープ。ブダペストにて

次は大国の陰に隠れた知られざる美食の国、ハンガリーから。南百種類ものスープがあるスープの国ハンガリーでも、グヤーシュはハンガリーのスープ料理でも代表的なもの。

ハンガリー語でgulyásと書いて「グヤーシュ」と読みます。英語ではGoulaschと書いてグーラッシュなりグラーシュというので、こちらの方がなじみがある人もいるかもしれませんね。

グヤーシュはお店によって特徴にかなり違いがありますが、共通してパプリカがふんだんに使われているので、基本的に赤い色をしています。

筆者がブダペストで食べたグヤーシュスープはとても赤みが強いもの(上の写真)と、茶色くて少しどろっとしたものがありました。

ちなみにグヤーシュはチェコでも食べられていて、チェコのものはスープというよりはシチューに近いですね。よくクネドリーキ(Knedlíky)というふわふわした蒸しパンと一緒に出てきます。個人的にはチェコのグヤーシュのほうが好きです。

お肉が入ったものとお魚が入ったものの2種類ありますが、お肉入りのものが断然おすすめ(オーストリア・ウィーンのグラーシュムゼウムで食べた魚のグヤーシュは今一つだった……)。

チェコのグヤーシュ
チェコのグヤーシュ。どろどろしたシチューのような食感。プラハ・Restaurace Karlovaのテラスにて

ブローデット(クロアチア)

クロアチアの魚介料理ブローデット
クロアチアのブローデット。白身魚やチーズなど具だくさん。ドゥブロヴニクにて

最後はアドリア海沿岸の美しき国、クロアチアから。クロアチアはイタリアに近く、地中海に面するだけあって美味しい魚介類が楽しめます(内陸部では肉料理もあります)。

クロアチア料理は美味しいものばかりですが、今回はブローデット(Brodet)をチョイス。

魚介類や野菜をトマトベースのスープで煮込んだ料理です。魚介や野菜の旨味がしっかり出ていて、これがトマトの鮮やかな味と絡まって本当に美味しい。

南欧というとイタリアやギリシャが観光地の筆頭候補ですが、クロアチアも観光地が多くあるしシーフードが非常に美味しい国です。

ドゥブロヴニクやスプリットなどの美しい旧市街を楽しみつつ豊富な地中海の海の幸に舌鼓しましょう。

スモ―ブロー(デンマーク)

デンマークのスモ―ブローの写真
ニシンやエビ、ハムなどが乗った小ぶりなスモ―ブロー

スモ―ブロー(Smørrebrød)は、デンマークの伝統的なオープン・サンドイッチです。スライスしたパンの上に、野菜や魚介類、ピクルスなどの具材を載せたシンプルな料理。

海に面したデンマークの食文化が反映された、シンプルかつおしゃれな料理です。

コペンハーゲンのTorvehallerneのようなマーケットではこのスモ―ブロー専門店があり、観光やショッピングのついでにスモ―ブローのランチが楽しめますね。

デンマークのスモ―ブローの写真
具材がたっぷり乗ったスモ―ブロー。コペンハーゲンのTorvehallerneにて

スモ―ブローには大小さまざまなサイズがあり、パンに乗っている具材にも色々な種類があり、食べるものを飽きさせません。食べる量を調節しやすいのも◎ですね。

僕のお勧めはライ麦パンにスモークサーモンが乗っかっているもの、もしくはエビが乗っかっているもの。もはや定番の組み合わせかも知れません。

クレフティコ(ギリシャ)

ギリシャ料理のクレフティコの写真
紙に包まれてサーブされるクレフティコ。アテネにて

続いては地中海の古代文明の系譜を受け継ぐ国、ギリシャから。

ギリシャは言わずと知れた長い歴史を持つ国。その食文化は他の地中海に面した国と食文化はかなり似ていますが、イタリアやスペインの陰に隠れていてあまり知られていないイメージ。

ギリシャ料理でも他の地中海料理と同様、オリーブオイルや小麦、海産物をふんだんに使った料理がたくさんみられます。

その中で僕がおすすめしたいのがクレフティコ(κλέφτικο)という料理。羊肉をレモン汁とハーブ、オリーブオイルでマリネし、紙に包んでゆっくりと加熱した料理です。羊肉を使っているあたり、東方の食文化の影響を感じますね。

これが意外とクセが強くなく、味の濃さなんかもちょうどよくて食べやすいんです。サーブされる時は、写真のように紙で包まれた状態で出されます。

ファヴァ(ギリシャ)

ギリシャ料理のファヴァの写真
ファヴァ。隣にある飲み物はウーゾ。アテネのとある食堂にて

もう一品ギリシャからセレクト。こちらの黄色っぽいどろどろしたようなものは、ファヴァ(φάβα)と呼ばれる料理。こちらは小皿にのせて前菜として出される簡素な料理です。

レンズ豆(平たい緑色の豆ですね。サントリーニ島の名産だそうです)をピューレ状にしたもので、スライスされたタマネギとレモン汁と一緒にいただきます。オリーブオイルもたっぷりかかっています。

ファヴァの味を一言で表すと、「濃厚」。豆のコクがぎっしりとつまっているような感じで、どろどろとしたテクスチャがさらにその濃厚さを引き立てます。

豆の味が強い以外はそんなにクセがないので食べやすいかと思います。ぜひ一度、お試しあれ。

スマジェニー・スィール(チェコ、スロバキア)

ウ・カリハのフライドチーズ
スマジェニー・スィール。プラハのウ・カリハにて

揚げ物、脂っこいものが好きな、強靭な胃袋をお持ちの方におすすめなのが、このスマジェニー・スィール(smažený sýr)。チェコのパブでよく見られる食べ物(ファストフード)です。

「スマジェニー・スィール (smažený sýr)」とはチェコ語でフライド・チーズという意味。読んで字の如く、衣をつけて油で揚げたチーズです。 いかにも重そうでしょ。胃袋にガツンと来る脂っこさです。

日本で揚げ物と言えば肉や魚介、野菜くらいのもの。チーズの揚げ物には(チェコ料理店でもないかぎり)お目にかかれないので、見つけたらぜひ試してみるのをおすすめします。ただし胃腸の弱い方は注意。

脂肪分てんこもりで体にはあまり良くないんだろうけど、結構おいしい。ビールとの相性も抜群ですね(チェコ料理がビールに合わないわけがない)。付け合わせのタルタルソースをつけて召し上がれ。

カルボナード・フラマンド(ベルギー)

ブルッヘで食べたカルボナード
カルボナード。ブルッヘのマルクト広場にて

最後に北海に面した美食の国・ベルギーから。ベルギーと言えばビールが有名で僕も大好きですが、料理もすごく美味しいものが多いですね。

特に僕が気に入ったのが写真に映っているカルボナード・フラマンド(Carbonade flamande)です。ベルギーを南北に分けた北側、フランデレン地方の郷土料理です。

ビールで煮込んだ牛肉(あるいは豚肉)に甘みをつけたシチューのような料理で、フライドポテト(ベルギー発祥)といっしょにサーブされます。ビールで煮込むところが何ともベルギーらしい。

少ししょっぱ過ぎるのが難点ですが、このほろほろのお肉のウマみが絶妙。ベルギービールと合わせて頂いたら幸せでしょうね。

ヨーロッパの飲み物編

続いて、ヨーロッパのあまり知られていなさそうな飲み物を6つほど紹介します。酒好きが高じてお酒が多くなりましたが悪しからず。

アルムドゥドラー(オーストリア)

オーストリアの飲み物アルムドゥドラーの写真
アルムドゥドラーとシュニッツェル。ウィーンにて

アルムドゥドラー(Almdudler)とは、オーストリアで売られている清涼飲料水です。60年以上の歴史があるという国民的ブランド。

ハーブを使った、いわばレモネードです。ほんおり甘さがあってさわやかな味わいです。脂っこいものを食べながら、時たま一口飲んで気分をすっきりさせると良いでしょう。

アプフェルショーレ(ドイツ)

アプフェルショーレとカルフの町の写真
アプフェルショーレ。ドイツ・カルフにて

ドイツのアプフェルショーレ(Apfelschorle)は、リンゴジュースとミネラルウォーターを混ぜて作った炭酸飲料です。

味はほぼご想像の通りかと思いますが、甘さは控えめです。アルコールのないシードルといえば分かりやすいでしょうか。

色々なところで手に入りますので、暑い中観光で旧市街を一通り歩き回った後に、どこかに腰掛けて飲むスタイルがお気に入りです。

ズグロッピーノ(イタリア)

イタリアのカクテル、ズグロッピーノの写真
ズグロッピーノ。ヴェネツィアにて

続いてイタリアから。ズグロッピーノ(sgroppino)は、イタリア北東部ヴェネツィアで生まれたカクテル。

レモンのジェラートにウォッカ、プロセッコ(スパークリングワイン)を混ぜ合わせたもので、食後のデザートのような感じで振舞われます。

このほんのり甘く、さっぱりした味が格別。レモンジェラートといってもさほどすっぱくなく、むしろ甘みとワインの味が引き立てあっている感じ。おすすめです。

ケルシュ(ドイツ)

Früh am Domのケルシュ
ケルシュ。ケルンのFrüh am Domにて

ケルシュ(Kölsch)は、ドイツ西部の都市ケルン周辺でのみ作られるいわば地ビール。エール酵母を使いながらラガーの作り方で作るビールです。

通常、写真のようなシュタンゲ(Stange)と呼ばれる細長い小さなグラスで出されます。

ラガーのようにさっぱりした飲み口だけど、エールのフルーティな香りも感じられる、いわば両者のいいとこどりのようなビール。

ビールが苦手な人でも比較的飲みやすいと思います。「普段ビールを飲むけど、エールの苦味が苦手」という方にもおすすめです。

ケルシュとカリーヴルスト@Brauhaus Sion
カリーヴルストとケルシュのコンボがまた最高なんです。ケルンのBrauhaus Sionにて

ムリーコ(チェコ)

泡が9割を占めるピルスナーウルケルのムリーコの写真
泡が9割を占める、ピルスナーウルケルのムリーコ。チェコ・プルゼニのU Salzmannůにて

続きまして、またもやビールのお話。チェコからムリーコ(mlíko)です。ムリーコとはチェコ語で「牛乳」という意味。

しかしこちらは飲み物の名前ではなく、ビールの注ぎ方の名前。ビールの黄金色の液体ではなく、泡をグラスいっぱいに注いだものをムリーコと呼びます。

これが意外と美味しいんですよ。「牛乳」という名前がついているのも納得なくらい、本当に牛乳のような、まろやかな味がします。すぐなくなっちゃうので早めに飲みましょう。

トカイワイン(ハンガリー、スロバキア)

トカイワインの写真
初めて飲む人に衝撃を与えるほど甘いトカイの白ワイン。ブダペストにて

ビールと並び、ヨーロッパを代表するお酒と言えばワインでしょうか。今や世界中で造られているワインですが、ハンガリーとスロバキアの一部でした造られないワインがあります。

それがトカイワイン。ハンガリーの北東のトカイ地方とスロバキアの南部で作られた貴腐ワインのみがこの名で呼ばれます。

貴腐ワインとは、貴腐菌というカビをわざとブドウに繁殖させて作る糖度の高いワイン。白ワインとは思えないほどの甘ったるさが特徴。普通の白ワインを飲みなれた人には衝撃的な甘さです。

あまりにも甘いので、食事後のデザートとして単体でいただくのが良いと思います。

ワインショップのトカイワインの写真
トカイワインがこん瓶に入って売っていました。ブダペストにて

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個人的に料理がおいしかったヨーロッパの国ベスト5

僕が訪れたヨーロッパの20ヶ国の中から、料理が美味しかった印象のある国をランキングにしました。完全に僕の独断と偏見で選んだものです。

僕が訪れたのは北欧と東欧中心で、南欧の国々も数ヶ国訪れました。詳しくは僕のプロフィールを参照ください。

1位:イタリア

僕が訪れたヨーロッパの国の中で一番料理が美味しかったのはイタリア。もう定番中の定番ですが、それも納得のクオリティです。

イタリアに来たらはずせないピッツァやパスタは言わずもがな、スイーツだって美味しいものばかり。僕はやはり地中海の豊富な魚介類を使ったペスカトーレが一番のお気に入りです。

2位:クロアチア

個人的な料理のおいしかったヨーロッパの国・第2位は、南欧のアドリア海に面した国クロアチア。やはり地中海周辺の国は非常に強いです。

やはり地中海に面するだけあって、魚介類を使った料理が素晴らしい。ここで紹介したブローデットから、白身魚のスープやマグロのステーキなど色々いただきました。ムール貝などの貝類も絶品です。

それにクロアチアはワイン作りも有名で、地中海の恵まれた魚介とのコラボが最高です。

ただ魚介類だけと思うなかれ。肉食が中心となるザグレブやプリトヴィツェ湖群国立公園などの内陸のエリアの料理も美味しいのです。

3位:リトアニア

バルト三国の一番南に位置するリトアニアを3位にチョイスしました。この記事では2品目紹介しています。

リトアニアはヨーロッパでも非常にマイナーな国ですが、食のレベルはかなり高いです。イタリアやクロアチアなどと比べたら素朴だけれど、日本人の舌に合った食事が多い印象です。

僕のお気に入りはこの記事でも紹介したツェペリナイで、少し脂っこいけど味付けがなんとも日本人好み。シャルティバルシチャイもおいしいよ。

4位:チェコ

国民一人当たりのビールの消費量世界一、中欧の小国チェコを第4位としました。内陸国であるチェコは、脂っこいお肉中心の料理になります。

シチューのようなグヤーシュに、ローストダック、柔らかい食感が特徴的な蒸しパン・クネドリーキ、スヴィチュコヴァーというソースをたっぷりかけたシチューのような料理などなど。脂っこい食事が好きな私には天国。

チェスキー・クルムロフで食べたオニオンスープやウサギのお肉も美味しかったです。

そしてチェコで外せないのがビールです。チェコとドイツで出される料理は全てビールのために生み出されてと言っても過言ではないほど、ビールとの相性が抜群です。

5位:ドイツ

最後に紹介するのはビール大国ドイツ。僕が訪れた南ドイツ・バイエルン州最大の都市ミュンヘンは、オクトーバーフェストで有名な町。

ここの名物であるヴァイスヴルスト(白ソーセージ)は淡泊なものの脂がのっていて美味。シュヴァイネハクセ(Schweinehaxe)というローストした豚の脚の肉もボリューム満点で食べ応えがあります。

前述のチェコと同様ビール製造の盛んなドイツでは、町中にたくさんのパブやビアホールがあります。たとえば、

  • ミュンヘンのホーフブロイハウス(Hofbräuhaus)
  • ミュンヘンのアウグスティーナー(Augustiner)
  • バンベルクのシュレンケルラ(Schlenkerla)
  • バンベルクのブラウエライ・シュペツィアル(Brauerei Spezial)
  • ケルンのブラウハウス・ジオン(Brauhaus Sion)

……などなど。

数多くのビアホールがこだわりのビールや自家製のおつまみを用意しています。またいつかビアホールをハシゴしたいものです。

まとめ:マイナーな欧州料理をぺろり

以上、筆者の好きなヨーロッパの料理もとい、個人的に日本の方々にぜひおすすめしたい、ちょっとマイナーなヨーロッパの料理5選をお届けしました。

全て僕の気に入った料理から厳選したものですが、まあ、人におすすめするものは自分が気に入ったものにするべきですよね。

他にも好きなヨーロッパ料理はいくつか(ギリシャ料理のザジキとファヴァ、フィンランドのトナカイ肉のスープなどなど)あるのですが、今回は「クセが少なくて日本人受けがよさそうだな」と思った料理を挙げてみました。

まあ一口に日本人といっても味覚は個人個人でそれぞれなので一概には言えないのですがね。今度は逆に、明らかに好みが分かれそうな料理を紹介するのもアリかもしれません(笑)