こんにちは。めいげつです。
中欧や東欧と言えば、大規模な中世の街並みが残る都市が魅力のエリア。なかでも特に、
- プラハ(チェコ)
- ウィーン(オーストリア)
- クラクフ(ポーランド)
といった美しい都市が人気です。
中東欧の都市の中でも僕が個人的におすすめなのが、ハンガリーの首都ブダペスト(ブダペシュト)。ドナウ川の東西両岸に広がる、「ドナウの真珠」とも呼ばれる大変美しい町です。
中欧や東欧というと、上で挙げたプラハやウィーンに比べてどうしても影が薄い感じが否めないブダペスト。
ただしそう侮るなかれ。ブダペストを訪れれば、その姿の美しさや食事の美味しさで絶対に後悔はしません。
この記事ではブダペストという町のようすを、写真でお伝えします。
【重要】新型コロナウィルスの流行に伴い、各地で入国制限および入国後の隔離等の対策がとられています。詳細は各国大使館等のページを確認していただくとともに、各国の感染症危険状況については、外務省の海外安全ホームページ等をご確認ください。
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ブダペスト(ブダペシュト)基本情報
ブダペスト(Budapest)は、中欧あるいは東欧に位置する国・ハンガリー共和国の首都です。ハンガリー国内においては北部にあります。
ハンガリーってそもそもどこや思う方は、地図をもう少し縮小すれば、世界地図での場所が分かります。
ヨーロッパで2番目に長いドナウ川が流れ、その東西両方の岸に広がっています。東側のペスト(ペシュト)地区、西側のブダ地区とオー・ブダ地区が合併してブダペストです。
人口は170万人でハンガリー最大の都市でもあります。ブダペスト市の一部は、「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
僕らはふつう「ブダペスト」と呼びますが、ハンガリー語の発音を考えると正しくありません。
なぜなら、ハンガリー語ではsは「シュ」の音を表すため、より言語に忠実にするなら「ブダペシュト」しなければなりません。ペスト地区も同様に、ペシュトです。
(ふつうのsの音=サ行の子音は、ハンガリー語ではszと書かれます)
ただこの記事では便宜上、より通用している「ブダペスト」および「ペスト地区」の名前を用いることにします。
ペスト地区をぶらぶら
初日は激安食堂でディナー
ブダペストで泊まったのは、地下鉄のラーコーツィ広場のすぐ近くにある「Art Photography Hostel Budapest」というホステル。
中心街からは離れているものの、メトロの駅が目と鼻の先なので、さしてアクセスの悪さは感じません。
ブダペスト空港に飛行機で到着したのは夕方にさしかかる時間帯でした。そこから送迎タクシーのようなものでホテルに直接送ってもらい(便利!)、チェックインを済ませると、初日は観光の時間がほとんど残っていませんでした。
夕食には、以前ネットのブログ記事で見つけた、ハンガリー料理が安く食べられるという「Frici Papa」という食堂に行くことに。
僕はビールとグヤーシュ(マッシュポテトがついてきた)を注文。けっこう腹いっぱいになったのですが、1000円弱くらいしかしなかった思い出。
ともかく、「ハンガリーの物価ってめちゃくちゃ安いのでは」と驚いたことを覚えています。
その後はホステルへ戻りました。ノリでブラームスの『ハンガリー舞曲』を聴いたり読書してから就寝しました。
(僕は結構好きですよ、ハンガリー舞曲)
翌朝。こちらが、ホステルのある「ラーコーツィ広場(Rákóczi tér)」周辺です。ここから、まずは聖イシュトヴァーン大聖堂を目指すことに。
ラーコーツィ広場を通る地下鉄4番線はブダペスト市街を北東から南西に斜めに突っ切る路線で、予定とは全然違う方向に行ってしまいます。
なので、大通りを北方面にしばらく歩き、ブラハ・ルイザ広場駅(Blaha Lujza tér)から地下鉄に乗って、大聖堂付近のデアーク・フェレンツ広場駅(Deák Ferenc tér)まで直通で行くことに。
ヨーゼフ通り(József körút)。交通量の多い大通りです。
大通りを通っていると、なにやら豪勢な建物が。ホテルが入っている建物のようです。
ここまで来ると行き過ぎなので、少し戻ってブラハ・ルイザ広場駅からメトロに乗りました。
メトロをデアーク・フェレンツ広場駅で降り、地上に浮上しました。ここから聖イシュトヴァーン大聖堂へ向かいます。
聖イシュトヴァーン大聖堂
こちらが聖イシュトヴァーン大聖堂(Szent István Bazilika)。ハンガリー初代国王イシュトヴァーン1世の名前が付けられた、新古典様式のカトリック教会。
荘重な外観もなかなか見ものですが、それよりすごいのは中。
壁一面に金色の装飾が施されていて、天井を見上げながら思わず「うわあ」と驚嘆の声が口からこぼれ出てきます。
飾りもかなり立体的で、くっきりしているように感じます。この豪華さはさすが、ヨーロッパでも有数の繁栄を誇った都市の大聖堂。
聖イシュトヴァーン大聖堂の前は、広々としたスペースが。天気が良いのも相まってすごく気持ちが良かったです。
国立歌劇場(オペラ)
ブダペストの美しい市街を通り、聖イシュトヴァーン大聖堂からオペラの近くまで歩いてきました。
ハンガリー国立歌劇場(Magyar Állami Operaház)。通称オペラ。たくさんの偉大な指揮者たちが指揮棒を振るった権威あるオペラ座です。
中はさすが豪華に装飾されていて、バックパッカー然とした服装だった僕は背筋を伸ばさずにはいられませんでした。
日本語のガイドツアーもあるようですね。
さすがにそこまでしてる暇はないので、国会議事堂方面へ歩きます。
圧倒的内容の国会議事堂とコシュート広場へ
国会議事堂が見えてきました。
これがブダペストという町を象徴する建造物、国会議事堂(Országház)。写真でもいいから一度見てしまうともう忘れられないような、圧倒的な印象を残す威容(刺さったら痛そう)。
完成は1904年なので意外と新しい建物です。
国会議事堂のすぐ裏にあるのがコシュート・ラヨシュ広場(Kossuth Lajos tér)。19世紀の革命家コシュートの石造が立っています。
鎖橋を渡ってドナウ川対岸のブダ地区へ
ここでドナウ川と対面。国会議事堂とドナウ川の間には遊歩道が整備されていて、ドナウ川に沿って散歩を楽しめます。
国会議事堂が近くから見るとまたでかいんですよこれが。このままセーチェーニ鎖橋まで歩いていきますよー。
セーチェーニ鎖橋(Széchenyi Lánchíd)。ドナウ川両岸のブダ地区とペスト地区を結ぶ大きな橋です。おそらく、国会議事堂やブダ城とならんでブダペストを象徴する建造物といえるでしょう。
ちなみに今まで歩いていたのはドナウ川東岸のペスト地区。写真に映っているのがブダ地区です。ここからお城のあるブダ地区へ進みます。
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ブダ地区へ
鎖橋を通るとそこは、ブダの王宮がそびえるブダ地区。
さっそくブダの丘を登って観光……と言いたいところですが、まずは腹ごしらえです。
ブダの丘の麓にある、名もなき小さな食堂でいただいたチキン。パプリカのソースかなんかがかかってました。あまり知られていませんが、ハンガリーも食事が美味しい国なんですよね。
ブダの丘の上へ
ここからケーブルカーでブダの丘を登ります。
ブダ城の前。ここからは、ドナウ川とブダペスト市街のいい眺めが楽しめます。
来て良かった! と心から思えるほどのいい眺め。心が洗われます。
ブダ城(Budavári Palota)。城内はハンガリー国立美術館になっていますが、時間の関係で中には入らず。そのままマーチャーシュ聖堂の方へ北上していきます。
しかし、外観を眺めるだけでゴージャスさを感じられました。さすがはかつてのハプスブルク帝国の都市ですね。
ブダの丘のとある通り。この辺りは高い建物がなく、ブダ市街よりも穏やかな雰囲気がありました。人はたくさんいたけど。
マーチャーシュ聖堂と漁夫の砦へ
オレンジの瓦屋根と、天に向かってどんどん登っていくような尖塔が印象的なマーチャーシュ聖堂(Mátyás Templom)。
その外見もけっこう印象的なんですが、さらにすごいのが中の装飾です。
見てくださいこの独特な文様。
僕はヨーロッパで色々な教会に行きましたけれど、この色使いというか、パターンというか、ともかくこういう装飾はここ以外で見たことないです。
漁夫の砦(Halászbástya)は、100年ちょっと前に出来た比較的新しい建造物。マーチャーシュ聖堂のすぐ後ろにあります。
何様式ともつかない独特な雰囲気。ブダの丘の端を多くように建てられていて、ペスト地区方面のいい景色が楽しめますよ。
昼食をとってからブダの丘に登り、ブダ上から歩いてきて、マーチャーシュ聖堂と漁夫の砦を観光したら、そろそろおやつが欲しくなってきます。
聖堂近くのカフェRuszwurmでケーキ&トカイワイン休憩
マーチャーシュ聖堂の目の前にあった「Ruszwurm」という名前のカフェに入りました。
エステルハージケーキという貴族的な響きに誘われて思わず選んでしまったのですが、甘すぎて正直苦手でした。
ヘーゼルナッツやバタークリーム、バニラ等が使われているみたいです。
ハンガリーと言えば、有数の貴腐ワイン・トカイワインを製造するトカイ地方を擁する国。
なんとこのカフェにトカイワインが置いてあったので、思わず注文しちゃいました。
甘ったるいケーキにデザートワインとはなんともクレイジーな組み合わせですが、このチャンスを逃すわけにはいきません(だって、このために前の数日間はお酒を断ってたんだもの)。
本当に白ワインかと疑うほど濃厚な甘みでした。美味しいんですけど、正直いうと、庶民の舌しか持ち合わせていない僕にはグラス一杯でお腹いっぱいでした。
世界遺産の地下鉄と温泉
この後は、もう一度鎖橋を渡ってペスト地区に戻りました。お土産探しです。
スーパーでトカイワインが面白い形の瓶に入って売られていました。これは高かったので購入せず。
ただ、別に安いトカイワインがあったのでよかったです(本物なのか怪しい気もするけど)。
この後はセーチェーニ温泉へ。世界遺産に登録されているブダペスト地下鉄・1番線に乗って行きました。
ちなみにブダペストには主に、
- セーチェーニ温泉
- ゲッレールト温泉
- ルダッシュ温泉
- ラーツ温泉
の4つの温泉があります。そのうち、セーチェーニ温泉は最大規模のもの。
本当は2ヶ所以上行きたかったけれど、さすがに時間がなくて断念。残念。
セーチェーニ温泉の中はまるでプールが複数ある複合温浴施設です。お湯は基本的にぬるま湯だったけど、あついところもありました。ドライサウナもありましたね。
申し訳ありませんが写真はありません(だって温泉にスマホ持ち込みたくないし)。
温泉からの帰りにも1番線を使いました。
その日の夕食は、新市街のほうにあるレストランで頂きました。写真に映っている魚のスープ・ハラースレー(Halászlé)は、味が淡泊すぎてちょっと微妙でした。
ハンガリーは食事の美味しい国で、伝統料理はどれも美味しいのですが、このスープだけは失敗でしたね。
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ブダペストからウィーンへ
ブダペストをたっぷり観光した日の翌日は、オーストリア・ウィーンへの移動の日。
長距離バスFlixBusが出発するネープリゲト(Népliget)というバスターミナルへ向かいます。
ネープリゲト駅は地下鉄の3番線。
ホステルの最寄り駅(というか目と鼻の先)・ラーコーツィ広場駅は4番線の駅なので、途中のカールヴィン広場駅(Kálvin tér)で乗り換えすればOK。
ネープリゲト駅に着いた後は地上に上がって、バスターミナルでバスを待つのみ。この後は特にも何も問題なく進み、無事ウィーンに到着しました。
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