こんにちは。めいげつです。
ビールを好きなら、「ラオホビール」というスタイルのビールについて聞いたことがある人もいるかと思います。ドイツのバイエルン州にあるバンベルク(Bamberg)という町で伝統的に作られてきた燻製ビールです。
この記事ではラオホビールの本場・バンベルクラオホビールを楽しめるビアホールを3軒紹介します。
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ラオホビール(ラオホビア)とは?
ラオホビール(Rauchbier)とはビールのスタイルの一つ。bierの意味はここに書くまでもありませんが、ラオホ(rauch)はドイツ語で「煙」を意味します。
この「煙ビール」という名前が示す通り、ラオホビールは燻製したモルト(麦芽)を使って作られるビールなのです。
ビールの三大材料が一つ・麦芽は大麦という穀物の種が発芽したもの。ただし発芽したらすぐにビール造りに使えるわけではなく、まずは乾燥させる必要があります。
ラオホビールの場合は、麦芽を薪の火に直接かけて水分を飛ばしていたため、その煙が麦芽に浸透していき、ラオホビールの煙のようなフレーバを醸し出すのです。
こういった薪の火を使った麦芽の乾燥方法は非常に古いもので、17~18世紀に当たらい技術がもたらされるまでは、この方法が一般的だったそうです。(公式サイトより)。つまり当時のビールはみな、少なからずラオホビールのような煙っぽいテイストのビールだったことになります。
その古の技術を受け継ぐのが、ドイツ南部・バンベルク(Bamberg)という町のブルワリー。今やラオホビールは、バンベルクの名物になっています。
ここから、バンベルクでラオホビールが楽しめるお店を3つ、紹介し行きますよ。筆者が実際に足を運んだお店です!
バンベルクでラオホビールが楽しめるお店3つ
Schlenkerla(シュレンケルラ)
ラオホビールといえば欠かせないのがこちらのビアホール、シュレンケルラ(Schlenkerla)。ラオホビールを作っている醸造所の中で一番有名と言っても過言ではないでしょう。公式サイトによれば1405年創業という歴史ある醸造所です(ただし当初は「シュレンケルラ」という名前ではなかったらしい)。
シュレンケルラのラオホビールは、日本でも入手できるくらいにその名が知れ渡っています。
筆者が訪れたのは少し遅めのランチタイムでしたが、半分くらいの席は埋まっていました。ビール好きにとってバンベルクといえばシュレンケルラと言えるくらいの人気店なので、ディナーの時間帯は予約をしていくのがよさそうです。
シュレンケルラのラオホビールには数種類あって、オーソドックスなメルツェン(Märzen)、小麦の入ったヴァイツェン(Weizen)、アルコールの少ないハンスラ(Hansla)、そして期間限定のビールがあります。
こちらはメルツェン(3,10ユーロ/500ml)とシュレンケルラ・ソーセージ(8,80ユーロ)。ラガーらしく味に透明感があるものの、濃色系に特有なフレーバーもあります。鼻から抜ける煙の臭いがけっこう強くクセになります。
そしてこのソーセージがまた最高に美味しい。ザワークラウトと一緒に食べてライ麦パンを齧れば幸せになれます。
また、イースターの時期まで限定の無濾過ビールで、ファステンビール(Fastenbier、3,80ユーロ/500ml)という種類のもののようです。メルツェンに比べると、 ほのかにカラメルのような甘味がありました。
シュレンケルラは旧市街のほぼ中心という最高のロケーションなので、旧市街の観光がてらビールを飲みに行くことも可能です。カード払いはできないので、現金をある程度持って行くことをお勧めいたします。
Schlenkerla(シュレンケルラ)
Dominikanerstrasse 6, 96049 Bamberg
https://www.schlenkerla.de/indexe.html
営業時間:9:30~23:30
現金払いのみ
Brauerei Spezial(ブラウエライ シュペツィアル)
Brauerei Spezial(ブラウエライ シュペツィアル)は、1536年には記録があるというこれまた歴史の長い醸造所。バンベルクでラオホビールを作っている醸造所の一つです。
旧市街の中心から、バンベルク駅方面に歩いて10分ほどの場所にあります。
筆者が入ったのは少し早めのディナーの時間帯。ディナーには少し早いにも関わらず、全テーブルの3分の1ほどは既に予約されていて、残りのテーブルもほとんどが埋まっていました。お店に入った瞬間からお客さんが会話するにぎやかな声が聞こえてきます。
Brauerei Spezialのラオホビールには、ラガーのほかメルツェンなどいくつかの種類がありました。筆者が選んだのは「ラガー」(3,00ユーロ/500ml)です。
ラガーなだけにさっぱりしていて、ラオホビールらしくほのかな煙の香りがします。少しスパイシーな、薄目のシュヴァルツビールのような感じでした。
ヨーロッパの内陸国なら、グヤーシュ(9,80ユーロ)を頼んでおけば大抵ハズレはありません。Brauerei Spezialのグヤーシュにはクロース(Kloß)あるいはクネーデル(Knödel)と呼ばれるジャガイモのダンプリングがついていて、それも美味しい。付け合わせのサラダは、酸味が強くて好みが分かれそうです。
ビールとお料理で計12,80ユーロでした。ビールが500mlなのを考えると、なかなかお手頃ではないでしょうか。
シュレンケルラと同様、こちらでもカードによる支払いはできません。あらかじめ現金を用意しておきましょう。
Brauerei Spezial
Obere Königstraße 10, D-96052, Bamberg
https://brauerei-spezial.de(ドイツ語のみ)
営業時間:9:00~23:00(日~金)、9:00~14:00(土)
現金払いのみ
Klosterbräu(クロスターブロイ)
旧市街のなかでも少し南の方にあるのが、「バンベルク最古のブルワリー」を謳うKlosterbräu(クロスターブロイ)。公式サイトによれば1533年創業だそう(創業年を見ればシュレンケルラの方が古いですが、詳細は不明です)。
こちらで紹介するビアホールの中でも、おそらくこのKlosterbräuが最も広々としていて、それだけに席も多くあります。
筆者が訪れたのは18時頃でしたが、お客さんの数は少なく静かでした。同じ時間帯でも、前項で紹介したBrauerei Spezialのほうがお客さんも多くワイワイしていました。
Klosterbräuではラオホビールが一種類のみ提供されています。ラオホビールを含め、ビール(500ml)は全て3ユーロです。
この記事で紹介している3つのブルワリーのうち、ここのラオホビールが煙のアロマを一番強く感じました。スパイシーなシュヴァルツといった感じです。わずかですがカラメルのような甘味がありました。
写真左にあるのはビールソースのかかったローストポーク(9,90ユーロ)。柔らかくて食べやすく美味しいし、付け合わせのザワークラウトやクネーデルの組み合わせるとさらに美味しい。
クレジットカードでの支払いにも対応しているので、現金の持ち合わせがなくても安心です。
Klosterbräu
Obere Mühlbrücke 1-3, 96049 Bamberg
https://klosterbraeu.de(ドイツ語のみ)
営業時間:10:30~23:00(月~土)、10:30~15:00(日)
カード払い可能
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最後に:日本でも楽しめるラオホビール
以上、ラオホビールの本場・バイエルン州バンベルク旧市街でラオホビールを楽しめるビアホールを3つ紹介しました!
独特なフレーバーをもつラオホビールを、ぜひ本場バンベルクで味わってみてください!
旧市街の中心のお手頃ホテル
筆者が今回バンベルクを訪れた際に宿泊したのが、旧市街にあるHotel Sandstern
世界遺産になっているバンベルク旧市街のほぼ中心観光にとても便利な立地ながら、ダブルルームで一泊7,000円~と非常にお手頃。
ここで紹介したビアホールSchlenkerlaにも徒歩2分で行けてしまいますよ。
詳細なレビューは以下のリンクからどうぞ。
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