こんにちは。めいげつです。

ビールと言えばドイツ。ドイツと言えばビール。「ドイツ=ビール大国」のイメージは、多くの人が共有していると思います(一人当たりの消費量はチェコに負けているけど)。

バイエルン州の町バンベルクは、燻製モルトを使ったビール・ラオホビールが名物。ラオホビールを作っている醸造所はバンベルク市内にいくつかありますが、中でも最も有名なシュレンケルラ(Schlenkerla)に行ってきました。

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バンベルクで一番有名なビアホールへ

バンベルクと言えばラオホビール。ラオホビールと言えばシュレンケルラ(Schlenkerla)。そう言えるくらい、バンベルクとシュレンケルラは切り離せない存在。少なくともビール好きにとっては。

公式サイトによれば、創業は1405年という歴史ある醸造所です(ただし当初は「シュレンケルラ」という名前ではなかったらしい)。

ラオホビール界隈ではおそらく世界的にも最も有名なお店で、シュレンケルラのボトルビールは日本の酒屋さんでもお見掛けするほど。

僕はラオホビールというジャンルを知って以来、バンベルクのこの店を訪れてラオホビールを飲んでみたい、という情熱を持ち続けてきました。それが今回叶ったわけです。

バンベルクの醸造所シュレンケルラの写真
シュレンケルラの外観

こちらがシュレンケルラの外観。白い漆喰の壁に黒の木組み、そしてドアや窓の扉は緑と、けっこうイカつくて渋い外見が印象的な建物。

シュレンケルラは旧市街のど真ん中と、とても便利な場所にあります。バンベルクの観光地を回って、休憩がてらサッと飲みに行くことだって可能。

バンベルクのシュレンケルラのメニュー
軒先のメニュー
バンベルクのシュレンケルラのメニュー
軒先のメニューその2

こちらが2020年3月上旬時点のメニューです。

シュレンケルラ(Schlenkerla)の吊り看板

こんなお洒落な吊り看板も。ロゴは相変わらずイカついですね。

ちょっと入りづらい雰囲気がありますが、勇気を持って入っていきます。まあ普通に入れたんですが。

シュレンケルラ(Schlenkerla)の内装

有名かつ人気店なため、お昼時にもかかわらず中は盛況。窓際のテーブル席は満席、奥の長テーブルの席も半分は埋まっていました。この調子なら、ディナーは予約した行くのが良さそうです。

僕はお店の真ん中あたり、長テーブル席の端っこに座りました。空いていた長テーブル席のもう半分も、僕が入店してすぐ埋まってしまいました。

やはり外国人のビール好きがたくさん訪れるのか、店員さんに英語が通じます。どこかのサイトの口コミでサービスの質が悪いって書いてあったけど、全然そんなことなかったです。

念願のバンベルクのラオホビールを。

さて、シュレンケルラに来たら頼むべきは、やっぱりこれ。

シュレンケルラのラオホビール・メルツェン。シュレンケルラ(Schlenkerla)にて

シュレンケルラの最もオーソドックスにして最も有名なスタイル、メルツェンのラオホビール(3,10ユーロ/500ml)です。シュレンケルラといえばこれ。いわばこの醸造所のフラッグシップ・ビール。

シュレンケルラのラオホビールにはこれ以外にも小麦の入ったヴァイツェン(Weizen)、アルコールの少ないハンスラ(Hansla)、そして期間限定のビールがあります。

観光地のど真ん中にある有名なお店の看板ビールなのでお高めかと思いきや、500mlで3,10ユーロ(約380円)と非常にお手頃。日本の居酒屋やクラフトビールパブと比べればとんでもなく安いです。

ビールの泡に鼻を近づければ、ほんのりと煙の香りが。ラガーらしく味はさっぱりとしているものの、濃色系に特有なフレーバーもあります。

ビールから直接嗅ぐよりも、鼻から抜ける煙の臭いの方ががけっこう強く、クセになります。

ちなみに日本の山梨県にあるマイクロブルワリー「富士桜高原麦酒」もラオホビールを作っていますが、シュレンケルラのものはさらにクセがあって煙の匂いが強い。富士桜高原麦酒がわりと万人向けなら、シュレンケルラはコアなファン向けと言ったところでしょうか。

僕がビールをちびちび飲んでいると、6人くらいのドイツ人家族がやってきて相席になりました。英語はあまり話せないようでたいしたコミュニケーションはできなかったけれど。

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燻製ビールと、絶品のシュレンケルラ・ソーセージ

ソーセージとラオホビール。シュレンケルラ(Schlenkerla)にて

そしてフードも注文。シュレンケルラ・ソーセージ(8,80ユーロ)です。

僕の斜め向かいに座っていた年配の女性がニコッとしてGuten Appetit!と言ってくれたので、Danke schön!と微笑み返します。そして向こうに食べ物が運ばれたタイミングで、僕もお返しにGuten Appetit!

この焼きソーセージがもうバツグンに美味しくて、付け合わせのザワークラウトとライ麦パンとの相性がたまらない! 食べて幸せになるとはこのことか、と身に沁みて感じました。

旅行が始まったばかりで少しホームシック気味になっていた心を癒してくれましたね。本当に美味しかった。

もちろん、ビールとの相性も良いんですよね。とても幸せな気分になりました。

期間限定醸造の無濾過ラオホビール

シュレンケルラでは最低でもラオホビールを2種類は頼むと決めていたので、ここでしか飲めないであろう期間限定のファステンビア(Fastenbier)というものを注文。

期間限定のラオホビール、Festenbier。シュレンケルラ(Schlenkerla)にて

これはイースターの時期までの限定醸造だそうで、無濾過のラオホビールです。さっぱりしたメルツェンに比べると、じゃっかん複雑味があって、ほのかなカラメルのような甘味がありました。

ここまで消費したビールは1リットル(向かいの席の女性にも「多すぎ」って言われた)。

僕は普段ならあまりビールを大量に飲めず(胃がいっぱいになっちゃう)せいぜい800ml程度が限度なんですけれども、今回は1リットル飲んでも全然平気でした。不思議です。

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お支払いは現金で

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さて、ビール1リットルと絶品ソーセージを頂いて、合計で15.7ユーロ。かなりお腹が膨れましたが、2,000円弱で済みました。カード払いはできないので、現金にてお支払い。

ラオホビールの里バンベルクの有名店・シュレンケルラでのビール体験は、大満足という幸せな結果で幕を閉じました。

ビール好きのみなさま、ちょっと変わったビールを飲みたい方、世界遺産の旧市街観光ついでにラオホビールなんていかがでしょうか?

Schlenkerla(シュレンケルラ)
【住所】Dominikanerstrasse 6, 96049 Bamberg
【ウェブサイト】https://www.schlenkerla.de/indexe.html
【営業時間】9:30~23:30
現金払いのみ