ウズベキスタン旅行に際して、「ウズベキスタンって、どんな料理が食べられているんだろう?」とか、「現地でおすすめの料理はなんだろう? 」とか思った方いませんか。

こんにちは。めいげつです。

中央アジアに位置する国・ウズベキスタン。内陸国であるウズベキスタンの料理は、穀類やお肉(特に羊肉!)がメイン。昨年(2018年)9月にウズベキスタンを旅行した僕が、現地で食べたいウズベキスタンの料理を、僕の直感と偏見でランキング形式で紹介します。全部現地で食べたものですよ!

【重要】新型コロナウィルスの流行に伴い、各地で入国制限および入国後の隔離等の対策がとられています。詳細は各国大使館等のページを確認していただくとともに、各国の感染症危険状況については、外務省の海外安全ホームページ等をご確認ください。

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6位:ロシアン餃子ペリメニ

ペリメニとサラダとナンと緑茶
ペリメニ(手前左)。サマルカンド駅の食堂にて

まず紹介したいのはペリメニ(пельмени)。シンプルにいえばロシア風水餃子のような料理。厳密に言えばロシア料理ですが、この種のダンプリングはユーラシアの色々なところで見られます。

ウズベキスタンは旧ロシア帝国および旧ソ連の影響下にあったので、こうしたロシア料理も存在しているのでしょう。

ロシア料理と言ってもボルシチのようなどぎつさはなく、ふつうの水餃子です。スメタナ(サワークリーム)がかかっているのを別にすれば、さながら変な形をした東アジアの水餃子のような感じです。

僕がペリメニを食べたのは、サマルカンド駅の奥にある食堂。サムサと一緒に出してもらえました。どちらも美味しかったです。

余談ですがここの店主が穏やかな感じでいい人でした。

ちなみにマンティという似たような料理もあるそうですが、僕は食べたことがないのでここでは省略します。

  • 僕が実際にペリメニを食べた場所……サマルカンド駅舎奥のカフェ

5位:ウズベク食文化の鏡、プロフ

ボロハウズ・チャイハナで食べたプロフとサラダとナン。ブハラにて
ボロハウズ・チャイハナで食べたプロフ(手前左)。ブハラにて

続いては中央アジア一帯で広く食べられている米料理、プロフ。ウズベキスタンでも非常にぷぴゅらーな料理。主に祝い事の席で食べられる逸品のようです。

プロフ(плов)というのはロシア語の名前で、ウズベク語ではパロフ(palov)とかオシュ(osh/ош)とも呼ばれます。

まあいわゆるピラフです。材料としてはぶつぎりの羊肉、細切りにしたニンジン、ひよこ豆やレーズンが入っておりけっこう具だくさんです。

非常に地域差があって、お米がパラパラとしたものからより脂っこいものまで色々あります。僕の印象では、タシケントとブハラで食べたプロフはパラパラとしていて食べやすかったです。

プロフには、基本的に羊肉が上に乗っています。言い方は悪いですがお米の部分だけだと味が地味で単調になりがちなので、羊肉をつまみながらお米を食べるとGood。

ナンに乗せて食べるても美味しいです(炭水化物on炭水化物になりますが)。

  • 僕が実際にプロフを食べた場所……Azura Park(タシケント)、ボロハウズ・チャイハナ(ブハラ)
タシケントでのランチ
プロフ(左下)。タシケント、Oloyバザール近くのレストランAzura Parkで

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4位:中央アジア版串焼き、シャシリク

タシケントで食べたシャシリク
Azura Parkで頂いたシャシリク。タシケントにて

シャシリク(Shashlyk/Шашлык)は中央アジア版ケバブ、もっと分かりやすく言えば中央アジア版焼肉といったもの。こちらも中央アジア一帯ではポピュラーな料理です。

ウズベキスタンではほとんどのレストランやチャイハナで用意されているはず。

シャシリクと言えばやはりラム肉が多く、金属の櫛に貫かれたかたちで出されます。ものにもよりますがお肉一つ一つが大きくて、案外お腹にたまります。

僕はラム肉のものしか食べませんでしたが、牛肉や鶏肉などのバリエーションもあるようです。キーマシャシリクというひき肉のバリエーションもあります。

シャシリクは、酢漬けのタマネギと一緒に出されることが多く、その酸味が意外とシャシリクに合うんですよね。上の写真のように酢タマネギにディルがかかっていることもあります。

シャシリクの発祥はコーカサス地方のよう。ロシアでもよく食べられるため、「中央アジア料理」とか「ウズベキスタン料理」と紹介していいものかはやや疑問ですが。

  • 僕が実際にシャシリクを食べた場所……Azura Park(タシケント)、レギスタン広場から徒歩数分の食堂(サマルカンド)、Bochka近くの食堂(サマルカンド)
サマルカンドでの最初のディナー。シャシリク
現地のローカルレストランで豆のスープ(奥右)と共に。サマルカンドにて

3位:セントラルアジアン・ミートパイ、サムサ

サムサとソース

第3位のサムサ(somsa/сомса)は中央アジアのミートパイ。

焼き立てサクサクの生地の中にお肉がつまっている、素朴だけどなかなかに絶品な一品。

僕がサマルカンド駅で食べたサムサは味が非常に日本人向けで、かつボリュームがありました。脂っこいので、付属していたさっぱりした味の辛味ソース(写真右)と食べるとおいしかったです。

地方によって形は様々なようですが、僕がサマルカンドで食べたサムサはかわいい三角形をしていました。ブハラのゲストハウスRumiで朝食に出されたのも三角形でした。

結構油っぽいので指が油まみれになります。ウェットティッシュの用意があると安心です。

  • 僕が実際にサムサを食べた場所……サマルカンド駅舎奥のカフェ、ゲストハウスRumi(ブハラ)

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2位:麺料理ラグマン

サマルカンドで食べたラグマン
ラグマン(手前左)。シヨブ・バザールの隣のチャイハナでの昼食。サマルカンドにて

第2位はウズベキスタンでポピュラーな麺料理ラグマン(lagman)。

うどんのようなコシのある太麺に、たっぷりの野菜とラム肉がおいしい。僕はウズベキスタン国内の数か所でラグマンを食べましたが、どこもハズレがありませんでした。

ひとくちにラグマンと言っても数種類あるようで、上の写真のようにラーメンのようにスープがたっぷりあるものや、下の写真のもののように汁が少ないものもありました(サマルカンドのラグマン→汁あり、ブハラのラグマン→汁なし??)。

ですが太麺、トマトのスープと、ラム肉に野菜といった基本的な材料は変わらないようです。スープが赤色っぽいのも共通。

ラグマンは本当に美味しいので、ウズベキスタンに行ったら食べてみることを強くおすすめしますよ!

  • 僕が実際にラグマンを食べた場所……シヨブ・バザール併設のチャイハナ(サマルカンド)、Minzifa(ブハラ)
ブハラで食べたラグマン。スープ少なめ
観光客向けのレストランMinzifaで食べた汁少なめのラグマン。ブハラにて

1位:野菜と羊肉の温かいスープ、ショルパ(ショールヴァ)

羊肉と野菜のスープ、シュルパ
ブハラの観光客向けレストランMinzifaにて

ウズベキスタン旅行で食べた料理の中で、ダントツで美味しいと思ったのがショルパ(sho’rva/шурпа)。ウズベキスタンのスープ料理です。

こちらも、ウズベキスタンを含む中央アジアではポピュラーな羊のお肉を使っていて、ニンジンやトマトなどの野菜やジャガイモがたっぷり入っています。

ちょっと脂っこいけど、お肉と野菜の旨味が出ているやさしい味。比較的鮮やかな味のラグマンやサラダと組み合わせると、味のコントラストが際立ってさらに楽しめます。ナンを浸けて食べるのも良し。

僕はこのショルパが、実際に食べたウズベキスタン料理の中で一番好きです。ウズベキスタンに旅行に行ったら、是が非でも食べてみてください。

  • 僕が実際にシュルパを食べた場所……Minzifa(ブハラ)

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おまけ①:ウズベキスタンのナンでがっつりお腹いっぱい

ウズベキスタンは穀物が非常によくとれる国。レストランで料理を頼めば、高確率でウズベキスタンのパン、ナン(non)がついてきます。

しかも結構なサイズで出てくるので、ナンを食べるだけでかなりお腹にたまります。プロフを乗っけたり、ショルパに浸けて食べたりすると美味しいですよ。

おまけ②:料理の前菜にはトマトとキュウリのサラダが定番

ウズベキスタンのレストランでナンとともに高確率で出されるもの。それがシャカロプ・サラダ(Shakarop salat)。

サラダはどこでも似たようなもので、トマトとキュウリにディルとドレッシングがかかったもの。たまにパクチーもかかっていたりします(僕は苦手ですが)。

このキュウリとトマトのサラダは、本当にどこに行っても同じようなものが出てきます

上のプロフ、ペリメニ、ラグマンの写真にもちゃっかり映りこんでいますね。どれも違う場所で撮ったものなのですが(プロフはタシケントとブハラ、あとはサマルカンド駅とサマルカンドのチャイハナにて)。

ウズベキスタンの料理は脂っこいので、前菜としてサラダが食べておくと胃腸への負担が軽くなるかもしれません。シンプルだけれどけっこう美味しいので是非頼んでおきましょう(頼まなくても出してくれる時もあったりします)。

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おまけ③:ウズベキスタンなら飲み物はやっぱりチャイ

ウズベキスタンではチャイ(お茶)がよく飲まれます。ヨーロッパでいうタヴェルナのような食堂チャイハナ(chayxona)も、この「チャイ」から来ているかと。

コーヒーよりもお茶の方が良く飲まれている印象があります。

ウズベキスタンのレストランでお茶を頼むと、「黒か緑どちらがいい(чёрный или зелёный)?」と聞かれる(黒とは紅茶のこと)ので、お好みで選んでください。чёрный(チョールヌイ)が黒=紅茶で、зелёный(ズィリョーヌイ)が緑。

緑茶でも紅茶でもどちらでも良いですが、僕は断然緑茶をおすすめします。食後の胃腸の調子が全然違うからです。

聞いた話だと緑茶のタンニンといった成分が、油を分解する控訴を促進させるとかなんとか。あとは単純にウズベキスタン料理には緑茶の方が合うような気がするので。

おまけ④:ウズベキスタン土産ならドライフルーツがおすすめ

ウズベキスタンのバザールに行くと、ほぼ100%の確率でドライフルーツ屋さんを見かけます。

アプリコットやレーズンなど色々な種類のものがありますが、個人的に一番面白いと思ったのがドライメロン

山積みのドライメロン。サマルカンドのバザールにて
山積みのドライメロン。サマルカンドのバザールにて

そもそも珍しいメロンドライフルーツに、このくるくるっとした形! レーズンのようなものが巻かれているのがほとんど。

観光地のバザールに行けばどこでも売っています(サマルカンドのSiyob Basaar、タシケントのチョルスー・バザールMirabad Basaarで確認済み)。

おそらくウズベキスタン(あるいは中央アジア)以外では見ることのできないと思いますので、お土産にぴったりですね!

あ、でも正直味はクセが強く人を選びます。生メロン好きな僕はあんまり好きじゃないです笑

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おまけ⑤:東京でもウズベキスタン料理が

ここでウズベキスタンに行ったら食べたい料理をあげましたが、食べたくてもおいそれとウズベキスタンに行ける人はそうそういないでしょう。

しかしご安心を。さすがは世界最大の都市東京、ウズベキスタン料理レストランもちゃんとありました。日本橋にあるAlohiddin(アロヒディン)と、高田馬場にあるVatanim(ヴァタニム)いうお店です。

浅草にも「サマルカンド」というお店があったらしいのですが、どうやら閉店してしまったみたいです。

アロヒディンとヴァタニムには僕も実際に足を運びました。お店の様子やレビューについては「ウズベク料理@日本橋◆ALOHIDDINでウズベキスタンが詰まったプレートをいただく」と「東京でウズベキスタン料理ならここ。高田馬場のVatanimに行ってきた」をご覧ください。

まとめ:ウズベキスタンの多様な食文化を現地で!

以上です!ウズベキスタンは遠い国ですが、ウズベキスタン料理は脂っこさを除けば食べやすい料理が多かった印象です(胃腸の弱い人はくれぐれも気を付けて!)。ぜひ、現地で食べてみて下さい!

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食べ物関連では「ウズベキスタン・タシケントのスタバBlack Bear Kofiが都会のオアシスだった(カフェ)」「醸造所のすぐ隣! サマルカンドのパブ「Bochka」に行ってみた(地ビール)」もあります。