9月下旬に一人旅をした、中央アジアの旧ソ連構成国、ウズベキスタン旅行記第2弾。さあさあやってきました、今回の旅行のハイライト、シルクロードの青い宝石サマルカンド編です。

ずっと前から憧れていた場所に足を運べたので、本当に来て良かったと思いました。

今回は少し長くなりそうなので前編と後編に分けることにします。今回は旅行の2~3日目の部分。

前編では、サマルカンド到着からレギスタン広場の三大マドラサ→ビビハニム・モスク→シヨブ・バザール→ハズラット・ヒジル・モスクまで。それ以降は後編(レギスタン広場の晴れの日バージョンもあります)の方に書いています。

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初日:乗り合いタクシーで到着、そして夜のレギスタン広場へ

乗り合いタクシーに揺られ4時間、砂ぼこりと排ガスの臭い、そして超アウェーな異国語(もはや何語なのか全く分からない)の会話に悩まされつつサマルカンドに到着しました。

運転手はガラの悪そうな人だったけど、通行人に聞いてたりして道に迷いつつホステルの前まで連れてってくれました。

ゲストハウスでのウェルカムティー

ツアーではないので、今回泊まったのは、Booking.comで事前に予約しておいたB&Bバハディール(B&B Bahodir) というホステル。結構有名なホステルのようで、とある日本語の流暢なタクシー運転手さんは「みんなバハディールに泊まるよねww」って言ってました。

ここではものすごく正直そうな男の子が応対してくれ、滞在登録証(レギストラーツィヤ)はおろかウェルカムティーとビスケット、メロンまで出してくれました。これがすごく美味しかったです。特にメロン。安いのに何という厚遇でしょうか。

ですがそれだけではどうしても足りないので、ふらっと外に出て夕食をとることにしました。サマルカンドのメインストリート、レギスタン通り沿いにあるローカルなレストラン、というか食堂です。

Googleマップにも載っておらずお店の名前も覚えてないのですが、レギスタン広場から大通り沿いを行って、↓の地図上のホテル・オールド・シティー(Hotel Old City)よりも少し手前にあります。

ここではシャシリクと豆のスープをいただきました。ついでにビールも。ローカルなお店といえどお店の人も、数字だとか「This one, please」くらいの英語は理解してくれたし、僕もほんの少しだけロシア語が使えたので苦労はしませんでした(といっても3語文程度が精一杯でしたが)。

サマルカンドでの最初のディナー。豆のスープとビールとパン

豆のスープ。写真を指さしてЧто это?(「なにこれ?」) と聞いたところГорох.と言われたので、牛肉かな、と思ったら豆でした。写真の中のスープの色もなんとなく牛肉っぽかったし……

※あとで調べたら牛肉は「говядина(ガヴャーディナ)」でした。全然違え。

お豆のスープは素朴でしたが美味しかったです。

サマルカンドでの最初のディナー。シャシリク

夕食を取った後は、せっかくサマルカンドに来たのだから、と一日の最後にレギスタン広場を一回見に行くことにしました。

夜のレギスタン広場

これが世界史の資料集で見たレギスタン広場か……としばらくたち尽くし、写真を何枚か撮りました。

かつて中央アジア一帯をその版図に収めたティムール朝の首都としての栄華を反映する場所です。この青色のドーム、どっしりと構える圧迫感のあるファサード。明日の観光が楽しみになりました。

疲れたので、その後はホステルに直帰して、シャワーも浴びずに眠ってしまいました。これでサマルカンド初日は終了です。

しかし、警戒はしていたものの夜道を一人で歩いていて特に身の危険は感じなかったので、治安はかなり良いのでしょうな。

2日目:曇天のサマルカンド観光

サマルカンドのゲストハウスでの最初の朝食

ホステルでの朝ご飯はこんな感じ。写真は暗いけど朝です。

朝早い時には雨が降っていたようで、完全に曇り空でした(昨日は月が見えたのに……)。青空のサマルカンドを見られないのは残念ですが時間はそんなにないので観光しに行きます。

サマルカンドの中心・レギスタン広場を観光

曇り空のレギスタン広場

ホステルからレギスタン広場まではすぐ近くなのであっという間につきました。入場料30000スム(約420円)を支払い構内に入ります。

レギスタン広場、シェルダル・マドラサのファサードのアーチ構造と装飾

まず最初に入ったのが、レギスタン広場に向かって右側に立つシェルダル・マドラサ。重厚感があるうえに巨大なファサードがとても印象的です。

ここは僕がウズベキスタンで入った初めてのマドラサだったので、結構時間を使って写真をたくさん撮りました。いくつか貼り付けます。↓

シェルダル・マドラサの中庭
シェルダル・マドラサの中庭。椅子が並んでいる
椅子がたくさん並べてありました
シェルダル・マドラサの中庭

地上階にある扉は全てお土産屋さんが占拠しているのですが、そのうちの一つに呼び込められる形で寄ってみました。

スザニや財布やシルクなど色々見せてもらえましたが今一つピンと来なかったため退出。半額にしてもらったりそれでも首を縦に振らなかったので「You’re not good」とか言われたりましたが「まあ考えとくよ」と言って立ち去りました。だってあんまり興味なかったんだもの……

お次はウルグベク・マドラサ。レギスタン広場に向かって左の建物です。かつてティムール朝の4代目君主ウルグ・ベクが建てた3つのマドラサ(神学校)の一つ(残りの2つはブハラとギジュドゥヴァンという町にあります)。

ここで寄ったお土産屋さんはすごく謙虚で、「強制はしないし買わなくても全然OKだよ」と言ってくれたので問題なく退出できました。はい。何も買ってません。

そういえばここのお土産屋さんってほぼ必ず「頭気を付けてください」っていう日本語を知ってるんですよね。確かにお土産屋さんは入り口が狭い(ていうか低い)ところばかりなので、必要に迫られて覚えたということでしょうか。

レギスタン広場の入り口近くにいた警備員さん話しかけて「Minaret?」とだけ言うと、係の人につないでくれて、その人の案内でこのウルグベク・マドラサのミナレット(塔)に登りました。料金は別途に20000スム(約280円)。

マドラサに入って少し進んだところの、お土産屋さん近くの扉をパカンと開けて、その先の階段を上っていきました。

ミナレットからのサマルカンドの眺め

高い建物が全然ありません。

ミナレットの上の立つところ

ミナレットの頂上は本当に一人分のスペースしかなくて、その手前のスペースで先に待っていたドイツ人男性と少しの間喋ってました。ミュンヘン出身だそうで、僕自身ミュンヘン位は5日間滞在していたことがあったので少し盛り上がりました。

この男性とは後に再開します。それも割とすぐに。

お次はティラカリ・マドラサ。レギスタン広場の奥に構えている建物です。

レギスタン広場、ティラカリ・マドラサ
ティラカリ・マドラサのファサードのアーチ

レギスタン広場にはマドラサが3つありますが、それぞれファサードの意匠が違っていて面白いです。

ティラカリ・マドラサの中庭

雰囲気は大きくは変わりませんが、中庭は他の2つのマドラサのものより気持ち広いですね。ただ違うのはドームの中。

ティラカリ・マドラサのドームの中

眩いばかりの金で覆われています。ティラカリとは「金で覆われた」という意味なのだそう。圧巻です。かつてのシルクロードの交差点としての繁栄を感じさせる、といった感じでしょうか。

ゴテゴテし過ぎてて僕の趣味ではないのだけれど。

ここのお土産屋さんで、ポストカードを4枚ほど購入しました。

ビビ・ハニムモスク

レギスタン広場を離れ、お次は少し離れたビビハニム・モスクへ。中央アジア最大のモスクらしく、ティムールが第一妃のために建てたのだそう。

ビビハニム・モスクの正面

このファサードもかなりの重厚感で、レギスタン広場のマドラサのものより圧倒される感じがします。でかい。写真に納まらない。

写真の下の方には人も数人写っているので、その大きさと比べるといかにこのファサードが大ききいかよく分かると思います。

ビビハニム・モスクの中庭

中庭はこんな感じ。主にヨーロッパ系と思われる外国人観光客が大勢います。ポーズをとって写真を撮る若い女子とか。

奥にはこの建物がどっしりと構えていますが、あいにく中には入れないようです。中を覗いてみてもただぼろぼろなだけで何もありませんでした。

ビビハニム・モスクのドームの中

ティラカリ・マドラサと比べるとだいぶ質素にうつりますが、その分ごてごてした感じもせずとてもシンプル。こういうのも個人的には好みです。

ビビハニム・モスクを出た後は、隣にシヨブ・バザール(Siyob Basaar)というバザールがあったので寄ってみることにしました。

サマルカンド、シヨブ・バザールの門
シヨブ・バザールのナッツ売り場の写真

ナッツやドライフルーツ、香辛料、パン等が売られています。ナッツやドライフルーツのエリアではお店の人が気さくに話しかけてきて(しかも英語で)、積極的に試食をさせてくれます。ここで家族のお土産にドライメロンとクルミの入ったドライアプリコットを半キロずつ購入。

その後、ミナレットの中で鉢合わせたドイツ人男性と偶然再会。すぐ隣のチャイハナで昼食をとるとのことだったので同行させてもらえました。

バザール近くのチャイハナでの昼食

写真に映っているのは中央アジアの麺料理ラグマン。これがとても美味しかったです。写真にはありませんがシャシリクも2本ほどいただきました。

ハズラット・ヒジル・モスク

昼食後ドイツ人男性とは別れ、僕はさらに先のアフロシャブの丘方面へ進みました。

橋を渡るとすぐにあるハズラット・ヒジルモスクを訪問。入場料は写真撮影料金込みで33000スム(約462円)くらいだったかな……出費は全て記録しているはずなのですがここだけ漏らしてて正確な金額は分からず。

礼拝所の写真も撮ろうと思ったのですがまさに礼拝をしている最中で撮り辛かったので断念しました。正直割高な入場料の割に見どころが少ないように思いました(入場料が割高だったのだけは覚えています)。

ハズラット・ヒジルモスクからのサマルカンドの風景

その後はウズベキスタン初代大統領イスラム・カリモフの霊廟をちらっと見た後、この丘の目玉スポット、シャーヒ・ジンダ廟に行きました。

後編へ続きます。サマルカンドでの出費も後編にすべてまとめました。

後編には僕がサマルカンドで一番好きなシャーヒ・ジンダ廟群やグリ・アミール廟、そしてビール工場の隣にあるパブなんかもあるよ!

→後編を見る

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ウズベキスタン旅行で使ったガイドブック

僕が今回のウズベキスタン旅行で使ったガイドブックを軽く紹介します。

今回僕がお世話になったガイドブックはLonely Planet(ロンリープラネット)の『Central Asia』。ロンプラは普通にアマゾンで購入すれば、一冊2000円くらいです。

しかし。Lonely PlanetシリーズはKindle Unlimitedに登録すれば実質980円かそれ未満で読めます無料体験に登録すれば1ヶ月間無料です)。これなら歩き方よりも断然お得。英語が読めるという方は使ってみてはどうでしょうか?

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