こんにちは。ヘルシンキ留学経験者のめいげつです。

今回は私めいげつが、ヘルシンキ大学に留学していたころの個人的なエピソードです。エピソードというほどのものでもないですが、僕の個人的な経験に基づいた、これからフィンランドに長期滞在する方への1つのアドバイスとして受け取って頂ければと思います。

今回は、冬のフィンランドの気候、特に日照時間についてです。北欧の短い日照時間は、時にかなり深刻な問題(特に健康に関して)を引き起こす、北欧で生活するうえでは避けられない重要なファクターです。

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高緯度の国・フィンランドの冬の気候

adege / Pixabay

フィンランドが留学先として優秀な6つの理由」という記事でも触れたのですが、フィンランドの気候は日本とは全然違います(北海道は少し似てる気がするけど)。まあ地理的な位置が違うので当然っちゃ当然なのですが。

フィンランドは高緯度の国です。最南端のエリアにあるヘルシンキですら北緯60度にあり(参考までに稚内市は北緯45度)、さらに国土が南北に長いため最北端のヌオルガム村では北緯70度にも登ります。あまりに北にあるので、国土の3分の1ほどが北極圏内に入ってしまいます。

北国の気候というと真っ先に寒さが思い浮かびそうですが(これももちろん正解です)、もう一つかなり深刻が問題があるのです。

それが日照時間。太陽を拝められる時間です。夏の日照時間は長く冬は短いというのは日本でも同じことですが、フィンランドのように高緯度にある国では、その違いが桁違いに大きくなります。別の記事でも言及したのですが、夏と冬で一ヶ月の日照時間が250時間も違うというデータもあるくらいです。

僕は基本的に家にいるのが好きなタイプで、日焼けが嫌いで、暑いのが嫌いなタイプでした。僕は冬だってサングラスをかけますし、可能な限り外出は避けます。なので日照時間が少ないくらいどうってことねえや、って思っていました。

「フィンランドでは冬にうつに罹る人が多く、ビタミンDが必須」ということは聞いていましたが、「いや大袈裟でしょwww」とあまり深く考えていませんでした。

そんな僕でしたが、北国フィンランドの生活はそんなに甘くなかったのです。

フィンランドの陰鬱な11月

病気になるくらい、暗さが半端ない

雪に覆われたヘルシンキ大聖堂と元老院広場
曇り空の続くヘルシンキ

それを実感したのが2016年の11月。フィンランドに移ってから初めて迎える冬の時期でした。

11月に入った途端、北国の洗礼を受けます。11月の最初の週に雪が降り、あろうことか積もってしまったのです。雪国に暮らす方にとってはこれといって不思議でもないかもしれませんが、気候が暖かい神奈川県の湘南地域出身の僕にとっては、驚きに値することでした。

そして11月前半は太陽のない期間でした。「数日くらい太陽なくても平気平気w」と思っていた僕でしたが、数日どころじゃなかったんです。11月初めに雪が降ってからのこと、2週間(それ以上だったかもしれません)ずっと空が曇っていて、その期間一度たりとも太陽を見ることはありませんでした。

フィンランドの日照時間というと昼の短さの方に目が行きがちですが(もちろんそれも大きな要因です)、フィンランドを含めた北欧において11~12月の時期は、天気が悪い日が多くなるのです。ようするに太陽が雲に隠れちゃって見ないということ。

太陽がしっかり顔を見せてくれていれば「昼が短いって面白い!」で済んだのでしょうが(これも毎日だと辛いけど)、1分たりとも太陽の見えない日が2週間続くとなると気がふさぐどころ話ではなくなってきます。

フィンランドの気候に慣れていない外国人はもちろん、これはフィンランドの人々にも大きな問題なのです。フィンランドでは冬の時期にうつ気味になる人が多いといわれています。

それに太陽光に晒されていないと、体内で骨の形成などに大切なビタミンDが生成されません。ビタミンD不足はそれこそうつ病や、酷いと「くる病」などの大きな病気に繋がる恐れがあるので、冬のフィンランドではビタミンD摂取が常識なのです。

僕は引きこもっていても気が滅入るだけなので、街のドラッグストアに行ってビタミンD入りマルチビタミンのサプリを購入し、暇な時間は大学の勉強や語学に打ち込むようにしました(大学の図書館は明るいのです)。それで少しは症状が和らいだような気がします。

フラットメイトは、イケアで強い光を放出する器具(朝日の代わりになるもの)を買って凌いでいました。可愛い北欧インテリアでお部屋の中を飾ってみれば、引きこもりがちな生活でもかなり人生の質ががると思います(元はといえばそのための北欧デザインですし)。

太陽光がありがたくてたまらない!

そして11月の下旬。2週間ぶりに雲が晴れて、お天道様が姿を現しました。もうこれが大変。太陽光を浴びられるのが嬉しくてたまらない

太陽の光があるだけで気分が全く違いました。まさに太陽最高! 太陽光がこんなに素晴らしいとは思いませんでしたよ!! これだけ太陽光少ないんじゃ、そりゃフィンランド人うつになるわマジで。

魔の11月を過ごして以降は、何週間も曇りの日が続くことはありませんでした。

そして適度に太陽に触れつつビタミンをとりつつ、運動をしつつたまにプチ旅行などをしたお陰で、昼が短くなってはいった(16時頃にはもう夜)にも拘わらず比較的健康に過ごしたのでした。

日本では、冬でも暗くなるのは17時30分くらいなのでえらい違いですね。

留学生なら、勉学のかたわら街を徒歩で観光するのをおすすめです。「留学すると太る?留学から帰ったら10キロ痩せていた話【観光と運動は表裏一体】」でも触れましたが、観光ついでに運動にもなるので良いですよ!

ただ16時頃すぎてもう夜みたいに暗いっていうのは、行動時間が短くなって困るんですがね。

フィンランド最南端クラスのヘルシンキですらこうだったので、数ヶ月間全く日が昇らない北部(ラップランド地方)の生活なんてどれだけ大変なのでしょうね。

夕日に照らされたエスプラナディ広場
忘れがちだけど、日の光があるって素晴らしい。

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一方、フィンランドの夏は昼が長い長い。

ヌークシオ国立公園の近くの道路
晴れた日のヌークシオ国立公園付近

暗くて長いフィンランドの冬ですが、ピーク(冬至)を乗り越えてしまえば、あとは昼が長くなっていくだけ。

僕はフィンランドに6月の末まで滞在しました。その頃になると、こんどは昼がものすごく長くなります。

日の入りなんて22時40分くらいで、23時を過ぎないとちゃんと暗くなってくれません。「夜空の写真を撮りたいな」と思ったら23時半まで待たねばならないわけです。

帰国前の数週間なんて、もはや「夜」そのものが存在しませんでした。遅くまで外で飲んでいても、空はずっとぼんやり明るいんです。ずっと夜明け前のような感じです。

ヘルシンキに関してはある程度夜がちゃんと暗くなってくれるので、「明るすぎて眠れない」なんてことは基本的にありません。

夏のフィンランドは本当に綺麗です。みずみずしい新緑が息づく木々に、長い長い昼の時間。

それに6月には、フィンランドが一番美しくなるといわれる夏至祭(Juhannus、ユハンヌス)もあります。フィンランド人が夏の間にできるだけ太陽光を吸収しようとフィーバーするのも、いたって自然なことだと思います。

まとめ:気候は刺激的。防寒も大事だけど太陽光も大事

今回はフィンランドの気候、特に日照時間についての話でした。最南端クラスのヘルシンキでこうなのですから、北部の街では気候の問題はもっと深刻かと思います。

とりあえず短い日照時間に対する対策としては、

  1. ビタミンDを摂取する
  2. 定期的に運動する
  3. 光を浴びる
  4. 好きなことに熱中する
  5. 南国に避難する

くらいが妥当かと思います。3はそれこそイケアで光放出器を買っても良いし、ヘルシンキ中心部のイルミネーションを楽しんだりでもいいでしょう(ものすごく綺麗ですよ)。

4のように何か熱中できるものがあるとやはり違います。語学の勉強をしまくったり読書や編み物なんかもいいですね。

そして究極は5の南国に避難すること。よほど需要が多いのかヘルシンキからはイタリアやスペイン、クロアチアなどの南ヨーロッパ諸国への直行便が出ています。

南欧の国々は、本当に同じヨーロッパかと思うほど暖かくて明るいです。食べ物もおいしいですし。僕の友人も3回くらい渡西していました。

暖かい地域出身にしては寒さに強い私、正直寒さは全然平気でしたが、日照時間は本当にどうにもならなかったです。まあこれはこれで良い経験ではあるのですが。

日の光の大切さ、侮ってはいけませんね。

これはいかに雪国だろうと日本国内にいては体験できないことだと思うので、留学などでフィンランドに長期滞在される方はよくよく注意してください。ビタミン大事ですよ。

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