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『古代スラヴ語の世界史』――一様なようで実は多様なスラヴ人の歴史

ヨーロッパの言語を大きく3つに分けるとしたら、おそらくこうなる。ゲルマン、ラテン(イタリックあるいはロマンス語)、そしてスラヴ。

(これは言語の特徴を踏まえた分類(いわゆる「語派」)なんだけれど、もちろんこれ以外にもケルトやバルトなどの語派、そして単一で語派を作るアルバニア語、ギリシャ語、アルメニア語もある。ここでは触れない)

このなかで英語とドイツ語を擁するゲルマンとフランス語やスペイン語、イタリア語というザ・ヨーロッパ的な大言語の属するラテンは、日本人にとってかなりなじみがある気がする(これらの言語をちゃんと学んでいる/話せるかはさておき)。

ただ、問題なのは残りのスラヴだ。

フィンランド語のオンライン辞書3選【すべて無料】

こんにちは。めいげつです。

僕はフィンランド語を数年学習していますが、今まで紙の辞書はほとんど使いませんでした。

というのも辞書は全て無料で使えるオンライン辞書で済ませていたからで、学習にかかる費用を大幅にカットできたかと思います。

ここではそういったネット上で使えるフィンランド語の辞書を紹介。しかも全部無料です。残念ながら日本語でちゃんと使えるものはありませんが、英語がある程度わかれば問題なく使えるかと思います。

インド・ヨーロッパ語族の原郷を巡る壮大な旅への招待--『馬・車輪・言語』

歴史とか考古学が好きな人って多いけど、その理由に「ロマンがあるから」という言う人は案外多いんじゃないかと思う。

一方でその歴史学と考古学っていうのは気の遠くなるような地道な作業で出来ていて、緻密な論理で固められているという面ももちろんあると思う。そしてそれは僕が好きな言語学にもあてはまる。

そのロマンと、それを裏付ける証拠の山と果てしない論理を両方一緒くたに楽しめる本を紹介。筑摩書房の馬・車輪・言語(デイヴィッド・W・アンソニー著、東郷えりか訳)だ。

都市は多層的なパッチワークだけど、そのほとんどは目に見えない。『複数形のプラハ』

「言語や文字というものにはある種のイメージが付きまとう」ってことは、それを頭で理解しているかはともかく、みんなある程度気づいていると思う。

アフリカーンス語にはどうしてもアパルトヘイトのイメージが付きまとったり(BBCの英文記事にそんなことが書いてあった)、キリル文字を共産主義と結びつけてしまう人もいる(残念ながら僕もこれは否定できない)。一部の過激な人は、ハングルを見ただけで嫌悪感を催すようだし。

東京をTokyoと書いたり、「日本の早稲田から、世界のWASEDAへ」という標語があることからも窺えるように、非ラテン文字言語を使う僕らには、ラテン文字を使うという行為には「世界へ開かれる」的なイメージがあるのかも(ほら「『世界の』WASEDAへ」って書いてあるし)。

……と感じたのは『複数形のプラハ』(阿部賢一著、人文書院)の冒頭を読んだから。偶然市の図書館のサイトを見ていたところたまたま目にして、そのタイトルから思わず手に取ってしまった。

ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』

乱読メモ第8弾は古典のようなものを読んでみた。

最近日本語訳が出版されたヴァーツラフ・ハヴェルの『力なき者たちの力』。チェコスロバキア最後の大統領、のちにチェコ共和国の初代大統領となったヴァーツラフ・ハヴェルが描いたエッセイ。

初めてのバックパック一人旅に。必要なものリスト

旅行と言えば、バックパッカーとまでは言わずとも、キャリーケースを持たずバックパックのみでよく旅行していました。

今までバックパックのみで旅したのは15ヶ国42都市。そして日本国内の数都市。

LCCを使うときは特に、受託手荷物を追加すると料金がかかってしまいます。なので自然とバックパックのみという旅行スタイルになっていきます。

今回は初めてのバックパック一人旅に必要なものリストと題して、男性一人旅、数日~2、3週間程度の期間を想定してバックパックに入れるものリストを作ってみました。よければ参考にしてみてください。

チェコ・プルゼニのパブLékárnaで最高のロケーションでピルスナーウルケルを。

こんにちは。めいげつです。

ビールと聞けばおそらく日本人全員が最初に思い浮かべるであろう黄金色のすっきりとしたビール=ピルスナー爆誕の地・チェコのプルゼニ(Plzeň)。この地に来たなら、美味しいピルスナー・ウルケルを飲みたいと思うのは自然な成り行きのはず。

というわけで、事前の情報収集の段階でマークしていたパブ「Lékárna(レーカールナ)」に行くことにしました。

バンベルクのビアホール・シュレンケルラ

バンベルクで名物・ラオホビールが飲めるビアホール3軒

こんにちは。めいげつです。

ビールを好きなら、「ラオホビール」というスタイルのビールについて聞いたことがある人もいるかと思います。ドイツのバイエルン州にあるバンベルク(Bamberg)という町で伝統的に作られてきた燻製ビールです。

この記事ではラオホビールの本場・バンベルクラオホビールを楽しめるビアホールを3軒紹介します。

大聖堂とマリメッコだけじゃない。ヘルシンキのマイナー観光地まとめ

フィンランドの首都ヘルシンキはとてもコンパクトな町ですが、魅力的な観光スポットがたくさん。白亜のヘルシンキ大聖堂、デザイン地区、テンッペリアウキオ教会、マリメッコのアウトレット……定番なものをあげるだけでもこんなにあります。

今回はこういったヘルシンキの定番観光スポットは紹介しません。その代わりに、ヘルシンキ留学経験者である筆者があまり観光ガイドには載っていないであろう穴場スポットを紹介します!

ここで紹介する場所はどれも、色んな角度から違ったヘルシンキを体感できる場所。もし、「みんなが行かないヘルシンキの観光スポットに行きたい!」とか、「ツアーの日程を余計に長くしてしまった!」という時はぜひ参考にしてみてください。

オーロラ(revontulet)の写真

カレワラのストーリーから背景まで完全網羅した入門書があった【Kalevala Guide】

北欧フィンランドには、『カレワラ』という固有の民族的叙事詩があります。

宝石店や砕氷船などあらゆるもののネーミングにこの『カレワラ』由来の単語が使われるなど、『カレワラ』はフィンランドの生活に根付いています。

その『カレワラ』を知るためにはぴったりの本がフィンランドにありました。イルマ=リーッタ・ヤルヴィネン(Irma-Riitta Järvinen)著、『カレワラ・ガイド(Kalevala Guide)』です。ちなみに英語の本です。

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