今回は言語、そして人類学に関する本。ダニエル・L・エヴェレット著『ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観』(みすず書房)。
少し前ツイッターのタイムラインかなんかで偶然見かけて、積読リストに入れていたのを今回手に取った。とある界隈(言語学ではない)ではそこそこ知られている本のよう。
その界隈では彼らの考え方の方に重点が置かれているようだけど、言語オタクな僕は、ピダハンたちの話す言語について主に感想を書きたいと思う。
今回は言語、そして人類学に関する本。ダニエル・L・エヴェレット著『ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観』(みすず書房)。
少し前ツイッターのタイムラインかなんかで偶然見かけて、積読リストに入れていたのを今回手に取った。とある界隈(言語学ではない)ではそこそこ知られている本のよう。
その界隈では彼らの考え方の方に重点が置かれているようだけど、言語オタクな僕は、ピダハンたちの話す言語について主に感想を書きたいと思う。
Googleの検索窓で「岩波文庫」と打つと、「岩波文庫 100冊」という候補が出てきます。
岩波書店も公式で「岩波文庫の100冊」というキャンペーンを打っていたようで、岩波文庫を100冊読むということはある種の基準になっているよう。
僕は今までに読んだ岩波文庫収録作品の冊数が、100冊どころか150冊を超えてしまいました。今もその記録は更新中です。
(もっとも全て「通読」したくらいだし、何なら古典は何度も読むべきものなので冊数はあまり自慢にはならないんだけど)
こんにちは。めいげつです。
大学で、日本語教育の授業をいくつかとりました。留学先で日本語を教えられたらと思ってのことです。
その中のとあるクラスで、学習者それぞれの特性にあわせた学習方法についてディスカッションをしたことがあります。
(自分は興味深々だったが周りのモチベがめっちゃ低くてロクな議論にならんかったけど)
それから後になって『医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン』という本に出合って、その日本語教育の授業の内容とあわせて、外国語の勉強のしかたについて色々と得るものがあったのでシェアしようと思います。
今回は海外の情勢とか経済についての本。白水社から出版されている、『〈賄賂〉のある暮らし:市場経済化後のカザフスタン(岡奈津子著)』
ツイッターで偶然見かけて、中央アジアという絶妙に面白そうな地域を扱ってる&面白そうなタイトルで衝動的に手に取った。テーマはずばり〈賄賂〉。
一般の人々も拘わる賄賂というものについて、非常に示唆に富む良書だった。以下盛大にネタバレを含むので、まず内容を読みたいという方は注意されたし。
「日本は単民族国家」とか、「日本は単一言語の国」といった言説を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか(本当はそんなことないんだけれど)。
確かに、日本で日本語を母語とする日本人として生まれると、あまり外国語を身近に感じる機会は(自分から探さない限り)あまり多くないかも知れません。それだからか、外国語というのは何となくロマンを感じさせるテーマです。
そんな外国語に興味のある方、外国語の世界を少しのぞいてみたい方に、おすすめのエッセイを集めました。
読書好きな人はたくさんいる。短期間に何十冊何百冊も読むのファナティックもいれば、冊数は少ないけれどじっくりゆっくり読む人もいる。何を隠そう僕も本好きのひとりだ。
人が本を読んでいるとき、あるいは文字を読んでいるとき、脳の中では一体何が起こっているのだろう? こうした疑問に答えるのがメアリアン・ウルフ著・小松淳子訳『プルーストとイカ』。
一見支離滅裂なタイトルだけれど、要は「読むことに関する本」だ。
読書という行為について、脳の発達という観点から詳しく見ていける面白い本だったので、感想や引用を交えて紹介したい。
スタイリッシュかつ機能的なデザイン、政治の透明性、国民の幸福度などで他の北欧諸国と共に注目されるフィンランド。
フィンランドはまた、飛行機で9時間半ほどで行ける「日本に一番近いヨーロッパの国」でもあります。
今回のテーマは、「フィンランドという国について知りたい方におすすめな本」。フィンランドという国や社会を様々な観点からを知ることができるブックリストです。
ここで紹介するのは、フィンランド社会を「歴史」「観光」「留学」「文化」「政治」「教育」「仕事」「言語」といった観点で知ることができる本たち。
最後の1冊は分厚~い学術書ですが、それ以外の本を通読するだけでもフィンランドという国に対して一通りの知識が身につくと思います(最後の1冊もすごく面白いですよ)。
フィンランドが衝撃のPISAランキング1位(読解力の3分野)を果たしてからはや20年。『国際競争力レポート2001』で初の1位を飾ってからは19年。
最近のPISAランキングにおけるフィンランドはその当時に比較すると少し奮わないけど、それでも世界レベルで見れば全きトップクラス。
2000年代前半当時に比べて「フィンランド教育」が話題になることも少なくなってきた印象。それでもフィンランドといえば教育という人は一定数いるのでは。
当方フィンランドに留学していながら、当地の教育事情についてはそこまで詳しく把握していなかったので、フィンランド教育に関する本『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか(岩竹美加子著、新潮社)』を読んでみた。
結論から言うと、この本は明らかにタイトルで損してる。教育というテーマを中心にフィンランドの社会や歴史を俯瞰し、著者の経験も交えて伝えられる興味深い良著だった。
北欧神話と言えば、トールやロキといった多神教の神々、そしてラグナロクなどの用語になじみのある人も多いと思います。
けど、それはスウェーデンやアイスランドなどゲルマン(ノルド)系の北欧の話。フィンランドは少し違います(まあフィンランドにはスウェーデン語系もいるし、何なら言語の問題じゃないんだけど)。
そう、フィンランドの神話は上記の「北欧神話」ではなく「カレワラ(Kalevala)」と呼ばれ、世界観も登場人物(?)も全く違います。
ヨーロッパの言語を大きく3つに分けるとしたら、おそらくこうなる。ゲルマン、ラテン(イタリックあるいはロマンス語)、そしてスラヴ。
(これは言語の特徴を踏まえた分類(いわゆる「語派」)なんだけれど、もちろんこれ以外にもケルトやバルトなどの語派、そして単一で語派を作るアルバニア語、ギリシャ語、アルメニア語もある。ここでは触れない)
このなかで英語とドイツ語を擁するゲルマンとフランス語やスペイン語、イタリア語というザ・ヨーロッパ的な大言語の属するラテンは、日本人にとってかなりなじみがある気がする(これらの言語をちゃんと学んでいる/話せるかはさておき)。
ただ、問題なのは残りのスラヴだ。
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