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マイナー言語学習者に起こりがちなあるある4つ【学習するメリットもある】

こんにちは。大国よりも小国に惹かれるめいげつです。

僕はフィンランド語というマイナー言語を学習しています。どれくらいマイナーかっていうと、東京外国語大学でも扱っていないくらいマイナーです。一応先進国の公用語なのに……

マイナー言語学習を勉強していると、意外なところでストレスを感じることがあります。そんなマイナー言語学習者に起こりがちなことをまとめてみました。

一部、マイナーではない外国語を勉強している人にも当てはまるかもしれません。

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マイナー言語とは?

マイナー言語とは、一言で言えば「メジャーな言語」以外のすべての言語の事です。

日本人にとって外国語というと、一番に出てくるのが英語でしょう。

アメリカやイギリス、オーストラリアに代表される英語圏は巨大な経済圏を築き上げています。それに英語は共通の母語を持たない人同士のコミュニケーションツール、いわゆるリングア・フランカとしての役割も持つことも。

世界中あらゆるところで使われる英語は、明らかに「メジャー」な言語でしょう。

他にも、大学で第二外国語として学べるフランス語、ドイツ語、中国語、スペイン語は「メジャー」な言語として良いでしょう。大学によってはロシア語やイタリア語、韓国(朝鮮)語も教科としてあるので、それらを含めてもいいかもしれません。

マイナー言語は、これら「メジャー」な言語ほど話者が少ないか、日本とは物理的あるいは精神的に遠い国の言語であることがほとんどですね。

マイナー言語はヨーロッパではデンマーク語やクロアチア語だったり、東南アジアのタイ語やビルマ(ミャンマー)語だったり、あるいはアフリカの小さな言語だったり。

僕はフィンランド語を学習していますが、フィンランド語もマイナー言語です。実は最近チェコ語やスウェーデン語にも興味があります。

ひとくちに「マイナー言語」といってもこんなに多種多様(まあメジャー言語の寡占状態が強過ぎるのですが)。ですがマイナー言語を学ぶ人には共通して起こる「あるある」があるように思えます。

以下、「マイナー言語学習者あるある」です。

マイナー言語学習者あるある

その①:さすがマイナー言語、教材が少ない。

LubosHouska / Pixabay

英語やフランス語などのメジャー言語は、本屋に行けば教材が至る所にあります。基本的な単語帳からTOEIC対策から、ネイティブのように聞こえるための発音教材まで……教材があり過ぎてどれを選んだらいいか分からない程です。

オンラインにも、たくさん無料有料問わず色々なコンテンツがありますよね。

一方マイナー言語はマイナーであるだけに、教材が本当に少ないです。言語のマイナー度にもよりますが、大抵文法書が良くて数冊あって、便利なフレーズが載っている本はあったらとてもラッキーです。教材が少ない分選ぶのが楽という側面もありますが、教材の質が伴わなかった場合はどうしようもありません。

フィンランド語学習のため、僕は白水社から出ている文法書『フィンランド語文法ハンドブック』を使っていました。これが文法がちゃんと網羅されていて質も良かったのでラッキーでした。

 

一旦文法をおさえてしまえば、その言語のWikipediaを読むなりニュースサイトを読むなりできるのですが、その文法を学べる教材が少ないというのは大きいですね。

マイナーメジャーを問わず教材は英語のほうが日本語よりもかなり充実しているので、英語ができるなら積極的に使っていくべきですね。英語に飽きてマイナー言語に気が向き始めた人にとっては、「結局英語かよ」と思ってしまいそうですが。

Linna Meigetz
Linna Meigetz
https://linnameigetz.com/wikipedia-enlgish

その②:「話してみてよ」→微妙な空気

話させられる。これは「○○語を勉強している」というと、その言語がマイナーでなくともよく聞かれる質問ではあります。

ただ問題なのは、こう聞いてくる人は基本的にその言語を勉強していない人(そもそも外国語学習自体をやっていない可能性も)。なので、実際にその言語を話してみたあげたところで相手が理解できるはずもなく、ただただ微妙な空気が流れます

そして嬉しくもない「すごいね」というお褒めの言葉を頂けます。僕も何回かやったことがあるのですが十中八九会話が続かなくなるので、最近はノリが悪いと言われようが断っています。

僕は声を大にして言いたいです。「見世物じゃねえんだよ」と。いや、ちゃんと見世物として成立し、コミュニケーションに役立っているならそれでいいのかも知れません。

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「どこの言葉?」「何語に近いの?」→微妙な空気

フェリーの上ではためくエストニア国旗

知らないことに対しては質問したくなるのは人の常ですよね。興味を持ってくれるのは嬉しいですが、これも大体例外なく微妙な雰囲気にならざるを得ない悲しいケースです。

フィンランド語に一番近い言語で、大きな言語はエストニア語です。でも北ヨーロッパに関心がない人にとって、エストニアなんて場所も分からない謎の国です(最近はITで注目されたお陰で認知され始めましたが)。

「フィンランド語って何語に近いの?」「エストニア語」「どこの言葉?」「エストニア」「へー(失笑)」、そしてまた出ました微妙な雰囲気(まあこれは僕のコミュニケーション力不足のせいでもありますが)。興味を持ってくれるのは良いことですがこの空気はなかなかダメージでかいんですよね。

その③:「何の役に立つの?」→微妙な空気

英語などのメジャーな言語に比べて基本的に役に立ちづらいマイナー言語は、始めるのにもそれ相応な理由がいると思われます。「何で勉強しているの?」とはよく聞かれますね。

僕は完全に好きでやっているだけなので、「面白いから」とか答えても質問した人はあまり納得できないようです。「何の役に立つの?」と聞かれてしまいます。

でもどうでしょう。役に立つかと聞かれると、いくらマイナー言語であってもどこかで役に立ちますよ。たとえばフィンランドに旅行or移住する予定の人がフィンランド語を勉強していたら、役に立つに決まっているじゃないですか。

何ならデンマーク語を話せるビジネスマンがカンファレンスかなんかでデンマーク人と出会い、デンマーク語で会話し意気投合でもしたら、新たなチャンスが生まれそうなものですがね。

そういう質問している人に、「高校や大学で学んだことは役に立ってますか」と聞いたら、100%が役に立っていると答えられるのは少数派じゃないかと思います。

マイナー言語だってやりようによっては絶対に役に立つので、こんな頓珍漢な質問をされても気にせず学習を続けて頂きたいですね。

(それに、完全に知的好奇心を満たすために勉強をしていると、役に立たないこともさほど気にならないものなのですが……)

番外編:おすすめなマイナー言語って?

ギリシャ・メテオラ修道院群での写真

英語などの大言語に比べて話者数が少ないマイナー言語(例外あり)がおすすめの外国語となるには、いくつかの条件があります。

まずはあなたが興味を持っている言語そのもの、あるいは興味がある言語以外の界隈で人気言語。

正直興味があって学ぶのが楽しい言語であれば、実利を度外視してでもモチベーションが続きます。そしてその言語が話されている国に旅行でもできたら最高ですね。

僕の場合フィンランド語がこれに当てはまります。なにせ話者数600万人に満たないくらいの小言語ですので。フランス語(マイナーじゃないけど)は半分実利目当てです。

北欧好きならスウェーデン語やフィンランド語、南の国が好きならタイ語やインドネシア語とか。ファッション好きならフランス語やイタリア語、オペラ好きならドイツ語も入ってきそう。

もう一つはまあ実利が伴いそうな言語となります。経済成長著しい国の言語とか、成長が期待できる地域を先読みして選ぶのも良いですね。

ロマンがないとか言われそうですが、そういった目的で外国語を選ぶのも全然アリだと思います。

となると東南アジアやインド当りが一番良さそうでしょうか。アフリカも影を潜めてはいますが、これからまだ伸びるでしょうし。

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マイナー言語を勉強するメリット4つ

北欧の地図
Pexels / Pixabay

上で紹介した「あるある」に繋がる話ですが、マイナー言語を勉強する事にもメリットはちゃんとあります。

その①:独自性が生まれる

マイナー言語は、自分の独自性を強めるためには最適です。

マイナー言語はとどのつまり「話せる人が相対的に少ない」言語なので、マイナー言語をそれなりのレベルに上げるだけでかなり希少な人材に慣れます。

「日本人は英語が話せない」と言いますが、正直英語が話せる人なら日本にいくらでもいますよ。なんなら中国語やフランス語だって。

でも例えば「スロバキア語が話せる日本人」とかだったら、恐らく1000分の1くらいには下がるのではないでしょうか。

その②:話したらものすごく喜ばれる

マイナー言語をある程度習得したら、その言語が話されている場所に行って、思い切って話してみましょう。きっとものすごく喜ばれますよ。

マイナー言語というのは、話している人の数も学んでいる人の数も相対的に少ないからマイナーなんです。

だからこそ、外国人が「自分たちの言語」を話してくれたらものすごく嬉しくなるんです。日本語だって1億人いるかなりの大言語だけれど、外国人が日本語を話してくれたら嬉しいでしょう?

少なくともこれ、英語を話してもほぼ起こりませんよね。僕もイギリスのロンドンに滞在した時は英語を話していましたが、英語を話したことに対して全くノーリアクションでした。

その③:なんだかんだで役に立つ

これは「あるあるその③」でも書いたことですが、なんだかんだでマイナー言語が役に立つ時だってあります。

特に、その言葉が話されている国に滞在する時がそうです。

フィンランドは英語力が高い国として有名ですが、ヘルシンキのメトロでは英語のアナウンスがほぼありませんでした。

それにヘルシンキのメトロは、東側に行くと途中で2つに分岐します。分岐駅であるイタケスクス駅の手前で「メッルンマキ駅行きの電車は1番ホームから発車します(Junat Mellunmäkeen lähtee raiteelta yksi/Tågen til Mellungsbacka avgår från spår ett)」と、公用語であるフィンランド語とスウェーデン語のアナウンスのみがされます。

これ、間違えたらちょっと面倒ですよね。こんな風に、とりわけ海外に滞在する場合は、マイナー言語でもその知識が非常に役に立ったりするのです。

その④:多くの人が知らない世界を見られる

マイナー言語に限らず、言語は文化や思考を映し出す鏡です。

外国語を学ぶことで、必然的にその言語の文化に浸かることになります。英語を学んだことのある日本人なら、英語を勉強した時にその考え方や文化の違いから苦労した人は多いでしょう。

こうした経験は、マイナー言語だってもちろん起こりえます。無論言語ですから。ただ英語などのメジャーな言語に比べて学習者数が少ないので、それだけレアな世界を除くことができるのですよ。

海外旅行をするだけでも、その国の言葉が分かるのと分からないのとでは、見える世界が全然違いますよね。「みんなと同じ」世界とはちょっとはずれた世界を見に行けるのも、マイナー言語をやってみるメリットです。

まとめ

以上、マイナー言語学習者にありがちなこと4選でした! マイナー言語を勉強していると話題になりやすい一方、どうしても微妙な空気になりやすかったりします(こういう状況を上手く扱える人なら状況は異なるんでしょうけど……!)。

マイナー言語を学習中の皆さんには、こんな逆境(?)にも負けずにマイナー言語学習ライフを楽しんで下さい! 僕はマイナー言語をやってる人はみんな仲間だと思っています!

マイナーな言語を話せるってだけでも(何なら読めるだけでも)一種のアイデンティティになるので、英語挫折したという方、はたまた英語なんてマスターしちゃってつまんないという方、みんながやってそうな言語とは違う外国語をやってみませんか。マイナー言語おすすめです。

以上、マイナー言語学習者にありがちなこと4選でした! マイナー言語を勉強していると話題になりやすい一方、どうしても微妙な空気になりやすかったりします(こういう状況を上手く扱える人なら状況は異なるんでしょうけど……!)。

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  1. ටොමත්

    いきなりの書き込み失礼します。
    記事を読みずーっと納得してしまいました。
    私は現在シンハラ語というスリランカの公用語を勉強しています。
    日本語で書かれた教材は白水社さんのニューエキスプレスのみです。(有るだけラッキーと思うべきでしょうか)
    日本語は諦め英語で探していますいますが、それでも非常に少ない。
    スカイプレッスンでもサイトに1名いるか居ないかって程です。
    周辺の語学マニアにも不思議られています。
    多くのスリランカ人は英語を話し、シンハラ文字をまず習得しなければならないのに、でも今まで見たこともない文字が読めたり書けたりする嬉しさ、日本在住のスリランカの人に簡単な自己紹介っと言うか挨拶をするだけで一気に親近感を湧いてくれる。(文字を書けばさらにビックリされます)
    それに自分の知識が増えるのが楽しくて仕方がないのです。
    シンハラ語は梵語であるサンスクリットを語源に持つ言語なので、知れば知るほど、もしかしてこの単語は日本語のこの単語と関係があるのではないか?っと想像したりして楽しんでいます。
    長々とすみません。
    お互いマイナー言語好きとして学習を頑張りましょう。

    • linnameigetz

      ටොමත්さん
      記事を読んでいただきありがとうございます。
      シンハラ語……! 僕もその不思議な形の文字に惹かれて一時期調べていたことがあるのですが、学習まではこぎつけていませんでした……
      話者人口はフィンランド語の3倍ほどいるみたいですが、たしかに日本では大変に知名度が低い言語ですね。逆にフィンランド語の方が知られているんじゃないかと思うくらいです。
      マイナー言語学習者にとって教材の問題はかなり深刻ですよね。英語の教材も少ないとなるとかなりしんどそうです。経済的にもこれから成長しそうな地域の公用語なのに不思議ですね(フィンランド語はフィンランド政府が周知しようとしている&フィンランドがかなり先進国なので英語の教材がかなりあります)。
      日本語との関係ですか……! たしかに日本語にも梵語由来の語彙がかなりあると思われますから、祖先を同じくする単語があってもおかしくないですね! 知的好奇心がかき立てられます。

      どのようなきっかけでシンハラ語を学習しようと思われたのでしょうか? このコメントを見る機会があれば是非お話を伺いたいです!

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