こんにちは。めいげつです。

日本から一番近いヨーロッパの国、フィンランド。人口500万人程度の小さな国ですが、不思議なみろくがたくさん詰まった国でもあります。

ここでは「フィンランドといえば・・・」を体現したフィンランド語の単語たちを紹介しています。「サウナ」「キートス」「モイ」「ウニッコ」だけじゃないフィンランド語の世界を少しのぞいてみましょう。

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sisu(シス):不屈のフィンランド魂

スノーシューズトレッキングしている人の写真
adege / Pixabay

sisuとは、「忍耐」や「不屈の精神」を表す言葉です。

フィンランドは北緯60度以上の超・高緯度にある国。当然、冬の期間は寒く厳しい環境にあるので、おのずとフィンランド人の中には忍耐強い精神が育まれていったのでしょう。

歴史的にも、sisuを重要な出来事があり、それが第二次世界大戦の頃。当時貧乏な小国に過ぎなかったフィンランドが超大国ソヴィエト連邦との「冬戦争」や「継続戦争」を生き延びたのも、このsisuがあったからとも言われています。

青森出身で外務省で働くとある方は、このsisuを津軽人の「じょっぱり精神」になぞらえています。

余談ですが、Sisuという名前のサルミアッキ系のお菓子があったりします。ぜひお試しあれ。

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tykky(テュッキュ):北の大地のモンスター

フィンランド北部で見られる樹氷tykky
フィンランド北部で見られるtykky adege / Pixabay

tykky(テュッキュ)は、樹木に厚く積もった雪のこと。tykkylumi(テュッキュルミ)とも呼ばれます。tykkyは、主にフィンランドの北部の比較的標高が高い場所で見られます。

フィンランドのなだらかな丘に並ぶtykkyは冬のフィンランドを代表する景観で、「フィンランド 冬」とか「Finland winter」などと検索すると写真がたくさんでてきます。まるで巨大な雪のニョロニョロみたいですね。

日本でも、蔵王で見られるスノーモンスターが有名ですね。あれもtykkyと呼んで差し支えないかと。

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löyly(ロウリュ):サウナの「ととのう」雰囲気

サウナ用の水を入れるための桶と柄杓
ulleo / Pixabay

フィンランドは、サウナの国。もちろんフィンランド語にも、サウナに関する豊富な語彙があります。

löylyは、サウナのストーブに水をかけた時に昇ってくる蒸気や、サウナの中での雰囲気や温度を表す単語。フィンランドのサウナ文化を象徴するような言葉です。

フィンランド式のサウナが広がるにしたがって、近頃日本でも「ロウリュ」として親しまれるようになりました。

その意味もさることながら、発音もとてもフィンランド語的。ウムラウトが2つ(öとy)連なった独特の二重母音(öy)は、外国人にはかなり難しい。当然日本語には対応する発音がないので仕方なく「ロウリュ」と言っています。

日本で「ロウリュ」というとタオルであおいだりすることを差すようみたいですが、少し違いますね。まあ、サウナの熱気をいっぱいに感じられるのであながち間違いでもないと思いますが。

kahvittaa(カハヴィッター):「コーヒー飲みたい」

コーヒーの写真
fancycrave1 / Pixabay

フィンランドは、国民1人あたりのコーヒーの消費量が世界一とも言われます(ランキングによってはルクセンブルクと一位の座を争っています)。

それを反映するかのような動詞がフィンランド語にあります。kahvittaa(カハヴィッター)という動詞です。

Minua kahvittaa.というように目的語+kahvittaaという風にすると「私はコーヒーが飲みたい」という意味になります。kahvittaaそのものは他動詞なので、無理やり逐語訳すれば「コーヒーを飲みたくさせる」という意味ですね。

ちなみにスウェーデン語のフィーカ(fika)で有名なコーヒー休憩は、フィンランドにもあって、フィンランド語でカハヴィタウコ(kahvitauko)と呼ばれます。

みなさんも休憩時間を前にして珈琲が飲みたくなったら行ってみましょう。Minua kahvittaa(ミヌア カハヴィッター)!

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revontulet(レヴォントゥレット):オーロラを引き起こすのは……?

オーロラ(revontulet)の写真
MartinStr / Pixabay

revontuletとは逐語訳すると「狐の火」という意味なのですが、何を表すか分かりますでしょうか?

答えは「オーロラ」! 北極圏で観測される、あの美しき光のカーテンです。

なぜオーロラが「狐の火」なのかというと、

古代の人々は、ツンドラの丘を走る狐が火花を放ち、オーロラになると信じていました。また、フィンランド人は、その昔、魔法を「狐火」と呼んでいたのです。

VisitFinland – Revontulet「狐火」

……だそうです。オーロラが観測される数少ない国・フィンランドの、古い迷信から生まれたrevontuletという言葉。単に「オーロラ」って呼ぶより素敵じゃありませんか?

ヨーロッパのたいていの言語では発音や綴りは違えど大概「オーロラ」ばっかりでつまんないし。

余談ですが、オーロラの見られるラップランドにはイナリ(Inari)という町があります。狐の姿をした神の使い「稲荷」に通じる名前で、偶然ではなさそうな何かを感じますね。たぶん偶然ですけど。

最後に

以上、フィンランド語のフィンランドらしい単語を5つ紹介しました。

フィンランドは他のメジャーなヨーロッパ諸国と比べると知名度は下がるかもしれません。

しかし、人口一人当りのサウナの数とコーヒー消費量が世界一だったりと色々とユニークな魅力にあふれる国。日本からも一番近いヨーロッパなので、ぜひぜひ足を運んでいただきたいです。