こんにちは。めいげつです。
僕は大学で4年半の間、英語でレポートを書いてきました。
その過程で、大学での英語ライティングに必要だと感じた7つの道具(辞書、教材、ツール)を紹介します。
なお、本記事は日本語を母語都市英語でレポートを書こうとしている大学生に向けて書いております。パソコンは持っている前提です。
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文書作成ソフト
まずはこれがないと何も始まりません。文章を書くためのエディタです。
基本的に何でも良いですが、ちゃんとレポートのフォーマットを誂えられるものにしましょう。
個人的にはオンライン上で編集できるGoogle Docがおすすめ。ネットさえあればどこでも文章が書けるだけでなく、参考文献のリストや目次だって簡単に作れちゃいますので。卒業論文もGoogle Docで作りました。
それより前はMicrosoft Wordで書いていましたね。こちらもけっこう使いやすいです。
僕が卒業論文を書いていた時なんかは、リサーチのメモ帳としてEvernoteを使い、ドラフト&清書用にGoogle Docというスタイルでした。
和英辞書と英和辞書
レポートは母語で書くのもけっこう労力がかかるので、外国語だとなおさら。日本語でレポートを書いていても時々単語の使い方などで間違えるくらいなので、ことさら英語で書くとなると、辞書の存在は欠かせません。
僕は大学4年間英語でレポートを書きましたが、最後まで和英と英和辞書は手放せませんでした。まだ大学終わってないけど。
和英・英和辞書は何でも良いです。なんならネット上の無料辞書でもいいと思っています。
僕は完全にWeblioの英和・和英辞典やアルクの英辞郎を使っていました。あまり和英辞書には頼らないようにしていますが(日本語→英語の直訳が常には成立しないので)、単語をど忘れした時なんかは和英辞書の検索結果がけっこう参考になったりします。
英英辞書ももちろん使いました。僕が使っていておすすめなのはMacmillan Dictionary(※2023年6月30日を以てサービス終了)とLongman Dictionaryです。単語の定義も平易な単語を使っていてわかりやすいし、例文もたくさんあるので学習者にお勧めの英英辞書です。
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英語類語辞書
英語の辞書と同じくらい手放せないのがこちら、英語類語辞典。英語ではシソーラス(Thesaurus)といいます。
レポートなどある程度フォーマルな文章では、パラフレーズを使いこなせることがほぼ必須です。英語類語辞典があればこのパラフレーズもしやすくなります。
どこか別の論文やウェブサイトからデータ等を引用するときだったり、単純に同じような表現の繰り返しを避けるためにもパラフレーズを使います。
他の論文の内容をちゃんと引用せずに丸コピすると盗用あるいは剽窃になりますし、似たような表現を使いまくると文章が退屈で知的さを感じられないものになってしまいます。
おすすめの類語辞典は、英語のものです。ネット上で無料で使ええるものでも結構クオリティの高いものがあります。日本語のものはあまり使えない印象(僕の電子辞書に入っているものはけっこう悲惨です)。
たとえばオックスフォード大学が提供しているLexicoやMerriam-Websterのシソーラス(類語辞典)。この2つは僕がかなりの頻度で使っていました。こういったハイブランドの辞書は共用のある英語ネイティブが書いているものなので、正直出てくる単語の数が桁違いです。毎度毎度調べる度に知らない単語が出てきて、自分の語彙の貧弱さを思い知らされます。
この2つの類語辞典があれば、パラフレーズもかなり楽になるかと思います。もちろん、知らない単語の使い方はきっちり学習してから使ってください。
英語のアカデミック・ライティングの本
英語ライティングには決まったルールがあります。文章の構成やパラグラフの書き方、そもそもの「本のタイトルはイタリック(斜体)にする」などの超・基本のルールまで。
それにそのルール自体にもMLA、APAという複数の種類があり、引用(サイテーション)の書き方が細かく違ったりするからややこしい。
母語ではない英語でレポート書くとなるとうっかりルールを破りがちになるので、そういったルールを教えてくれる本があると非常に頼もしいです。
僕が使っていたのは、ケンブリッジ大学出版局(Cambridge University Press)の『Academic Writing Skills』のLevel 2とLevel 3。大学で英語のアカデミック・ライティングの授業で教科書として使っていました。名前もそのまま。
Level 2はMLA、Level 3はAPA方式での書き方を解説しています。
この本はそれこそイタリック体だとか引用の仕方などの基礎から、「主張」を書くときに使える動詞や文体などについても詳しく書いてあるのでおすすめ。英語でライティングをするうえでかなり頼りになるので、留学先にも2冊とも持っていきました。
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Collocation Dictionary
ネット上で使えるOnline Collocation Dictionary。聞きなれないかもしれませんが、できるだけ自然な言い回しをしたい人にとってはこちらも超・重要なアイテム。
コロケーションとは、ざっくりいえば特定の単語と単語の自然な組み合わせのこと。 特定の単語を自然な言い回しで使うためには必要な概念です。
たとえばrainにはstrongよりもheavyを使った方がいいとか、動詞increaseを強調したいならdramaticallyやconsiderably、substantiallyなどの副詞を使うと良い、といった具合ですね。前置詞の組み合わせが分からないときにも使えます(at lightning speedみたいに)。
Collocation Dictionaryがあれば「この単語の形容詞って何を使えば自然なのかなあ」と思ったときに便利。
このOnline Collocation Dictionaryについては「英語ライティングにはCollocation Dictionaryが欠かせない!」という記事にてもう少し詳しく書いていますので、そちらもよろしければご覧ください。
Grammarly
せっかく英語でレポートを書けても、細かい文法が間違っていたりしたらちょっと残念。
そんなときに役立つのがGrammarly。オンラインで使える無料の添削サービスです。
新規ドキュメントを作成して、文章をコピー&ペーストする or ファイルを直接アップロードすれば、細かい間違いを自動で指摘してくれます。
単複の誤用や冠詞が抜けているなど、日本人が犯しがちな文法ミスの修正もお手のものです。
もちろん無料なので機能は制限されますが、それでもかなり機能的。ドラフトを提出する前に一回通しておくといいかも。
有料版にはさらに単語のチョイスを提示したり、剽窃にあたるところがないかチェックしてくれたりなどのサポートが充実しているみたいです。僕は使ったことないのですが。
ちなみに大学にレポートを添削してくれるサービスがあれば、そちらもどんどん活用しましょう。僕も期末レポートや卒論の時に利用しまくりまして、何回利用したか、もはや分からないです。
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参考文献作成ツール
言語にかかわらず、サイテーションはめちゃくちゃ重要。これをおろそかにすると、先生に怒られるのはおろか退学処分です。
引用には、文中で簡潔に引用先を示すIn-text citationと、レポートの末尾に引用した文献のリストを載せるReference list(Works Cited)があります。
手書きで入力する場合は、パデュー大学のAPA OWLなどのガイドラインに従って1つ1つ地道に書いていきましょう。自分で手書きするのが心配なら、KnightCite Citation Serviceなど参考文献自動作成ツールが便利です。著者名や出版社等を入力しMLAやAPA等のスタイルを選択すれば、自動的に参考文献リストのフォーマットに沿ってきれいに誂えてくれます。
いちおう、Zoteroなどの文献管理ツールは参考文献リストを作成できる機能があります。しかし正直なところ引用先の情報が十分でなかったりとあまり使えなかったので、自分で手書きするか上記のツールを使いましょう。
あ、もちろんMLAかAPAあるいはChicagoのどのスタイルを使うのかは、ちゃんと講師に確認してくださいね!
まとめ
以上、英語でレポートを書くときに必要になる&とっても役立つツールを紹介しました。
大学で英語でのライティングをする時は、慣れないうちは&慣れてからもこれらの道具を使いつつこなしていくのが良いでしょう。「他にもこんな便利ツールがあったよ」という方がいましたら、コメントなどで教えてくださると非常に助けになります。
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