ヨーロッパといえば旧市街。中欧のチェコ共和国には、かわいい家々が並ぶ町がたくさんあります。なかでも南部にあるチェスキー・クルムロフの今にも魔法使いが出てきそうな街並みは訪れる人々を魅了します。
かくいう私もその一人で、本記事は僕が日帰りでチェスキー・クルムロフを訪れた時の旅の記録として、現地でとった写真と街の様子をまとめました。
<記事は広告の後にも続きます>
チェスキー・クルムロフとはどんなところ?
チェスキー・クルムロフ(Český Krumlov)とは、中央区にチェコ南部南ボヘミア州にある人口1万4000人程度の小さな村。
オーストリアとの国境に近い村で、プラハからはバスで2時間半ほど。
非常に可愛らしいメルヘンチックな街並みで知られ、中心部はユネスコの世界遺産にも登録されている、歴史ある街です。
少し遠いように思えますが、チェスキー・クルムロフ自体は小さな村なので、時間を工夫すれば日帰り旅行も可能です(僕が実際に日帰り旅行をしたので)。
◆関連記事◇
バスで到着、最初の絶景がお出迎え
チェスキー・クルムロフへは、Student Agencyとうい会社が運営するバスを利用しました。
バスは、プラハのAndělという地区にあるナ・クニージェツィー(Na Knížecí)というバスターミナルから発車しました。
それなりに距離のある場所へ日帰り旅をするので、現地の観光時間を確保するために朝早く出発しました。
Student Agencyのバスはとても快適で、なかでも
- フリーWi-Fiがついている
- 各席にモニターが付いていて、映画などを楽しめる(イヤホンも配られる)
……というところが良かったです。
バスは村のはずれにあるバス停に到着します。
そこからしばらく歩くと最初の絶景が。
この雑草の間から少しだけ顔を見せるオレンジ屋根の旧市街、ワクワクを募らせます。
そこからしばらく歩くと、旧市街を見渡せる見晴らし台にたどり着きました。観光客が集まって写真をとっていました。僕らもしばらく立ち止まって写真を撮りました。
これぞ、僕が待ちに待ち望んだ街並みです。
チェスキー・クルムロフの「クルムロフ」とは「川の湾曲部の湿地帯」を意味するそう。この見晴らし台からはそのヴルタヴァ川の湾曲具合がよくわかります。
川の流れも非常に穏やかで、村全体にのどかな雰囲気が漂います。
「のどか」といっても、観光客は多いですが。
チェスキー・クルムロフ城の塔を中心にパシャリ。屋根のオレンジだけでなく、城や黄色と言った壁の色だったり、木々の緑だったりと種々な色が美しい街並みを彩ります。天気も良くて清々しい散策日和です。
<記事は広告の後にも続きます>
テラスでランチ休憩、そして村の広場へ。
先ほどの見晴らし台から坂道を下ります。足許は石畳で、下り坂が急なところもあるので少々歩きづらいです。
坂の途中にあるレストランKonviceのテラスで昼食をとります。オリジナルのバドワイザー(アメリカのじゃなくて、チェコのブジェヨヴィツキー・ブドヴァル)とともにウサギの肉を食べました。
10月中旬だったので少しヒンヤリしましたが、外の席はやはり気持ちが良かったです。
◆関連記事:エストニア・タリン旧市街の城壁カフェ「Dannebrog」
こちらは聖ヴィート教会。僕らがランチをとったレストランのすぐ近くにあります。特に中に入ったりはせずそのまま広場へ向かいます。
着きました。チェスキー・クルムロフの中心にあるスヴォルノスティ広場(Náměstí Svornosti/Svornosti Square)です。ここちは観光客向けのレストランやホテルが並んでいます。
建物がカラフルで可愛らしいですね。噴水も渋くて味があります。
チェスキー・クルムロフ城へ
そうしたら村一番の観光名所、チェスキー・クルムロフ城へ向かいます。
チェスキー・クルムロフ城があるのは川を渡った先の丘の上。最初に撮った写真の場所にお城があります。
スメタナの「わが祖国」で歌われているモルダウ=ヴルタヴァ川。モルダウ(Moldau)はドイツ語名で、ヴルタヴァ(Vltava)がチェコ語名。プラハからここまでずっと流れているんですね。
プラハではかなりの大河でしたが、ここでは幅がだいぶ小さくなっています。
建物にも色々な形、色、模様のあるものがあるので、こんな風に街を歩いているだけでも楽しいです。
チェスキー・クルムロフ城の塔が木々の間から顔をのぞかせます。
よく見ると分かると思いますが、壁は実際にレンガで作られているのではなく、全て壁に描かれているだまし絵。
侵入者を騙すためなのかただ資金が足りなかったのかは分かりませんが、こんなお城があるとは思いませんでしたね。
この壁のレンガ模様もすべてだまし絵です。遠くから見れば本物に見えてきます。
お城の内部。お城の中の壁にはさすがにだまし絵は描いてありませんでした。
町全体を一望できます。 ファンタジー絵本の世界飛び出してきたかのようなメルヘンチックな街並みです。 夜になったら本当に魔法使いが出てきそう。
もう少し進めば絶好の写真撮影スポットがあります。壁に空いた窓から覗くようにすればこんな洒落た写真も撮れます。
お城には庭園もあります。チェスキー・クルムロフ城は閉まっていると聞いていたのですが、それなりに楽しむことはできました。
チェスキー・クルムロフ城とはおさらばして、村の中心部へ戻ります。(こちらはスマホで撮った写真です)
日が傾いて、通りも暗くなってきました。
写りが悪くて申し訳ないですが、この日の夕食です。スヴォルノスティ広場にあるクルムロフスカー・フォンターナ(Krumlovská Fontána)というレストラン。広場の噴水のすぐ近くにあるレストランです。
ローストポークは例にもれずかなり重たいです。グラスに入っているのはチェスキー・クルムロフのローカルビール、エッゲンベルク(Eggenberg)。
Eggenbergがお店を持っているということを後で知ったので、次に機会があれば行ってみたいですね。
<記事は広告の後にも続きます>
チェスキー・クルムロフまでの行き方
チェスキー・クルムロフに行く人は、たいていプラハから行くことだろうと思います。僕も実際プラハから言ったのでその行き方を簡潔に。
チェスキー・クルムロフへは、バスで行くのが便利です。Student Agencyという会社がプラハ~ チェスキー・クルムロフ間の「REGIO JET」バスを運行しています。1500円程度の格安運賃で行って帰ってこられるのでおすすめ。
所要時間は片道2時間50分程度で、途中チェスケー・ブジェヴィツェなどの都市で少しだけ停車もします。
Student Agencyのバスは、プラハ南東部のNa Knížecí(ナ・クニージェツィー) というバスターミナルから発着します。プラハ・メトロのAnděl駅から歩いて数分のところにあります。
もしプラハとチェスキー・クルムロフ観光をご計画なら、
Vienna House Andel’s Prague というホテルがおすすめです。
バスターミナルNa Knížecíのすぐ近くにあるし、Anděl駅からすぐなのでプラハ市内へのアクセスも良好です。詳しくは「【チェコ観光】プラハのシックなホテルVienna House Andel’s Pragueが便利な理由6つ」という記事をご覧ください。
僕はチェスキー・クルムロフを日帰りで旅行したので、朝がそこまで早くない代わりに夜が遅かったのですが、このホテルがすぐ近くだったためあまり困らないで済みました。プラハにご滞在の時はぜひご検討ください。
コメントを残す