こんにちは。明月です。
美味しいものを腹いっぱい食べたいと願うのは人類共通の願いではないでしょうか。
ですが世界には、満足に食べ物を食べられない人たちがたくさんいます。その一方で、先進国ではまだ食べられるはずの食品が大量に廃棄されています。
そんななか、2018年9月11日の「簡単なフィンランド語のニュース(Yle Uutiset Selkosuomeksi)」には食べ物がテーマのニュースが2つありました。タイトルにある食品ロスについてと、学校の給食についてです。
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食品ニュース①:「食品ごみ週間」が始まる
フィンランド語のruokahävikkiviikkoを直訳しました。
「食品ごみ週間」っていうとこの一週間みんなで食べ物を捨てようといっているように聞こえてしまいますが、本当のところは食品ロスをどうやって減らせるかを考えようというキャンペーンのようです。
食品ロスには、昨今関心が高まっているように思えます。たとえばフランスでは大型スーパーが売れ残った食品を廃棄することが法律で禁止されたとか。
9月11日の「簡単なフィンランド語のニュース」の記事「Ruokahävikki」が伝えるところによれば、フィンランドでは一人当たり20キロ(これはデータによって変動があります)もの食品がごみとして捨てられていて、これは購入した食品の6パーセントがごみ箱に行っている計算になるそうです。
一番多く捨てられているのはジャガイモや野菜、根菜類。まあたしかに肉ってあまり捨てないような気がします(あくまで個人的な感想ですが)。
またこちらのサイト(フィンランド語)によれば、フィンランドで廃棄される食品の総重量はおよそ4億キロ。
しかもまだ食べられる状態のもので。そう考えるととんでもない量の食品がまだ食べられる状態で捨てられているみたいですね。
また廃棄される食品に量が一番多いのが家庭(30%)で、次いでレストラン(20%)と小売店(18%)と続きます。食料を廃棄する理由の上位3つは、「腐ってしまった(29%)」「賞味期限が過ぎた(19%)」「残してしまった(14%)」。
腐ってしまってはもうどうしようもありませんが、あとの2つに関しては意識改善の努力次第で減らせそうですね。
フィンランドといえば、9月20日にヘルシンキのカラサタマ(Kalasatama)地区のショッピングセンターREDIでフィンランド初の賞味期限切れ食品のみを取り扱うスーパー「WeFood」がオープンするというニュースがありました(この記事。記事中ではそういった食品をrescued food、「救出された食品」と呼んでいます)。
フィンランドのWeFoodでは、賞味期限切れ食品が普通の食品の30%から50%の価格で販売されているそうです。
WeFoodといえばデンマークのコペンハーゲンにオープンした同様のスーパーも同じ名前・同じロゴですが、ヘルシンキのWeFoodが二号店ということになるのでしょうか。これについてはあまりに情報が少ないのでわかっておりません。
「食品ロス週間」ないし「食品ロスについて考えよう週間」は9月10日から16日までの一週間。これをきっかけに普段少しずつ気を付けながら買い物をしたいと思います。
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食品ニュース②:フィンランドの子ども、給食食べなさすぎ
次はフィンランドの児童の給食についてのニュース。
Uusi tutkimus kertoo, että vain alle 10 prosenttia oppilaista syö kaikkea, mitä lounaalla tarjotaan. Suurin osa oppilaista ei ota lainkaan salaattia, leipää tai maitoa.
新しい調査によると、昼食に出されるものをすべて食べている児童は10パーセント未満。彼らの大部分はサラダ、パン、あるいは牛乳を食べずに残している。
僕は基本的に給食を残さず食べていましたが、けっこう残す人って多いですよね。
なんなら小学校の給食に限らず大学の学食でも残している人ってかなりいます。ここで取り上げられているのは小学校のみですが、これはフィンランドも例外ではない模様。
せっかくなので日本のニュースも調べてみました。例えば神奈川県大磯町の中学校の給食食べ残しはかなり問題になったようで、Wikipediaが記事にするほど。
全国の小中学校での残食率が6.9%(↑の完食率ではなく)なのに対して、大磯の2つの中学校では26%で、55%上る日もあったそうです。
……残食率6.9%? あれ、結構みんなちゃんと食べてるじゃないですか。完食率が10%未満のフィンランドと比べればとっても優秀。
まあ、いくら調理師が栄養バランスを考え抜いて作ったところで、肝心の子どもたちが食べてくれないことには、せっかくの苦労も水の泡です。
でも、美味しくないものは食べたくないのも事実、特に子どもだとなおそれが顕著なのでしょうね。
では今回はこの辺で。僕もなるべく食べ物を捨てないようにします。特に冷蔵庫で化石になっているものがないか、こまめに探すとしましょう。
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ちょっとした余談:大学生の食事
僕はヘルシンキ大学に留学していたので、大学での食事についての話をちょろっとします。フィンランドと言っても、ヘルシンキのヘルシンキ大学の事しか分からないということをご留意くださいませ。
フィンランドを含めたヨーロッパの国って外食が非h上に高くつくので、留学生は基本的に自炊することになるかと思います。
現に僕も、旅行や友人とのディナー等特別な時をのぞけば、朝ご飯と夜ご飯は毎日自炊でした。
昼ごはんはどうしたかというと、大学にあるユニカフェ(UniCafe)という食堂で済ませていました。
ユニカフェでは、サラダと炭水化物(パンやお米)が盛り放題で、おかずはスタッフが一定の量をとってくれます。
飲み物もとろうと思えばいくらでもとれて、僕はよく水と牛乳をとっていました。
そしてコーヒーをつければ3.6ユーロで、1ユーロ=120円とすると432円。外食なんかするよりも格段に安くなります。
僕はかなりケチだったので、元を取るために野菜も炭水化物もめいっぱいとりました。おかげであまり美しくない食卓になりがちでしたが。
たまに行われるピザデーにはピザを食べることもありました。
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<参考ウェブサイト>
Nield, D. (26 Feb. 2016). This New Danish Supermarket Only Sells Food Past Its Expiry Date. Science Alert. Available at https://www.sciencealert.com/this-new-danish-supermarket-only-sells-food-past-its-expiry-date (英語)
Ruokahävikki & Koululounas. (11 Sep. 2018). Yle Uutiset Selkosuomeksi. Available at https://yle.fi/uutiset/osasto/selkouutiset/tiistai_1192018_radio/10398772 (フィンランド語)
Ruokahävikki Suomessa. Saa Syödä! Available at https://havikkiviikko.fi/tietoa-ruokahavikista/ (フィンランド語)
Tietoa kampanjasta. Hävikkiviikko. Available at https://havikkiviikko.fi/tietoa-ruokahavikista/ (フィンランド語)
Murohashi, Y. (7 Feb. 2017). フランス、スーパーでの食料廃棄を法律で禁止. Huffington post. Available at https://www.huffingtonpost.jp/yuki-murohashi/france-supermarket_b_9183992.html
Finn Church Aid opens Finland’s first ever supermarket selling surplus food. Kirkon Ulkomaaanapu. Available at https://wefood.fi/finn-church-aid-opens-finlands-first-ever-supermarket-selling-surplus-food/ (英語/フィンランド語)
中学給食 食べ残し大量 冷たい、異物…町は対応苦慮 (2017年9月21日) 東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201709/CK2017092102000193.html(リンク切れ)
Header Image by dbreen / Pixabay
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