こんにちは。めいげつです。
英語を含め外国語を学んでいるみなさん、その言語で「6 × 2 = 12」って言えますか?
外国語学習において、計算式の読み方って意外と勉強しないですよね。
フィンランド語で計算はlasku(ラスク)とかlaskutoimitus(ラスクトイミトゥス)というのですが、「足し算」とか「掛け算」を場合は何と言えばよいのでしょうか。
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足し算の言い方
フィンランド語で「足し算」はyhteenlasku(ウュフテーンラスク)。
yhteenは「1つに」という意味なので複数の数を1つにまとめるニュアンスですね。
Yhteenlasku
laskutoimitus jossa määritetään kahden tai useamman luvun summa.
“yhteenlasku” – Suomi Sanakirja
2つないし複数の数の合計(和)を求める計算、と言っています。
英語ではadditionというのはまあ特に難しくもないんじゃないかな;
フィンランド語で足し算の計算式の読み方は、基本的に英語と同じでplusを使います。
なので「6 + 2 = 8」はkuusi plus kaksi on kahdeksan(クースィ プルス カクスィ オン カハデクサン)と読みます。plusはローマ字読みで「プルス」と呼んでください。
onの後に「~に等しい」という意味のyhtä kuin(ウュフタ クイン)が入ることもありますが、基本的に上のようにonだけで大丈夫でしょう。
ちなみに日本語で足し算の結果は和といいますが、フィンランド語では上の定義に書いてあるようにsumma(スンマ)といいます。語源は英語のsumと一緒のはず。
引き算の言い方
フィンランド語で「引き算」はvähennyslasku(ヴァヘンヌュスラスク)。
vähennysは「減少」という意味。
laskutoimitus jossa määritetään kahden luvun erotus.
“vähennyslasku” – suomi Sanakirja
こちらの定義では「2つの数の差を求める計算」となっていますね。
英語で引き算の計算式を読むときはminus(マイナス)を使いますが、ここはフィンランド語も同様。
ただしフィンランド語化してmiinus(ミーヌス)ですが。
たとえば「6 – 2 = 4」でしたらkuusi miinus kaksi on neljä(クースィ ミーヌス カクスィ オン ネリヤ)。
引き算の計算結果は日本語で差といいますが、フィンランド語ではerotus(エロトゥス)。英語ではdifferenceですね。
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掛け算の言い方
掛け算と割り算は、少し言い方が特殊になってきます。
フィンランド語で「掛け算」はkertolasku(ケルトラスク)。
Laskutoimitus jossa määritetään kahden luvun tulo.
“kertolasku” – Suomi Sanakirja
ええと、ここでは「2つの数の積を求める計算」となっていますね。ストレートに積(tulo)って言っちゃったよ。
英語ではsix times two equals twelveのようにtimesを使った言い方と、multiplyという単語の過去分詞と前置詞byを使う言い方がありますよね。
フィンランド語は前者に近いです。「回」という意味のkertaという単語を使います。「6 × 2 =12」ならkuusi kertaa kaksi on kaksitoista(クースィ ケルター カクスィ オン カクスィトイスタ)。
割り算の言い方
フィンランド語で「割り算」はjakolasku(ヤコラスク)。
jakoは「分ける」を意味するjakaaの名詞形。英語で言うshareとdivideの両方の意味があります。
Kertolaskun käänteistoimitus, jossa määritetään, montako kertaa jokin luku sisältyy toiseen lukuun.
“jakolasku” – Suomi Sanakirja
「掛け算の逆の計算で、ある数がもう一方の数に何回分含まれるかを求める計算」とあります。
英語では動詞divideの過去分詞を使って、six divided by two is threeのように、multiplyを使った掛け算のような言い方をします。
フィンランド語でもこれと似たような形になります。使う動詞は先ほど紹介したjakaaという動詞。
「6 ÷ 2 = 3」ならkuusi jaettuna kahdella on kolme(クースィ ヤエットゥナ カハデッラ オン コルメ)。
だいぶ形が変わっていますが、jaettunaがjakaaです。「分けられた(状態の)」という意味。
さらにここで格変化が登場します。kahdellaはkaksiの接格で、フィンランド語をやっている方ならご存知の通り「道具を表す」ときに使います。
直訳するなら「kaksiを使って分けられたkuusiはkolme」という感じでしょうか。
割り算の計算結果はosamäärä。日本語では商、英語ではquotientです。そういえばなんで商っていうんでしょう。
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他の算数とか数字関連の用語
puoli
「半分」という意味です。後ろの名詞は単数分格になります。
puolitoista
「1.5」を表す言葉。これも後続の名詞が単数分格になります。
なんだか「フィンランド語には1.5を表す単語があってすごい」という話を聞きますが、実はお隣のエストニア語や大言語のロシア語にもあるんですよねー。
pilkku
pilkku(ピルック)は小数点のこと。2.5はkaksi pilkku viisi(カクスィ ピルック ヴィースィ)。
juuri
juuri(ユーリ)とは根のこと。英語ではroot、日本語でもルートと呼びますよね。
中学の数学で使う平方根はneliöjuuri(ネリオユーリ)といいます。
murtoluku
murtolukuは「分数」。これ以上言うことはないですね。
フィンランド語の分数の言い方は2種類あるのですが、どちらも極めてロジカル。どちらも序数(first, secondみたいなやつ)がベースです。
1つめは序数+osaで分母の数を表し、分子となる数をその前に置くやり方。分子が複数なら分格になります。
3分の2なら、kaksi kolmasosaa。kolmas(3番目)+osaで、その前に1でない数詞が来ているので分格になっています。「kolmasosaが3つある」という感じですね。
2つ目の言い方は、分母を表す特別な形の数詞を使います。序数の弱形語幹(-nne)にsをつければok。あとは1つ目と同じです。
この言い方で3分の2は、kaksi kolmannesta。kolmannes(3番目)+sで、直前に2が来ているので分格になっています。
分数を表すときに序数を使うのは英語と一緒なので、あとはフィンランド語的な部分を何とかできれば覚えられそうですね。
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