こんにちは。めいげつです。
何年か前の話ですが、TOEICテストで950点とりました。
TOEICテストで高得点をとることに限らず、英語力(語学力)を高めるのに大事な要素と言うのが、「いかに日常生活の中で語学の勉強を取り入れられるか」ということ。
つまり、「語学の習慣化」です。日常生活の色々な時間をリスニングなどのインプットに費やすことで、ただ机やPCに向かって勉強をするだけの場合よりも多く英語に触れられます。
このページでは、語学を「習慣化」するために僕が実践している(orしていた)ことについてお話しします。
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語学の勉強を「習慣化する」ということ
僕は伝統的なTOEICテスト(つまりリーディングとリスニング)で950点をとりました。留学から帰国後何ヶ月かくらいたってのことです。
留学の1年前はTOEFL iBTで80点台だったので、TOEICに換算する750相当でした。これで、全体の上位25%くらいでしょうか。
それはそうと、世の中には英語力そっちのけでTOEICで点をとるがためだけの対策をしている人がいるようですね。
僕自身そこまで実態を知らないのであまり強いことは言えませんが、どうも点を稼ぐためのテクニックゲーになっているような感じが否めません。
まあ確かにそういうニーズがあるのは認めますし、ある程度必要なことなんでしょう。
ただ、その方法で高いTOEICスコアをとっても、TOEICの問題しか読めない・聞けないような人になってしまうのはすごく残念。
そうではなくて、それこそ本当の意味で「英語が読める・聞ける」人になるためには、やっぱり日頃から英語に触れる必要があると思います。英語n勉強、いや「語学の習慣化」です。
留学がなぜ良いのか?
直前で言及したとおり、僕は留学経験者です(英語圏ではありませんが、英語の流暢な人が多い国です)。
お前がTOEIC950点もとれたのは留学したからだろ、と言われそうですね。ええ、僕もそれは否定しません。
じゃあ、TOEICに限らず「英語力」上達になぜ留学が良いんでしょうか? 自明のことに思えますが、そうでもないですよ。
留学することがなぜ英語、いや語学力向上に効くかと言うと、「言語の4第技能=読む・書く・話す・聞くを習慣化できる」ということに尽きます。
(もちろん、文化などの非言語的な部分を体得できるのも大きいですが)
日常生活のほとんどをその言語で行わねばならないので必然ですね。そうでないと生活が、少なくとも快適な生活は送れません。こういう外圧がかかっているんですね。
ただし注意書きが必ずついてきます。それは「留学中にちゃんと勉強すること」です。
世の中には、「留学すれば英語が上手くなる」、ようは現地に行きさえすればいい、っていう誤った考えを持っている人がまだまだいるようです。
でも、「留学すれば勉強なんかしなくても自動的に英語が上達する」なんてウマい話はありません。
留学中は日常生活で英語を使うのはもちろん、学校の授業を英語で受け、普段の情報収集を英語で行い、英語で読書し、テレビや映画を見、友達と英語で話し、諸々の手続きを英語でする……などしなきゃなりません。これ、けっこう大変なんです。]
現に、アメリカ等に留学しても英語が身につかないまま帰国するケースも、調べれば結構出てきます。英語圏に行ったからといって、英語が楽に身につくわけじゃないんですよね。
一方で、留学なしでTOEIC 900点台、あるいは満点を取っている人もいるみたいです。調べれば出てきます。
ようは、留学のメリットである語学の習慣化ができれば、おのずと英語力は上がっていきます。
しかもTOEICはリーディングとリスニングだけ(S&Wもあるけど)なので、最悪自分一人だけでもできますね。
語学の習慣化のしかた
語学の習慣化とは、「日常生活に語学を溶け込ませる」こと。
つまり、日常生活のあらゆることをその言語(ここでは英語)でやることです。ここからは、英語を学んでいる場合を想定して書いていきます。
語学の勉強の習慣化には、けっこう色々やりようがありますよ。日常生活を通してインプットを最大化しましょう。
スマホの言語を英語にする
日本語のネイティブは、まあ当然のごとくスマホの言語設定は日本語になっていますよね。
それを英語に設定するんです。「設定」から変えられるはずです。
スマホは毎日、下手すれば一日何時間も使うものなので、必然的に英語に晒される時間が増えることになります。
それにスマホ関係の名称(「入力」「再起動」「ライト」etc)って、意外と知らないものが多いので、単語の勉強にもなります。
英語で発信しているSNSのアカウントをフォロー
Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSをよく使う人は、英語で発信しているアカウントを積極的にフォローしてはどうでしょうか?
自分の好きな歌手やスポーツ選手でもいいし、アメリカの大統領や著名な政治家でもいいでしょう。
僕は言語オタクを全面に出しているので、けっこう海外の言語オタクたちをフォローしています(フォローされてもいます)。
その人たちはよく英語でツイートするし、また多言語でツイートする場合もあるので、定期的にインスピレーションをくれます。
アカウントに「英語学習中」なんて書いてみて、英語でツイートしてみるのもいいですね。
英語で読書する、英語のサイトを見る
普段ニュースをよく見るなら、BBCやCNN、NHK Worldのニュースを毎日チェックするようにしてはどうでしょう。
日本の英字新聞Japan TimesがリリースしているThe Japan Times Alphaのようなサービスもあります(有料)。
ニュースの語彙は中級から上くらいです。慣れれば文体にもなじんできて、自然に読めるようになります。僕は大学受験のときにこういった英語のニュースを苦しみながら読んでいました笑
そういえば英語版のWikipediaもなかなかいいですね。英語版は全ウィキペディア中記事トップで、情報量が圧倒的です。
英文は少しレベルが高いものの、これがすらすら読めれば相当なレベルだと思います。
読書好きなら、英語の読書をしてもいいかも。小説よりも、ノンフィクションのほうが読みやすいので、ノンフィクションで英文を積み上げましょう。
おすすめの小説は別の記事でも紹介しているんですが、ここでも何冊か紹介しておきます。クリックするとアマゾンのページに飛びます。
- The Alchemist(『アルケミスト 夢を旅した少年』)
- The Chronicles of Narnia(『ナルニア国物語』)
- When Marnie was There (『思い出のマーニー』)
- Flowers for Algernon(『アルジャーノンに花束を』)
- Sapiens(『サピエンス全史』)←意外と読みやすいし、洋書のほうが安い
- The Little Book of Hygge(『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』)
- How to Win Friends & Influence People(『人を動かす』)
- The Art of Thinking Clearly(『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』)
以上はあくまで一例です。ほかにも、日本語で読んだことのあるお話や、映画の原作やノベライズなどもいいんじゃないでしょうか。
ただ、古い物語は語彙のレベルが高いのであまりおすすめできません。
テレビがあるなら英語のテレビをつける
お住まいの場所にテレビがあるなら、英語のテレビをつけるのもあり。
たとえば今のテレビにはYouTubeを直接再生できるものもあるし、Chromecast(クロームキャスト)のようなデバイスを使って、パソコンやスマホから飛ばすこともできます。
(別途、Google ChromeやGoogle Homeといったブラウザやアプリのインストールが必要になります)
テレビそのものがなくても、パソコン等で垂れ流しにするのも良いですね。
今は、YouTube上で24時間ライブ配信を行っているニュースサイトもいくつかあります。たとえば、
など。こうした番組は、ずっと垂れ流していても途中で途切れないので、安心して英語に浸ることができます。
移動中など、耳が暇なときは聞く
Audibleのキャッチコピーにもなっていますが、意外と耳は、ヒマしてます。そんな時には耳にイヤホンを突っ込んで、リスニングをしましょう。
たとえば移動中。とくに歩いているときは本を読むわけにはいきませんが、ラジオなどを聞くことならできます。
駅の乗り換えをする時とか、駐車場や駐輪場から駅までの間などなど。
歩きなれた道なら、ラジオを聴いていても迷うことはないでしょう。もっとも、周りには注意しないといけないけど。
あるいは家事をしているとき。掃除機をかけている時は難しいけれど、洗濯物を干したり畳んだりしている時や、洗った食器を拭いている時。
聞くのは洋楽でもいいですが、リスニングをするなら喋りが主体のラジオやポッドキャストがいいでしょう。ニュースもOK。今は色々なテーマのものが聴けますよ。
僕はまさに今挙げたような時(徒歩での移動中、洗濯物などの家事をしているとき)に、ワイヤレスイヤホンを使ってポッドキャストを聴いています。
別にワイヤレスじゃなくてもいいんですが、僕の家はモノ多いせいでイヤホンがモノにひっかかりまくるので、しびれを切らしてワイヤレスにしました。
それでも、結果的に買って良かったと思います。安いものだと2,000~3,000円台から買えますよ。
僕がよく聞く、あるいはよく聞いていたおすすめポッドキャストも並べておきます(僕は言語オタクなので言語オタ向けのものが若干多くなってます)。
- VOA(ニュース)
- Freakocnomics(経済やライフスタイル)←公式サイトに原稿あり
- Indie Travel Podcast(旅行)
- BBC World News(ニュース)
- NHK WORLD English(ニュース)
- The History of English Podcast(言語オタク向け)
- Talk the Talk(言語オタク向け)
- The World of Words(言語オタク向け)
- The Fluent Show(言語オタク向け)
- Lexicon Valley(言語オタク向け)
iPhoneをお使いならポッドキャストで、AndroidユーザーならTuneIn RadioやCastBoxなどのアプリで探してみてくださいね。
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それでも必要なTOEIC対策は
さて、ここまで徹底して英語のインプットをしまくれば、TOEICの問題もかなり溶けるようになるかと思います。
ただそれでも、やはりやっておくべきTOEIC対策があります。
それは過去問や公式問題集を見ておくこと。問題の形式には、慣れておくのが一番です。
いくら英語力があっても、問題形式が分かっておらず本番で焦っては台無しですからね。
常日頃から英語に触れる習慣をつけ、問題形式に慣れておけば問題ないでしょう。僕もこうして950点をとったので。
また、大学でTOEICを実施している場合は、そこを練習台にして、その後本番で受ける、なんてこともできます。
まとめ
以上、TOEIC対策をしまくるよりも語学(英語)の勉強を習慣化させよう、という話をしました。いかがでしたでしょうか。
英語に限らず、言語の習得には大量のインプットが必要です。
義務教育で6年間、高校と大学を含めてあわせて11年間英語を勉強した人でさえ英語ができない人が多いことから、いくら学習歴が長くてもインプットの量が足りてないのが分かります。
(もちろん、英語を学ぶモチベーション不足などの理由もありますが)
となると、「できるだけ多くインプットする」ということが重要になってきます。
スマホをいじったりSNSを見たり、また「耳がヒマしてる」時間をインプットに利用できれば、十分なインプット量を案外早く達成できるかもしれません。
Thumbnail Image Credit: Karolina Grabowska from Pixabay
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