今回はウズベキスタン旅行記第3弾として、3~4日目に訪れたシルクロードの青き都・サマルカンド観光編の後編をお送りします。

※前編はこちら

◆他の旅行記も見る:ウズベキスタン旅行記&関連記事まとめ

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丘の上のシャーヒ・ジンダ廟観光

前回どこまで書いたっけ。……たしかハズラット・ヒジル・モスクの後でしたね。

ハズラット・ヒジル・モスクの後は、シャーヒ・ジンダ廟へ向かいました。

最初はハズラット・ヒジル・モスクのある道をそのまま行って「シャーヒ・ジンダ」という表示のある入り口に入ったのですがそこが墓地で、シャーヒ・ジンダ廟にはつながっておらず、結局墓場を数分間さまよう羽目にあいました(現地のお墓がどんな風なのか見れなのは良いのですが)。

なので引き返して一度橋のところまで戻り、丘の麓の道を歩いて行ったら入り口が見えました。

シャーヒ・ジンダ廟の入り口

相変わらずの重量級のファサードです。

入場料は写真撮影料込みで、現地通貨で18000スム(約252円)。「カメラ(Фотоаппарат、ファタアパラート)」とだけ言うと「18(Восемнадцать、ヴァスィムナーッツァチ)」と言われました。

ウズベキスタンではスムで値段を言うときはよく「千」を省きます。今回は1万8千(=18千)なので18。ヴァスィムナーッツァチ。写真撮影をしない場合は若干安くなるようですが、まあ観光客には縁遠い話でしょうね。

シャーヒ・ジンダ廟の階段

登った時と降りた時で段数が同じなら天国に行けるっていう階段。たぶんどちらも36段だったはず……。ただ、正直行きの段数はあまりよく覚えてないのでよくわかりません。もしかしたら違ったかも。

シャーヒ・ジンダ廟の霊廟が並んでいる写真

階段を上ると、上下方向に延びるサマルカンドブルーがお出迎え。

シャーヒ・ジンダ廟の3つの霊廟の内装

これらの霊廟は外観こそ似通っていますが、内部はそれぞれ違います。

シャーヒ・ジンダ廟

広いところに出ました。

シャーヒ・ジンダ廟の奥いなる3つの霊廟の写真

奥はこんな感じで行き止まりになっていてこれ以上は進めません。

シャーヒ・ジンダ廟でありったけのサマルカンド・ブルーを満喫したあとは、少し休憩するためにゲストハウスに戻りました。ブログの更新も試みたのですが、ここのWi-Fiではワードプレスがうまく動作せず断念。

ティムールの眠る黄金のグリ・アミール廟

次はレギスタン広場から南西のところにあるグリ・アミール廟に向かいます。レギスタン広場からしばらく歩きます。

途中、レギスタン広場の向かいにあるスーパーRegistonに寄って飲み物を購入。

ウズベキスタンのスーパーの冷蔵庫

ウズベキスタンのスーパーではこんな風に小型の冷蔵庫の中に飲み物が置いてあります。

香辛料、米、スパゲッティが売られている棚。スーパーで

ここでは香辛料や、パスタ、お米などが売られていました。

グリ・アミール廟に向かう途中の大通り

相変わらず大通りは道幅が広く、交通量もかなりあります。これを横断するのはちょっとこわい。この交差点を過ぎて1ブロックほどいって左に曲がればグリアミール廟に行けます。

グリアミール廟の入り口ファサード、正面

つきました。時間帯の聖でしょうか、レギスタン広場やシャーヒ・ジンダ廟よりも観光客が少なくて、落ち着いた雰囲気があります。

グリアミール廟の中庭

入場料は22000スム(約308円)。

グリアミール廟の館内

中に入ってみるとこんな感じ。

グリアミール廟のクーポラの内部

これがグリ・アミール廟のクーポラの内部。金が塗ってあり豪華ですが、同じように黄金でごてごてのティラカリ・マドラサのものより少し落ち着きがあります。僕はこっちのほうが好きです。この真下にはティムールとウルグベクのものといわれる棺があります。

ここから出る際にフランス人の団体とフランス語ツアーガイドにの一行に遭遇しました。ガイドのフランス語ははっきりとしていて僕程度のレベルでも聞き取りやすいレベルだったので、盗み聞きさせて頂きました。

「ティムールはオトラルで死んだ」みたいな懐かしい世界史用語が出てきたり、「ティムールはシャフリサブス(※サマルカンドの南にある町)に埋葬されたいと思っていた」とか(この部分はうろ覚えです)。ティムールはシャフリサブスの出身なんですってね。

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電車のチケット購入、ローカルレストランとビールパブ

グリ・アミール廟を観光した後は、ブハラ行きの電車のチケットをとるためにサマルカンド駅へ向かいました。

レギスタン広場の近くでタクシーに捕まえてほしそうにしていたら案の定声がかかりました。その運転手さんは偶然にも日本に3年住んで日本語を勉強したことがあり、流暢に日本語を話す人でした。

駅までは遠かったのですが(ウズベキスタンの駅は中心から離れていることが多い)、彼と話していたおかげで退屈はしませんでした。

それにチケットを買う場所すらわかっていなかった僕を見かねたのか、運転手さんがチケットを買うのを手伝ってもくれました。

その後は地元のビールPulsarの工場近くのパブに行こうと思ったのですが、彼がおすすめのお店へ連れて行ってくれました。パブからはすぐ近くにある店ですが、これまたGoogleマップには載っていない超・ローカルなレストランです。

↓の赤い印の場所。

最初にカウンターで羊のシャシリクを注文。席に着くと、店員さんがきて何かロシア語で言ったので、分からない素振りを見せると「Speak Russian?」と それくらいの英語は知っているようです。

ただA little bit.と言っても理解できてなかったよう。ビールの個数を聞いているのが分かったのでОдно пиво.とだけ言うと、すぐにビールを持ってきてくれました。

ウズベキスタンで定番のおつまみ、bodomの写真

ビールを頼むと、店員さんがおつまみを何種類か持ってきてくれます。適当に味見をして気に入ったのがこれ。

ウズベク語でボドム(Bodom)というらしいのですが、ナッツなんだろうけどほんの少し柔らかいような不思議な触感。ただ、かなりしょっぱいです。

夕食。シャシリクとサラダとナン

これが本日の夕食。羊のシャシリクを頂きました。ものすごく大きくてボリュームたっぷり。サラダとパンもついてきました。全てあわせて32000スム(448円)だったのでそこそこお手頃。

次はBochkaというパブに向かいました。なにもPulsarという地元のビールの醸造所のすぐ近くにあり、出来立てのビールを出してくれます。

醸造所の隣のパブレストランで飲んだPulsarの黒ビール

ものすごく美味しいという訳ではないけど普通においしい。

ビールを一杯飲んだだけですが、ここについては別途記事を書きたいと思います。
→記事書きました。醸造所のすぐ隣! サマルカンドのパブ「Bochka」に行ってみた

帰り道ではバーに行くのをさんざん勧められましたが、疲れていたので丁重にお断りしました。レギスタン広場でおろしてもらい、80000スム(約1200円)を渡してお別れ。けっこう割高だけど色々やってくれたのでこれでOK。

最初は10万と言われたのですが、さすがに高すぎなので値切りました(だってタシケント→サマルカンドと同じ値段だし)。ホステルに帰ってからは特別何もせずシャワーを浴びて荷物をまとめて寝ました。

晴れていたので散歩することにした。

3日目のゲストハウスの写真

次の日は快晴でした。

駅には11時に来いとのことで、朝早く起きられたので、朝ご飯を食べた後はちょっぴり散歩することにしました。

青空の下のレギスタン広場

青空の下のレギスタン広場。これが見たかったのですよ。天気が良いと気分も良くなりますね。

朝早かったせいか、入場料を徴収する人がおらずタダで広場の中に入れました。

シェルダル・マドラサのミナレットに男性が登っている

誰かがミナレットにぶら下がって何かしてました。掃除でしょうか?

シェルダル・マドラサの裏側
チラカリ・マドラサの裏側

前日には行かなかったレギスタン広場の裏側。緑が多くて散歩にぴったりの場所です。

青空の下のビビハニム・モスク

時間が有り余っていたのでビビハニムモスクまで行きました。やはり晴れていると気持ちがいいものです。

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電車でブハラへ移動の巻

散歩から帰った後は荷物をまとめてチェックアウトしました。

重い荷物を抱えて、レギスタン広場の近くのバス停に行き、偶然止まっていたバスが駅に向かうバスだったので飛び乗りました。運賃は一律1200スム(約17円)。

運転席の隣にいた金髪の整った顔立ちの男性に慣れないロシア語でダ・スターンツィイ(До станции、「駅まで」)と伝え、「OK」とカジュアルな返事をもらい(通じた…!)、荷物が邪魔にならないように配慮しつつ駅まで行きました。遠かった。

あの金髪緑眼の人ロシア系かと思ったけど、話しているのはロシア語じゃなかったな。

サマルカンド駅行きのバス乗り場の場所はこちらのサイトに載っていた地図を見て見つけました。

サマルカンド駅の外観

サマルカンドだけではありませんが、電車の駅のまわりには柵が巡らされていて、二か所ある警備員がいる場所でパスポートやチケットのチェックを受けないと構内には入れません。

建物の中では空港のような(幾分ゆるいですが)荷物チェックがあり、通過して初めて自由に駅を歩き回れます。セキュリティチェックのお陰で、駅はがらんとしてはいるものの危険はほとんど感じません。ちなみに駅の中も写真撮影禁止。

てっきり電車は11時半出発だと思っていたのですが、チケットをよく確認すると11時44分発でした。時間がたくさんあったので、サマルカンド駅の奥のほうにあるカフェで腹ごしらえをします。

「プロフある?(У вас есть плов?)」と聞いたら「ないけど、ペリメニならあるよ(Нет, но пельмени есть.)」と言われたのでサムサ2つ(Две самсы)とペリメニを頼みました。

このДве самсы.が、何も考えずとも口からすらすら出てきたので自分でもびっくりしました(たった2語だけど)。

サムサとソース

中央アジアでよく食べられるミートパイ、サムサ。手のひらくらいのサイズがありましたがすぐに食べれちゃう素朴なおいしさ。2つ注文したのに1つか来ませんでしたが、ペリメニが結構な量だったので1つでもよかったです。

ペリメニとサラダとナンと緑茶

プロフはないと言われたので代わりに頂いたロシア風水餃子ペリメニ。エキゾチックさはなく、とても食べやすい味。スメタナ(サワークリーム)はあってもなくてもいい感じ。

お腹一杯いただいて40,00oスム(564円)でした。駅の中だし少し高めかな。

その後はカフェにサングラスを忘れて取りに行ったり(あってよかった)、英語が流暢な駅員さんにホームの場所を教えてもらったり、駅員さんが荷物を運んでくれチップをせがまれたりしましたが、無事ブハラ行きの電車が来て、ほぼ時間通りに出発しました。

ブハラ編に続きます。

サマルカンドでの出費まとめ

  • 3,000円(26ドル)……ホステル2泊分
  • 490円(35,000スム)……最初のディナー
  • 420円(30,000スム)……レギス タン広場の入場料
  • 280円(20,000スム)……ミナレ ット
  • 308円(22,000スム)……ビビハ ニム・モスクの入場料
  • 840円(60,000スム)……バザールで買ったドライフルーツ5538
  • 168円(12,000スム)……チャイハナ でランチ
  • 462円(33,000スム)……ハズラト・キジルモスクの入場料(推測値)
  • 252円(18,000スム)……シャヒー ・ジンダ廟の入場料
  • 62円(4,290スム)……実は買ってた炭酸水
  • 308円(22,000スム)……グリ ・アミール廟の入場料
  • 643円(46,000スム)……ブハラ行きの電車のチケット
  • 448円(32,000スム)……ローカルレストランでのディナー
  • 84円(6,000スム)……パブレストランBochkaの黒ビール1パイント
  • 1,200円(80,000スム)……タクシー代
  • 84円(6,000スム)……実は買ってた水(推測値 )
  • 17円(1,200スム)……レギスタン広場からサマルカンド駅までのバス
  • 564円(40,000スム)……サマルカンド駅のカフェでのランチ
  • 140円(10,000スム)……サマルカンド駅で駅員さんに払ったチップ

2日間の合計9,770円。ま抑えようと思えばもっと抑えられましたかね。準備段階での買い物や航空券代も含め、ウズベキスタン旅行のためにかかった費用はすべて「ウズベキスタン旅行の出費(概算だけど)をまとめてみた」にまとめました。

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