今回はウズベキスタン旅行記第4弾(サマルカンド回を2つに分けたため4弾になりました)。
3番目の目的地、4~6日目に訪れたシルクロードのオアシス都市ブハラでの様子をお届けします!
◆他の旅行記も見る◇
ウズベキスタン一人旅1~2日目:首都タシケントどたばた移動編
ウズベキスタン一人旅2~3日目:曇天のサマルカンド(前編)
ウズベキスタン一人旅3~4日目:曇天と青天のサマルカンド(後編)
ウズベキスタン一人旅6~7日目:タシケントふたたび
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実は隣町にあるブハラ駅に到着
サマルカンド駅11時44分発に揺られ、砂漠(というか荒野)を突っ切って3時間ほどで到着。車内に冷房がなかったため最初は強烈な暑さに悶えていましたが、だんだんと体が慣れていきました。僕が扇子を取り出してあおぎ始めた時の周囲の視線が面白かったです。
電車の座席はこれでもかというほど広く、飛行機のエコノミークラスや夜行バスに慣れた僕はスペースをかなり持て余しました。暑いという点を除けばかなり快適でした。
16時ちょっと前にブハラ駅に到着しました。ブハラ駅と名の付く駅ですが、実は隣町であるカガンという町にあります。正直意味が分かりません。これじゃもはやカガン駅ではないですか。
そしてここでも例の如くタクシードライバーの群れが出迎えてくれます。ただ僕は2日後のタシケント行きの電車のチケットが欲しかったのでとりあえず遠慮したのですが、ドライバーの一人が着いてきてくれちゃいました。
しかしチケットはもう完売のこと。諦めて国内線の飛行機に乗ることにしました。その後別のドライバーがやってきてカウンターの人と友達だから特別にチケット買えるよだの何だの言い始めましたが結局最初のドライバーさんと一緒に飛行機のチケットを買いに行きました。
最初のドライバーさんはフランクな人でしたがこれまたデカい声でよく喋る人で、「もし俺が日本に行ったら泊めてくれよ!(ロシア語でなんて言ってたかは忘れた)」とか何とか言ってました。
途中、現地通貨スムの紙幣が足りなくなるなどのハプニングがありましたが運転手さんの持ち合わせでなんとか切り抜け、無事ウズベキスタン航空の国内線チケットを購入。ホステルにも無事到着しました。
ホステルにチェックインし、同じ電車に乗っていたドイツ人女性バックパッカーに再会し、準備をした後はさっそく世界遺産の旧市街を観光しに行きます。
ブハラ観光の中心、リャビハウズ
リャビ・ハウズはブハラ旧市街の中心にある、いわば観光客の憩いの場。ここには池を囲むようにして3つのマドラサが建っています。
これがそのうちの1つ、ナディール・ディヴァンベギ・マドラサ。ファサードには人面をもつ太陽とそれを追いかける鳥が描かれており、偶像崇拝を禁じているイスラム教の建物としてはかなりの異彩を放っています。
俺の力を以てすればイスラム教の禁忌も敗れるんだぞ、という当時の権力者にのよる権力の誇示でしょうか?
ともあれ、現代のウズベキスタンではお酒も作っていることだし、イスラム教国としてはユルいのかな、と感じてしまいます。
リャビハウズを軽く見た後は喉が渇いてきたので飲料水を探して歩き回りました。スーパー自体はすぐ近くにあったのですが僕が気づいておらず、結局10分以上も歩き、新市街方面の大通り沿いにあるスーパーでやっと水とお菓子をゲットできました。
夕食にはまだ早いので、4つのミナレットをもチョル・ミノル(道を教えてくれたおじさんはこう発音していました)という建物を目指します。すぐ見つかると思っていたのですが意外と時間がかかり、住宅街をふらついていると道端に座っていたおじさんが「チョル・ミノル、プリャーマ(прямо=まっすぐ)」と道を指差して教えてくれ、無事たどり着けました。
意外と小さかったです。近くにはスペイン人と思われる団体さんがいました。
その後はリャビハウズに戻り、池のほとりの階段に座ってしばらくのんびりした後夕食をとることに。近くにあるMinzifaというレストランに行きました。
おそらくかなり本格的なレストランで、Tシャツ姿なのが少し恥ずかしくなりました。
羊肉、にんじん、じゃがいもの入ったシュルパというスープ。さっぱりしていて、でも野菜とお肉のうまみがしっかりでていて美味。正直いうとこれがウズベキスタンで一番美味しかったです。
メインにラグマンを注文。ここのラグマンはスープが少なめで混ぜそばのような感じ。やはりラグマンはどこに行っても美味しいです。が、僕はスープが多いほうがいいな。
ビールも美味しかったです。お水とあとサラダも含めて合計75400スム(1056円)。たぶんウズベキスタンではめっちゃ高いです。観光地価格ですね。
その後はリャビハウズの近くのスーパーでお水とビールを買ってホステルへ。来るときに通ってきた路地は明かりも人通りもなく危険そうだったので大通りを通って帰りました。
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ブハラ2日目フル観光
砂漠の町を感じるタキとその周辺
朝ご飯のサムサがとても美味しい。朝です。
この日は1日フルで使えるので、ブハラ観光は今日が本番。歩いて歩いて観光しまくりましょう。
部屋に戻る途中で日本人の男性に会いました。忙しそうだったので一言二言交わしただけでしたが、何なら晩御飯にでも誘えば良かったなー……。
今日もリャビハウズに来ました。が、今回は素通り。リャビハウズから西に少し行くとタキ(Toqi)と呼ばれる、たこ焼き器をひっくり返したような建物が特徴的なバザールがあり、そこを通ればカランモスクなどブハラのメジャーな観光スポットに行けます。
こちらは別のタキですが、こんな風に球形の屋根がとても特徴的なのがタキです。
お土産には目もくれずタキを足早に通り過ぎると広い道に出ました。この道をもつと進めばブハラのウルグベク・マドラサがあります。(ちなみに↑のタキはこの道をまっすぐ進むとあります)
ありました。
同じウルグベクマドラサなだけあってサマルカンドのものと外も中もそっくりです。そして中と外の青色の模様も美しい。
ウルグベク・マドラサの向かいにももう一つあります。アブドゥルアジズ・ハーン・マドラサというそうです。
マドラサの前で写真をとっていたら、近くでチャイハナを営んでいるという男性に話しかけられました。その時はまだお腹はすいていなかったので、13時にここで待ち合わせよう、と約束し(させられ)ました。結局、次のカラン・モスクやアルク城で時間を潰しすぎてすっぽかすことになってしまったのですが……
ブハラの目玉スポット、カラン・モスクとミル・アラブ・マドラサ
ウルグベク・マドラサのある場所からタキの前を素通りしていけばすぐ、ブハラ観光の名所であるカラン・モスク、カラン・ミナレット、ミリ・アラブ・マドラサがあります。
左からミリ・アラブ・マドラサ、カラン・ミナレット、カラン・モスク。
こちらがカラン・ミナレット。ブハラで一番大きい建物。中には入れず登ることもできないようです。
ミリ・アラブ・マドラサ。中には入れませんが、先ほど見たマドラサやサマルカンドのものと同じような構造のようです。
カラン・モスク。こちらはモスクなのでマドラサとは構造が違います(多分ファサードは同じだけど)。
広いです。正直いうとマドラサはどれも素人目には同じように見えてしまうので、かなり飽きていたんですよね。なのでまた同じようなやつか……と思いきやこの広さだったので良い意味で裏切られました。入場料は8,000スム(112円)。サマルカンドより全然安いです。
ブハラ王のかつての居城、アルク城へ
次の目的地は、ソ連軍侵攻の時までシャーが住んでいたというアルク城へ。
実はこの日の朝現地通貨スムが足りないかもとびくびくしていたのですが、カランモスクetcからアルク城へ向かう途中に銀行があってくれたおかげで、手持ちのユーロでスムを手に入れられました。銀行があってよかったー。感謝感謝。
ちなみにその銀行はここ↓。誰かの役に立てば嬉しいので地図貼っておきます。
MAPS.MEではWestern Unionとありましたが別の銀行が入っていました。警備の人はおそらく英語を話せなさそうだったので「обмен(アブミェーン=両替)」とい言えば両替カウンターに案内してくれました。
両替カウンターでユーロを両替したらチョコをくれました。ミルクチョコ嫌いなんだけどね。
余談ですが僕が両替カウンターに来たときカウンターの女性が「ズドラーストヴィチェ、あ違った、ハロー」と挨拶しなおしていたのでなんか可愛いな、と思ってしまった。
着きました。入場料は写真撮影料込みで20,000スム(281円)でした。
アルク城では単純に歩き回ったり、ランチの場所を調べたりしていたのでけっこう時間使いました。城内にはモスクがあったり、戴冠の間があったり、考古学的に重要なのであろう発掘物が展示されていたりしましたが正直あまり惹かれませんでした。
ボロハウズ・モスクのそばで昼食
あまり歩きたくなかったので、ボロハウズというモスクのすぐ近くにあるBolo Xauz Choyxonasiという大きなチャイハナで昼食にしました。
観光客向けの大きなお店です。
ここではプロフを頂きました。タシケントで昼食を共にした日本人男性曰くウズベキスタンのプロフは油っ気が少ないそうですが、ここのプロフも例に漏れずパラパラしていて食べやすい。ナンの上に乗せて食べてもイイ。
サラダもナンも紅茶も全てあわせて20,000スム(281円)。観光客向けのように思えたのですが安かったです。
ランチの後はすぐそこのボロハウズ・モスクを少しだけ観光。無料。
靴を脱いで中に入りましたが、数人礼拝している人がいて居づらくなったので早々に退散しました。
その後は中央アジア最古の霊廟といわれるイスマイル・サマニ廟を観光しようと近くまで歩いて行きました。ですが何だか体の調子がよくなかったのでホステルに戻ることに。せっかく来た道を戻るくらいなら、とリャビハウズまで曲がらずに行ける道を選びました。
その道中で撮った写真がこれ。砂漠の町ブハラを強烈に感じます。カラン・ミナレットもどきのような建物もあります。
ホステルに戻ったのは16時頃で、1時間くらい寝たり座ってのんびりしたりしてました。
18時になり、すっかり元気になったところでディナーにします。場所はこちらのサイトで紹介されていたDolon Restaurantという屋上テラスのあるお店。夕日に染まる町を上から撮ってやろうという目論見です。
意外と人が少なくすんなり入れました。残念ながら町は暗くなってしまいましたが、夕食はきちんと3階のテラス席できちんといただきました。観光客向けのレストランなためかスタッフは英語が話せます。
写真はミートボールと麺のスープと 焼き肉(名前忘れました)です。赤ワインも頼んだのですが、中々興味深い味がしました。全部で78,000スム(1,093円)でけっこう高かったです。量もそんなに多くはなかったし。美味しかったけど。
ホステルに帰った後はビールを片手にブログを更新。こちらの記事です。記事を書いている最中、に日本人バックパッカー2人が出発するというのでもう一人の日本人男性と一緒に見送り、その後は彼と話し込みました。
ウズベキスタン航空で国内移動
本当はタシケントまで電車で帰りたかったのですが。まあチケットがないなら仕方がないですよね。正直航空券を使うのは痛い出費でしたが、泣く泣く。ちなみにス買ったのはウズベキスタン航空の国内線です。
朝ごはんを食べ荷物をまとめ、ブハラ空港に到着すべき時刻の30分前にチェックアウトを済ませ、タクシーを手配してもらいました。空港まで10,000スム(141円)。やはりホステルで手配してもらったほうが安くなりますね。
空港でも例のごとくパスポートチェックを受けて構内に入ります。当然ながらタシケント空港より小さくコンパクトです(空港の写真撮影は禁止なので写真は撮っていません)。
入口を入ってすぐにゆるい荷物検査を受け、1階でそのまま荷物を預け、2階に上がって手荷物検査を受けると、ロビーで待たされます。搭乗ゲートがどこにもないなーと思っていたら、誘導されたのはロビーとは反対側。到着ゲートと同じ場所を使っているのでしょうか。うーん、謎。
飛行機は少し離れたところにあったので少しだけ歩きました。ここからタシケントへ舞い戻ります。さよならブハラ。
今回宿泊したのは、リャビ・ハウズから歩いて10分ほどのところにあるRumiというホステルです。アットホームな雰囲気で、安いし朝食も美味しかったので良い場所でした。Booking.comでルミ(Rumi)の詳細を見る。
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ブハラでの出費まとめ
- 2,252円……ホステル2泊
- 1,500円(14ドル)……ブハラ駅からホステルまでタクシー
- 3,280円(234,000スム)……ブハラからタシケントまでの航空券
- 99円(7,000スム)……スナックと水
- 1056円(75,400スム)……Minzifaにてディナー
- 349円(25,000スム)……ビール2本と水
- 112円(8,000スム)……カランモスクの入場料
- 281円(20,000スム)……アルク城入場料
- 281円(20,000スム)……Bolo Xauz Choyxonasiにて昼食
- 42円(3,000スム)……水
- 1,093円(78,000スム)……Dolonにてディナー
- 141円(10,000スム)……ブハラ空港までのタクシー
タシケント編へ続く!
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