こんにちは。めいげつです。
観光客で常にごった返すプラハ旧市街。その中心地から少し外れた場所にヴィシェフラト(Vyšehrad)という丘があります。
そこにあった教会が非常に良かったので、ここに記録しておきます。
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ヴィシェフラトの場所
チェコの首都プラハは世界的にも有名な町。プラハといえば、皆さんの脳裏に浮かぶのは以下のようなイメージではないでしょうか。
2020年3月 2020年3月 2016年10月
旧市街は世界遺産に指定され、大規模な中世の街を残すプラハ旧市街はいつ行っても本当に人が多い。旧市街広場やカレル橋、プラハ城といった著名な観光地ではなおのこと。
そんなプラハの輝くスーパースターたちの陰に隠れがちなのが、プラハ南方にある丘ヴィシェフラト(Vyšehrad)。旧市街広場からはかなり離れており、基本的にはメトロやトラム等を使っていくことになります。
お城があり(実はプラハ城以外にもお城があるんです)、スメタナの『わが祖国』の最初の楽章のモチーフにもなっているのに、どうしても存在感が薄いヴィシェフラト。
観光客が少ないため、旧市街の喧騒に疲れた人が散歩を楽しみながらリラックスできる、とても素敵な場所です。
今回の滞在でプラハ3回目になる僕は、5時間ほどと短い滞在でしたが、今まで行ったことのない場所に行ってみようと思いヴィシェフラトへ行きました。
ヴィシェフラトへ登る
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ヴィシェフラトの最寄りはプラハ・メトロC線のヴィシェフラト駅(Vyšehrad)。メトロの駅だけど地上にあります(それも高台に)。
チェコの国民的作家ハシェクの行きつけであり、兵士シュヴェイクがテーマパブ「ウ・カリハ」のあるI. P. Pavlova駅からは、わずか1駅です。
ここから10分少々歩いてヴィシェフラトへ向かいます。
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ルミーロヴァ通り(Lumírova)方面からヴィシェフラトに登ります。

トンネルがあったり、写真のような陸橋があったりします。
ヴィシェフラトのお城はプラハ城ほど保存されてはいませんが、それでもこういった道を通ると「ここもお城なんだな」と感じます。
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ヴィシェフラトのメインストリートのような感じの場所。観光センターもあります。

この門はレオポルド門(Leopoldova brána)と呼ばれるそうです。
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レオポルド門を通り聖マルティン教会のロトンダの手前で右折すると、Hospůdka Na Hradbáchというビアガーデンがあります。
ちょうどこの辺が、旧市街方面を向いたヴィシェフラトの端っこなので、とても眺めがいい。
旧市街広場からはかなり離れているのでプラハ城から見た時ほどの壮大な眺めではないですが、どことなく中心部の喧騒から離れて落ち着いている感じです。
観光客の少ない場所でのんびりできたし、僕の知らないプラハの風景が見れました。
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壁画が壮麗な教会

散歩を続けていくと、ゴシック様式の教会が見えてきました。表題の聖ペテロ聖パウロ教会(Bazilika svatého Petra a Pavla)。二人の使徒の名を冠する教会があるとは。
入場料は90コルナ=435円。教会の正面入り口を入ったところの受付でチケットを貰い、QRコードを機械にかざすと自動ドアが開く仕組み。

見て下さいこの内部の装飾。教会の壁や天井一面、アールヌーヴォ―様式の絵画で埋め尽くされています。圧倒されました。
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輝く金色と瑞々しい青色のコラボがたまりません。このように青と金色を基調とした教会ってあまりないですよね。
壁に絵が描かれた教会は正教会のものが多いけど、ここはカトリック教会。それに正教会でアールヌーヴォの壁画をもつ教会は、おそらくほぼないだろうし。
さすがアルフォンス・ミュシャを生んだチェコですね。
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もしかしてこの絵を描いたのってあのミュシャでは……? 一瞬思ったものの、とどうやらミュシャではないようです(とあるサイトによればフランティシェク・ウルバン夫妻だそうです)。

天井もこの通り。アーチの頂点辺りにの絵は、描かれている花のタッチといいベージュの背景といい、なんだか中世に書かれた薬学の古書みたいな感じ。まあそんな古書は実際に見たことないので勝手なイメージだけど。

ここは入り口から入って右側にある通路の天井。

祭壇も金ピカです。
この聖ペテロ聖パウロ教会は12世紀ごろから存在はしているものの、何度か改築されており、その度に建築様式が変わっているようです(最初はロマネスク様式で建てられた)。一番最後の改築が完了したのが1903年。
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僕は教会に入ると必ずパイプオルガンを見ます。特に理由はないのですが、パイプオルガンにもそれぞれ個性があるんですよね。
聖ペテロ聖パウロ教会のパイプオルガンは正面入り口の真上にありました。だいたいの教会でもそうなってるけど。真ん中が開いていて両側に分かれていますが、もしかしてパイプオルガンが2つあるのかな?
以上、プラハ旧市街の南方、ヴィシェフラトにある聖ペテロ聖パウロ教会でした。ちなみに教会の正面からとった写真はどこかに消えました。
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