交換留学をされた方や、これから交換留学を予定している方(別に交換じゃなくても)がいるかもしれません。
交換留学を予定している方、長期休暇の時の一時帰国(途中帰国)は予定していますか。そして交換留学をされた方、一時帰国はしましたでしょうか。
1年以上の長期間海外で過ごすときは最低でも一度、長期休暇を経験するので、その時に日本に帰国すべきか悩む人もいるかもしれません。かくいう私もその一人でした。
では留学中は一時帰国をすべきなのでしょうか。
……まあしたければすれば良いと思っているので正直どっちでもいいんですが、僕は一時帰国しなかった人間なので、今回は「一時帰国をしない」という立場に立って書いてみようと思います。
もちろん留学先や家庭の事情によって異なるので、あくまでただの一意見として軽く聞き流していただけたらと思います。
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留学中の一時帰国
交換留学生の一時帰国のシーズンは、冬休みや夏休みなどの長期休暇です。どちらかは出発する時期によります(僕のような秋出発の場合冬休みが多い)。
欧米では、クリスマス等を家族で過ごすことが多いです。なので欧米の学生(現地学生と留学生問わず)は、冬休み=クリスマスと年末年始の時期にこぞって帰国/帰省します。日本人留学生でも、年末年始の時期に一時帰国する人もちらほらいますね。
一方僕のように、途中で帰国をせずに留学先での生活を続ける人ももちろんいます。そういう人はなぜ一時帰国をしないのでしょう。以下一時帰国をしなかった僕の個人的な理由です。
欧米だと、交通費がばかにならない
これは欧米での話なので、アジア諸国に留学している人には当てはまらないでしょう。
まずは前提として、僕は大学2年の秋から3年の初夏まで公式には1年間(詳細には10ヶ月間)フィンランドのヘルシンキ大学に留学していました。フィンランド、つまりヨーロッパです。
ヨーロッパは日本からはとても遠いです。「日本から一番近いヨーロッパ」を謳うフィンランドですら、片道だけで9時間半、航空券も7万円くらいします(時期によってはもっとかかります)。
秋から始まる交換留学の一時帰国シーズンといえば年末年始。僕は当時20歳だったので、年末年始の後は成人式というイベントもありました。
この時期は欧米の学生も家族や地元の友人とクリスマス&新年を過ごすためにこぞって帰国するし、何しろ成人式という一大イベントもある時期だったので、自分も帰国するかどうか少し悩みました。
ですが上で述べた通り、ヨーロッパから日本へは交通費がものすごくかかります(行き帰りだけで13万……!)。正直僕はあくまで交換留学生であり夏には帰国が決まっていたので、ここでわざわざ帰ることもないか、と成人式という一大イベントをパスすることに決めました。
成人式というイベントは一生に一度です。この機会を逃せば二度と参加できないでしょう。ですが僕は参加をやめました。なぜでしょう。
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留学中に一時帰国をしないメリット
成人式は逃したけれど
成人式は同じ地域の同い年の人々が一堂に会するイベントなので、例えば、小学校・中学校の時に仲が良かったけど疎遠になってしまったような人たちと旧交を温めることができます。
こういうと冷淡だと思われるかもしれませんが、僕はそういったことにあまり魅力を感じないタイプの人間でして。
会いたくない人もいるし、別にすごく会いたいわけでもない人に会うために往復で13万も費やすことはないな、と結論しました。
正直、仲の良い人とだったら、何時でも率先して都合つけて会いますし。
それに内向的な私は大人数が集まる場所が超苦手、というか嫌いなのもあります(僕にとって何百人、下手すら何千人もの人間が密集する場所に行くなんて正気の沙汰では……ていうか、なんでそんなにやたらと大勢で集まりたがるんでしょうかね?)。
……というのが成人式をパスした僕の個人的な理由です。
日本にいないからこそできること
成人式は、日本にいるからこそ参加できる一生に一度の大イベントです。それでも行かないと決めたもう一つの理由が、留学中だからこそできることをやりたかったから。そっちの方に僕は大いに価値を感じたのです。
ここからは僕個人の話になりますが、ヨーロッパの国々を安価で回れるのは、ヨーロッパに住んでいるからこそ。これが僕にとって最大のメリットです。ヨーロッパでなくても同様のメリットはあるはず。
一時帰国をすると、住み慣れた日本に戻れる代わりに、この貴重な機会をみすみす逃すことになります。多大な交通費をかけた上でです。僕にとってはそれがちょっと惜しかったんですよね。
なので冬休みの間はデンマークに留学していた友人を訪ね、一緒にイギリス(乗り継ぎで半日しか居られませんでしたが)とアイスランドに行ったり、エストニアにいた友人と首都タリン(この時既に4回目)を回ったり。
フィンランド国内日帰り旅行と北部へのオーロラ旅行もしました(まあ見れなかったけどね!泣)。これでも旅行にかかったお金は、日本との行き帰りの交通費よりも少し少ないくらいなんですよ!
それに春学期が始まるのも1月中旬と早かったので、成人式に参加していると授業のオリエンテーションを逃すという心配もありました(ヘルシンキ大学では秋学期が冬休み前に終わっていたので、テストの心配はナシでした!)。
まあ仲の良かった欧米の留学生はみんな帰国していたので寂しくはあったんですがね。それでも良い体験をしたと思います。
ちなみに僕の友人の中で、成人式に参加するために一時帰国した人は少数派でした。
結局帰国しようしまいが変わらない
以上が、僕が成人式をパスしてまで一時帰国をしなかった理由です(要約すると、ただ旅行がしたかっただけなんですけど)。
もちろん、一時帰国することにもメリットはあります。帰国とはいってもあくまで「一時的な」帰国。
国境を越えて離ればなれになっていた家族や友人との束の間の再会をして、お土産を渡したり留学生活について話した後でまた旅立っていく。すごくロマンを感じます。
もしかしたら留学先で生活があまりうまくいかないとか、あるいは日本の良さを実感したせいかもしれません。
不要になったもの(夏服とか夏服、あと夏服とかとか)を実家に置いてきて、帰りの荷物を軽くできるっていう合理的な理由もあります。僕は7月の帰国の際に、使わない服やお土産をまとめて持ち帰ったので荷物がものすごく重かったです。
僕はというと、一時帰国をしないで成人式に出なかったことに関して後悔はしていません(帰りの荷物は重くてうんざりしたけれど)。結局一時帰国することにもしないことにも両方メリットデメリットがあるので、自分が何を大事にしているかを考えて決定すべきでしょう。
もちろん、家庭の経済的もろもろの事情も、ですけれども。
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一時帰国をしない時の注意点
最後に、一時帰国をしないと決めた時に、注意すべきことがあります。
一時帰国をしないと、帰国による生活の変化がないので、だらけがちになります。
僕も上では色々と偉そうなことを言っていますが、実際に元旦にエストニアに遊びに行った以降の数日間は、家に籠ったりしてだらけていました。仲の良い留学生と会話して外国語を鍛えるでもなく(だってみんな一時帰国/帰省してていないし)、変わり映えしない日々をだらだらと過ごしていたのです。
それでこのままでは良くないと思い、ハメーンリンナへの日帰り旅行をしたり、長期休暇を活かしてラップランドのサーリセルカへオーロラ旅行を強行しました(直前にしてはホテルも航空券も安かった)。せっかくヨーロッパにいて、しかも長期休暇というまたとない機会だったので、たとえ旅行でなくともこの機会を活用しない手はないですよね。
まあのんびり過ごすことも好きな人もいると思います。「注意点」と言っておいて何ですが、個々のライフスタイルに応じて休暇を過ごしていけばいいと思います。
これから留学に行くという人は、一時帰国をする人はそれを含めてもせっかくの貴重な留学生活なので、ぜひ楽しんでほしいです。
以上、お付き合いいただきありがとうございました。
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