こんにちは。めいげつです。

海外に留学や旅行に行くとき、何を持って行くかはかなり切実な問題ですよね。

今回は海外に行くとき、とりわけ留学時に必須とされていた変圧器の話。「海外では日本とは電圧が違うけど、変圧器は重いしなるべく持って行きたくない」と思った方はいませんか。

結論からいうと、ヨーロッパ(フィンランド)で10ヶ月過ごした僕は、変圧器がなくても全く問題ありませんでした。以下、その理由をお伝えします。

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日本とは違う海外の電圧、周波数

点いていない電球の写真
Free-Photos / Pixabay

日本の電圧は100~110V、周波数は東日本で50Hz、西日本で60Hzです。

対して人気の留学先であるアメリカでは電圧が120V(これなら日本とあまり変わりませんね)で周波数が60Hz、イギリスでは電圧が220~240Vで周波数は50Hz。オーストラリアの電圧は220~240Vで周波数は50Hzです。

そして僕が交換10ヶ月間滞在したフィンランドでは、電圧が220~230Vと周波数が50Hz。

アメリカの電圧は日本とそう変わりませんが、ヨーロッパやオセアニアとなると電圧が倍近く違ってきます。

なので日本の電化製品をこれらの国で使ってしまうと、まず確実に壊れます。コンセントをつないで使おうとした瞬間、音が鳴って壊れたりするとか……(僕は経験ないですが)。

そういう時に役立つのが変圧器ですね。電圧が違う国にいるときでも、変圧器を通せば日本の電化製品を使えるようになります。

一見どうあがいても必需品に思える変圧器ですが、いかんせん荷物が重くなってしまうのが難点。でも荷物はできれば軽くしたい。

変圧器ってやはり重要なのでしょうか? そう考えている方、よくよく考えてみてください

変圧器は「基本的にいらない」です

点いている電球の写真
PublicDomainPictures / Pixabay

海外で必要な電化製品

まずそもそもの疑問。海外留学や旅行のとき、電化製品ってたくさん必要ですかね?

僕のように特に凝ったおしゃれもしない若い男子学生の場合、基本的に必要なのは4つだけ。スマートフォンパソコンドライヤーカメラです。

後ろの2つは最悪なくても困らない(ドライヤーは現地調達も可能)ので、人によっては2つになります。まあ僕はこれら4種の神器が基本的なスタイルです。

そしてこれらの電化製品4つに共通して、変圧器無しでも海外で使用できます

スマートフォンやパソコンの充電器はユニバーサル対応で、世界中どの電圧にも対応できるようになっていますし、ドライヤーもトラベル用にあらゆる電圧に対応できるものがあったりします。僕が使っているドライヤーはそういうタイプのものです。

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たとえばこんな感じのものです。多少パワーは劣りますが、髪が乾けばよいので海外留学や旅行の時に携行しています。

カメラも、デジタルカメラならUSBで充電できるタイプのものがあります。僕が使っているSONY Cyber-shotのデジカメなどがそう。なのでAndroidが充電できるような全世界対応の充電器があればOK。

変圧器が必要な場合もあるにはある。

もしこれら4つ(パソコン、スマホ、カメラ、ドライヤー)以外の電化製品が必要になったら、変圧器を用意する必要が出てきます。

たとえば髪の毛をカールさせたりまっすぐにさせるコテは海外対応していない場合が多いですね。ポータブルゲーム機も、電圧の異なる国で充電するときは変圧器が必要です。

僕が持っている最新のポータブルゲーム機・DSiLL(古い)の充電器は100-120Vの電圧、50/60Hzの周波数にのみ対応。なので海外でこういったゲーム機を使用するなら、変圧器は必須になります

(だって、大学に入る頃(4年前)にはスマホゲーム含めゲーム自体をやらなくなってたから……今はNintendo Switchを入手したので楽しくやってます。スイッチはUSBで充電できるのでヨーロッパとかでも使えます。やったー)

それに、カメラも物によっては、僕のものみたいに「USBで充電できる」仕様でないものもあります。お使いの取扱説明書なりをよく参照してください。

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ただし「変換プラグ」は絶対必須なので注意

海外の電気を語る際に出てくるのが、「変換プラグ」。これらの道具にあまりなじみのない人にとってはどっちがどっちか分からない人もいるかも。

変圧器と違い、この変換プラグは海外(特にヨーロッパ等)に行くときは絶対に必要。

こんなふうに、海外でコンセントに差し込んで使うもの。背中側に日本式のAタイプのコンセント穴があいているので、ここに充電器なりを差し込みます。

変換プラグには延長コードタイプも出ています。

ドミトリーやホテルではコンセントからベッドや机まで距離があることが多いので、結構便利です。

日本のコンセントの形状はAタイプ(縦長の穴が2つ横に並んだもの)で、北中米の国々でも同様のAタイプが使われています。

しかしヨーロッパでは丸穴2つのCタイプのものが多いし、アジアや中東では国により数種類が混在しているようです。それぞれの形状にあったプラグを用意しないと、電圧を気にする前に電気そのものが使えません。

電圧に関してはいくらでも対応できるユニバーサルなものがあったとしても、コンセントの穴にプラグが入らなければ電流すら流れないため電子機器がいっさい使えません。

変圧器はいらないけど、変換プラグは絶対必須です。できれば↑で紹介したような、1つであらゆるタイプのコンセント穴に差し込めるタイプのものがいいでしょう。

僕の場合(フィンランド・ヘルシンキに留学)

秋空の下のヘルシンキ大聖堂

一応参考までに僕の体験を示しておきたいと思います。「体験」といっても「何も問題なかった体験」ですが。

僕はフィンランドの首都ヘルシンキに交換留学生として10ヶ月滞在していました。

ヘルシンキに持って行った電化製品は、

  • スマホ(Nexus 5)
  • ノートパソコン(Surface Pro 3)
  • ドライヤー(さっきのアフィリンクのやつ)
  • カメラ(Sony Cybershot DSC-WX500)

……の4つだけでした。

僕も留学準備していた当初は、変圧器は持って行くものだと思っていました

でも、荷物を整理していた頃に「ちょっと待てよ、変圧器って必要か?」と考えた結果、必要な電化製品がこの4つに落ち着いたため、変圧器を持って行かないことに決めました。

  • スマホとSurfaceの充電器は電圧関係なく使える
  • カメラの充電もスマホ充電器と兼用でOK
  • ドライヤーは海外でも使える、電圧切り替えタイプのもの

……こんな感じ。変圧器の出る幕はありませんでした。

この4つの文明の利器を携えフィンランドで10ヶ月過ごしまして、加えてヨーロッパ18ヶ国を旅行しました。4つともかなりの頻度で使いましたが、変圧器なしでも全く問題ありませんでした。まあ当然です。

4つのどれも壊れることなく、留学終了後もピンピンしていました。

海外に行くなら、変圧器が必要なものは持ってかないのが基本ですね。単純に荷物が重くなりますし、変圧器を買うコストも当然かかります(安い買い物ではないはずです)。

ちなみに、僕が2018年9月にウズベキスタン(220V、50Hz、形状はCタイプ)に行ったときも同様のスタイルでした。

スマホとパソコン、ドライヤー、カメラのみを持って変圧器なしで旅行。何も問題なく帰国まで行きつきました。

まとめ:変圧器は基本必要ないけど、自分で見極めよう

以上、海外留学・旅行をする時には基本的に変圧器がいらない理由でした。記事の内容をまとめると、

  • 基本的に変圧器は必要ない
  • 使う電化製品と言えばパソコン、スマホ、ドライヤー、カメラくらいで、これらの充電器は全て海外でも使える仕様になっている
  • 僕自身も海外に行くときはここで挙げた4つの電化製品のみで問題なかった
  • ただし他の電化製品を持って行くなら、変圧器は必要

以前なら、変圧器は海外に出かける時の必須アイテムでした。

ですがスマホやパソコンの充電器のように色々な電圧に対応できるものが増えてきて、電圧の違いすら気にしないで海外に行くこともできるようになりました。便利なものです。

変圧器が留学必需品のリストに載っていたのも、今は昔ですね。

ただもちろん、「日本の炊飯器をどうしても持って行きたい」などといった場合はおそらく変圧器が必要となりますので、皆様の状況に合わせて判断してください。この記事の内容を鵜呑みにして、炊飯器がぶっ壊れても責任はとりかねます(炊飯器に変圧器が不要なんて書いてないけどね)。

最後に、留学や旅行で海外に行かれる方は、地球の歩き方のサイトの「各国情報」を見てみると良いでしょう。電圧やコンセントの形状だけでなく、飲み水やチップの習慣についての情報が揃っているので便利です。留学中に他の国に行くときも、欠かさずにチェックしましょう。

では。皆様にリーズナブルでフットワークの軽い留学生活がありますように。

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