こんにちは。めいげつです。

フィンランドはメタルが盛んな地。人口に対するメタルバンドの比率が非常に高いことも知られています。その数あるフィンランドのメタルバンドの中で僕がお勧めしたいのが、Nightwish(ナイトウィッシュ)というバンドです。

僕はあまり「神曲」のようなチープな表現は好まないのですが、それでも「神曲」揃いだと思っています。Nightwishというバンドを最近知ったけどどれを聞いたらいいのか分からないという方は参考にしてくださいね。

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Nightwish(ナイトウィッシュ)とは?

Nightwish(ナイトウィッシュ)は、フィンランド東部の北カルヤラ州キテー(Kitee)という小さな町で始まったメタルバンド。キーボードのトゥオマス・ホロパイネン、ギターのエンプ・ヴオリネン、ボーカルのタルヤ・トゥルネンの3人が1996年に結成しました。

ジャンルはシンフォニックメタルとか、ゴシックメタルとも言われますが、その名の通りの壮大かつオペラティックなサウンドが特徴(ただいくつかの曲ではフォークミュージックが取り入れられていますが)。とくに初代ボーカルであるトゥルネンは声楽出身の本格的なリート歌手で、その重厚な歌声でディープな響きをプラスしています。

フロントを飾る女性シンガーは何回か交替しており、現在のボーカリストであるフロール・ヤンセンは3代目です。

メタル界隈に留まらないフィンランドを代表するバンドであり、売り上げは国内第3位と同国では国民的ともいえるバンドです。2016年には、デビュー20周年を迎えました。

メンバー

現在の主要メンバーは6人。4人がフィンランド出身でオランダとイギリス出身のメンバーが1人ずつと国際色豊かです。

メンバーの名前のカタカナ表記については、言語に近い表記をしています(ツォーマス・ホロパイネン→トゥオマス・ホロパイネン)。なので一般的な表記とは違う場合がありますが、ご了承ください。

またここでは写真を載せないので、彼らのご尊顔を拝みたい方はGoogle画像検索などしてみてください。

現メンバー

  • トゥオマス・ホロパイネン(Tuomas Holopainen)……初期メンバーでバンドの中心。ほとんどの曲の作詞作曲をしています。
  • フロール・ヤンセン(Floor Jansen)……3代目のボーカリストでオランダ出身。2012年のツアーの途中で当時のボーカルの代役を務め、その後正式に加入。非常に力強いヴォイスと繊細な歌い方を使い分ける、圧倒的に存在感のあるボーカリスト。
  • エンップ・ヴオリネン(Emppu Vuorinen)……トゥオマスと同郷のギタリストで初期メンバー。バンドのキャリア前半(Dark Passion Play以前)の頃は作曲にもかかわっていました。
  • マルコ・ヒエタラ(Marko Hietala)……2001年にヴァンスカに代わり加入したベーシストならびに男性ボーカル。作曲にも関わっています。
  • トロイ・ドノックリー(Troy Donockley)……イギリス出身のイリアン・パイプ演奏者で、2013年加入。トゥオマスと共にAuriというバンドでも活動しています。
  • ハイ・ハフト(Kai Hahto)……ドラマー。Wintersunというバンドでも活動していました。2014年に治療のため一時活動休止していたユッカ・ネヴァライネンの代役でバンドに加入していたものの、2019年から正式メンバーになりました。

過去メンバー

  • タルヤ・トゥルネン(Tarja Turunen)……Nightwishの初代ボーカルで初期メンバー。トゥオマスやエンプと同郷。声楽出身でバンドで最も重要なキャラクターだったメンバー。200年のツアー後に解雇。日本では「ターヤ」表記が主流ですが、フィンランド語ではRを巻き舌で発音するためタルヤ表記のが合っているかと思います。
  • アネット・オルゾン(Anette Olzon)……2代目ボーカルでスウェーデン出身。2005年のタルヤ・トゥルネン脱退後にオーディションを経て採用されました。先代とは全く異なりポップス寄りの歌声が特徴。
  • ユッカ・ネヴァライネン(Jukka Nevalainen)……ドラマー。初期メンバーと同郷でバンド結成後まもなく加入。2014~2019年の間不眠症治療のため一時活動休止、その後脱退。
  • サミ・ヴァンスカ(Sami Vänskä)……バンド初期の頃のベーシスト。2番目と3番目でベースを務めたのち脱退。

アルバム

  • Angels Fall First(エンジェルズ・フォール・ファースト、1997)
  • Oceanborn(オーシャンボーン、1998)
  • Wishmaster(ウィッシュマスター、2000)
  • Century Child(センチュリー・チャイルド、2002)
  • Once(ワンス、2004)
  • Dark Passion Play(ダーク・パッション・プレイ、2007)
  • Imaginaerum(イマジナリアム、2011)
  • Endless Forms Most Beautiful(エンドレス・フォームズ・モスト・ビューティフル、2015)

Nightwishの個人的なおすすめ曲

ここでは、僕が個人的におすすめしたいNightwishの曲を9曲、紹介します。ちなみにここで書いている曲の開設っぽいものはすべて僕の感想や個人的な憶測です。

Ghost Love Score – Once

最高傑作と名高いNightwishの5作目のアルバム『ワンス』から。このアルバム(正確にはそのワールドツアー)を最後にタルヤ・トゥルネンが解雇されたある意味いわくつきのアルバム。

この『ワンス』はどの曲も非常に完成度が高いのですが、なかでも9曲目のGhost Love Scoreはまた格別。10分間にも及ぶスペクタクルは圧巻。ユッカの力強いドラムとコーラスで始まったと思えば、一度ゆっくりと落ち着いたメロぢh-が流れ、そのご再浮上してラストまで駆けていく、といった感じでしょうか。

とくにワールドツアーのヘルシンキでの最終公演『End of an Era』での演出もこれまた凄まじい。僕はこの曲がベストだと思っていて、次のAmaranthを友人に効かせて好感触だった後はこの曲を聞かせています。

Amaranth – Dark Passion Play

続いて『ダーク・パッション・プレイ』から。アネット加入後最初にリリースされたこのアルバムは賛否両論ありますが、僕は好きです。友達にNightwishを勧める時タルヤ時代の曲は少々ディープすぎるので、アネット時代の曲をまず聴かせることにしています。

実はこの『アマランス』は僕が一番最初に聴いた曲で、Nightwishにハマるきっかけとなった曲でもあります。アネットの声は日本のポップスに慣れた人にも聞きやすくて(メタルの曲にしては)、背後の重厚なギターのサウンドともバランスが取れている曲です。

ちなみにMVの中で傷ついた天使を2人の男性が運んでいるシーンはヒューゴ・シンベリの絵画が元になっていて、その絵をヘルシンキのアテネウム美術館で観た時は感激しました。

Stargazers – Oceanborn

Nightwishのセカンドアルバム『オーシャンボーン』から。Nightwishの名を世界にとどろかせたと言っても過言ではないこのアルバムの、トップを飾るのがこの曲です。壮大なイントロからスピード感溢れるパートに繋がり、太陽系を舞台にしたドラマティックなストーリーが繰り広げられます。

以下のフレーズは冒頭の歌詞ですが、この4行すべて「地球」のことです。しびれますね、このパラフレーズ力。

A grand oasis in the vastness of gloom
Child of dew-spangled cobweb, Mother to the moon
Constellations beholders of the 3rd vagrant
Theater for the play of life

Nightwish Japan – Lyrics: Stargazers

Sacrament of Wilderness – Oceanborn

『オーシャンボーン』から一曲。1998年にリリースされたシングルの曲です。冬の夜の肌寒いような情景と共に物語が進んでいく曲です。

以下のパートが僕のお気に入りです。

A promise between the tameless
And the one with a tool
Tonight the journey from a cave begins

Nightwish Japan – Lyrics: Sacrament Of Wilderness

洞窟で暮らしていた人類が文明と出会い、そこから始まる悠久の旅を感じさせるシンボリックなシーンです。他の部分はかなり難解ですが、このパートだけは強く心に残りました。

The Phantom of the Opera – Century Child

こちらはみなさんも聴いたことがあるかと思います。かの有名な『オペラ座の怪人』のカバー。アルバムは『センチュリー・チャイルド』から。

この頃のNightwishはタルヤ&マルコの男女ツインボーカルでしたから、この曲をカバーするのは非常に良いアイデアだと思っています。オペラティックなタルヤの、そしてマルコの荒々しいヘヴィメタルの歌声のコンビが圧巻で、迫力が半端ではありません。

Crownless – Wishmaster

2000年リリースのサードアルバム『ウィッシュマスター』から。

この曲、ものすごく重いです。スピード感のあるイントロとそしてJ. R. R.トールキンの詩の一部から始まり、アーサー王の逸話に触れながら進んでいきます。歌詞を見て頂ければ何となくわかるのですが、おそらく王の凋落というものについて書かれた曲なのかなと自分では思っています。だって『Crownless』だし。

サビの”Mine is the Earth and the sword in the stone Mine is the throne for the idol”と王権の絶頂を感じさせたと思うと、”One fleeting moment and it is all gone Crownless again Will I fall?”と一気に凋落していく様子が描かれています。サビのラスト”Will I fall?”というフレーズに漂う暗く寂しい雰囲気がたまりません。

Creek Mary’s Blood – Once

再び『ワンス』より。当アルバムの5曲目であるこの『クリーク・メアリーズ・ブラッド』は西部開拓時代のアメリカ先住民(ネイティヴ・アメリカン)を扱った曲で、白人による先住民の略奪をテーマにしています。

ラコタ族の血を引くというミュージシャン、ジョン・トゥー・ホークス(この人の出自に関しては色々な説があるようですが)をフィーチャしています。アメリカの歴史を習ったことがある方にはぐっとくる場面があるはず。

The Greatest Show On Earth – Endless Forms Most Beautiful

最後は最新アルバム『エンドレス・フォームズ・モスト・ビューティフル』より、『グレイテスト・ショウ・オン・アース』です。

その極名が示す通り、46億年前の地球の誕生から、生命が生まれ人類の文明が出現するまでの歴史をテーマにした壮大な一曲。『種の起源』を著したダーウィンや『利己的な遺伝子』などで知られるリチャード・ドーキンスの言葉を引用しながら地球とそこに生きる生き物たちが紡いできた歴史を描いています。


Nightwishは今までもGhost Love ScoreやSong of Myselfなど10分以上にわたる曲をリリースしてきましたが、この『グレイテスト・ショウ・オン・アース』はなんと24分間と最長を誇ります。とはいっても、地球の誕生から生命、そして人類の文明へとテーマの異なるシーンが移り変わっていくので、飽きずに最後まで楽しめます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は僕のお気に入りのバンド・Nightwishの個人的なお勧め曲を紹介しました。

日本では一部のメタルファンやフィンランド好きにしか知られていないマイナーなバンドですが、もっと評価されるべきと思っています。メタルはちょっとハードルが高いというあなたも、魅惑の北欧メタルの世界へ足を踏み入れてみませんか。

Nightwish公式サイト(英語)

Nightwish Japan(日本版ファンサイト)←数年前から更新が途絶えてます。