今から150年ほど前、日本は明治維新を経験し西欧を目標とした近代化政策を推し進めました。1905年には北の大国ロシアに戦争を挑み、様々な戦略が功を奏し辛くも勝利を収めました。

ロシアに対する極東の小国の勝利に沸いたのは何も日本だけではありません。ロシアの征服下にあった様々な民族の人々も、同じように日本の勝利に勇気づけられたのです。

その日露戦争の意外な結果に沸き立つ中、バルト海沿岸のリトアニアに、遠く離れたこの異国を思い1冊の本にまとめた人がいます。それがステポナス・カイリース。今回紹介する本の主人公です。